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紅白の水引(みずひき)ってご祝儀袋にあるけど植物にもあるの知ってる?【農業女子歴15年が伝授】

榎本房枝農業女子/野菜ソムリエプロ

秋の植物といえば、コスモスや曼珠沙華などカラフルで見栄えがする花たちが多い中、ひっそりと咲くかれんな花があります。それが「水引(みずひき)」です。この花穂は、その贈答用の飾りにある紅白の水引にそっくりなことから名づけられたと言われています。

姿はかれんでかわいい

ミズヒキはタデ科イヌタデ属の多年草です。日本全土と中国、ヒマラヤの日当たりの良い林床や路傍に生育しています。草丈は平地や標高の高いところなど場所によって20~50cmくらいまでさまざまです。9~11月に葉のわきから、長い線のような花茎を伸ばし、1~2mmの小さな花を点々とつけます。その姿は、まるで小さな赤い米粒が並んでいるようで、とてもかわいいです。歩いていると、ふと目にすることがあるのがまたかれんで上品な植物なのです。

白ぽいものもある

白ぽい色だけになる「ギンミズヒキ」もあります。これで紅白がそろうので一緒に花器に飾ると非常に豪華になります。我が家には、昔から白だけがあったので、むしろ赤があることを知らずに育ちました。成人して数年間、栃木県那須高原に住んでいたことがあるのですが、実はその那須高原では赤のミズヒキしかなかったのです。秋になると、いたるところの道路わきには真っ赤なミズヒキが非常に美しく咲き乱れていて圧巻でした。そのとき、はじめて植物の水引も、「紅白」あるのだと知りました。

花言葉は「慶事」「感謝の気持ち」

ミズヒキの花言葉は、贈答用などの飾りにある紐の水引から名づけられたため、「慶事」と「感謝の気持ち」です。散歩の途中でちょっと目を下にむけて、出合ったらきっと心がほっこりするそんな姿です。

※この記事には個人の見解を含みます。

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農業女子/野菜ソムリエプロ

農業女子(農水省・農業女子プロジェクトメンバー)、農業内外の様々な企業とのコラボで、使いやすい商品開発をし、職業としての農業と、野菜の魅力を社会に発信中。農業女子としてメディア実績多数。農作業着など現場の意見を取り入れてもらい「ワークマン公式アンバサダー」として、商品開発あり。保有資格:野菜ソムリエプロ、調理師、フードアナリスト2級。

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