【京都市中京区】京都の割烹料理店はハードルが高い?市役所近くにある、ほっこり落ち着ける家庭的なお店
京都市役所から東へ徒歩5分、「京酒房 藤かわ」は、京都らしい風情が漂う路地奥にある割烹料理店。そんなふうに聞くと、少しハードルが高そうな印象を持ってしまいますよね。
ですが、同店は、大将と女将さんの持つ家庭的な雰囲気が心地良く、初めてや一人の場合でも気軽に訪れられます。「VTuber」とのコラボレーションメニューがあるのもおもしろく、リスナーさんには聖地として知られているそう。
おそらく多くの人が「京都の割烹料理店」と聞いて思い浮かべるイメージよりも、ずっとほっこりできる、居心地の良いお店です。
お店の外観
京都市役所の東、御池通りから木屋町通りを北へ100メートルほどのところに、路地の入り口があります。「京酒房 藤かわ」と書かれた看板も出ているので、目印にすると良いでしょう。
細い路地に入り、ほんの少し歩くとえんじ色の暖簾が掛けられたお店に到着。家庭的な雰囲気のお店とは言え、初めての場合はやはりドキドキしますね。
店内のようす
店内は、カウンター席とテーブル席(4人掛け)があります。空いていれば、カウンター席がおすすめ。大将の華麗な包丁さばきを眺めたり、料理や食材のこだわりを聞いたりしながら食事を楽しめます。
店内の壁には、京都で活躍するアーティストやクリエイター、VTuberの色紙がたくさん飾られており、さまざまなお客さんに愛されているお店であることが伝わって来ます。
おすすめのメニュー
おすすめのメニューを尋ねると「どれも美味しいから、おすすめを聞かれると困るんですよね」と微笑む、女将さん。たしかに、どの料理も味はもちろん、見た目にもこだわりがあり、一品一品に個性を感じます。
こちらは、お通し。特に驚いたのが、鴨です。独特の臭みは一切なく、思わずお通しのおかわりをしてしまいそうになるほど食べやすい。見た目も楽しく、これからはじまる食事に期待が高まります。
日本酒を注文すると、おしゃれな徳利で運ばれて来ました。お猪口が氷で冷えてからお酒を注ぐと一層美味しくいただけます。
絶対食べたい、新鮮なお造り
まずは、絶対に食べてほしいのが、お造りです。“京の台所”と言われる錦市場から大将自らが仕入れている新鮮な魚を、熟練の包丁さばきで調理。豪華で美しい「お造り盛り合わせ」には、思わず笑みがこぼれます。
分厚く切りつけられた新鮮な魚を、特製の醤油につけていただく、贅沢すぎる瞬間。大満足の一品です。
逆に、透き通るほど薄く切られて盛り付けられた「平目のうす造り」は、大将の繊細な職人技を感じながら、じっくりと味わいたい。
鶏肉が好きな人はもちろん、苦手な人にもおすすめ
常連のお客さんに人気なのが、「地鶏山椒焼き」。こちらは、鶏肉が好きな人はもちろんですが、鶏肉が苦手という人にもぜひ挑戦してほしい一品です。じっくりと丁寧に焼き上げられた新鮮な地鶏は、表面はパリッと香ばしく、柔らかい肉は特製ダレの旨みとの相性が抜群。鶏肉が苦手な人もきっと美味しく味わえるでしょう。
「鶏の唐揚げ」は、見た目のインパクトが強烈。たまたま居合わせた常連さんが注文されたのを撮らせてもらいました。まるでツリーのように豪快に盛り付けられていますが、大葉の千切りは職人技。少し離れた席からも、口に入れた瞬間の「パリッ」という爽快な音が聞こえるほど最高の状態で揚げられています。大将自慢のソースがよく合うそうです。
締めの一品も絶品
締めには、御飯物もぜひ注文してみてください。「焼きおにぎり」には大葉が練り込まれており、一般的な焼きおにぎりとは食感も味わい深さも全然違います。
自家製のちりめんを使った「自家製ちりめん山椒ごはん」もおすすめ。ほんの少しピリッとする山椒は優しい味わいで、締めにはもってこいの一品です。
ちりめん山椒には、「すっきり」「チーズ」「煎茶」「黒胡椒」があり、お土産としても購入できます。
ふらっと立ち寄りたい、家庭的な雰囲気のほっこりできる空間
「京酒房 藤かわ」には、ハードルの高い雰囲気はありません。常連のお客さんがふらっと立ち寄り、大将や女将さん、ほかのお客さんとの会話が弾む、家庭的な雰囲気があふれる居心地の良い空間です。
ちなみに、大将や女将さんは、LINEスタンプを自作してしまうクリエイティブな一面も。だからこそ、見た目にもこだわりのある料理が多いのかも知れませんね。
何度も「ただいま」と訪れたくなるお店です。
お店の情報
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京酒房 藤かわ
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住所 |京都市中京区木屋町通二条下る上樵木町491-4
電話番号 |075-255-1262
営業時間 |17:30〜23:00
定休日 |毎週木曜日・第3水曜日
HP |京酒房 藤かわ