MVNOの先駆者・日本通信が個人向け事業から撤退 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.190
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石川 温の「スマホ業界新聞」
2016/08/13(vol.190)
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《目次》
1.MVNOの先駆者・日本通信が個人向け格安SIMカード事業から撤退
━━VAIO Phoneでキャリア型ビジネスへの転換を狙うも失敗か
2.au WALLET Marketが1周年を迎えて、取り扱い品数を20万に拡充
━━ロジスティックスも強化し、楽天・アマゾンに真っ向勝負
3.キャリアサブブランドがiPhone 5sを扱い、格安スマホにもアップル旋風
━━アップルに最も近いMVNO「イオンモバイル」はいつ動くのか
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.MVNOの先駆者・日本通信が個人向け格安SIMカード事業から撤退
━━VAIO Phoneでキャリア型ビジネスへの転換を狙うも失敗か
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8月10日、日本通信は同社の個人向けMVNO事業をU-NEXTに譲渡すると明らかにした。今後、日本通信ではMVNE事業に特化していく方針となった。
日本通信は、先ごろ、ポケモンGOブームに乗じて、プリペイドでポケモンGOの通信しか行えない「ゲーム SIM」を発売したばかり。また、クルマ向け専用デジタルラジオ放送局Amanek向けSIMも提供するという。
ここ最近、格安スマホが盛り上がる中、単なるデータ通信や音声通話対応SIMカードで存在感を発揮できない中、キワモノSIMカードで何とか個性を出そうと、もがいていた矢先であった。
さらに会長がツイッターで、ソフトバンク網を使ったSIMカードをそのうち出すとアピール。すでにソフトバンクでiPhoneを使っている人たちが格安プランを使えると匂わせていたが、結局、いまのところ実現できていない。会長としては、ソフトバンク網を使えるようになるとアピールすることで、個人向けMVNO事業の延命を狙っていたのかもしれない。
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