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こんにちは、ニシムラマコジです。

それは息子が２歳になったばかりの頃のことでした。

ある朝目覚めて

かーちゃんが息子に話しかけると…

息子が突然

かーちゃんナイナイ！

とーちゃん！

と言って僕に抱きついてきたんです。

当時まだうまく喋れなかった息子の言葉を翻訳すると、

「今はかーちゃんじゃなくてとーちゃんの方がいい！」

といった感じでしょうか。

実はその前の晩、

寝る前に息子と結構遊んだのですが、

その流れでかーちゃんより

とーちゃんの方が好き！

という感じになっていたみたいなんですよね。

いつもなら

かーちゃんかーちゃん

と言って母親べったりの息子ですから、

こういうことは珍しく、

まあ一時的なもんだろうと

僕としては軽い気持ちで受け止めていたのですが、

面白くなかったのはかーちゃんです。

マンガの中では

かーちゃんナイナイ！

というのは２回しか描いていませんが、

実際はこの

かーちゃんナイナイ！

というやりとりを十数回は繰り返しまして…

そんなことを

何度も繰り返されたら

短気なかーちゃんが黙っているわけはなく…

急に

なら二人で仲良くしたら！

とブチ切れちゃったんですよね。

あーあ…

ついに怒っちゃった…

大人気ないかーちゃんに呆れつつも、

これは面倒なことになったぞと

僕が頭を抱えたのは言うまでもありません。

ところが…

すごいのはここからでした。

かーちゃんが怒って遠くに行こうとした

次の瞬間！

さっきまで

僕に甘えて抱きついていた息子が

軽やかに身を翻し…

かーちゃん！

と言って

ダッシュでかーちゃんに抱きついたのです。

そう…

おそらく周囲に流れた

不穏な空気を察知

したのでしょう。

瞬時にこのままじゃまずいと判断し、

かーちゃんの元に走ったと思われます。

まさか

まだまともに喋れないような２歳児が

このような感じで空気を読むとは

夢にも思わなかったので、

非常に驚いたとともに

度肝を抜かれた次第です。

ところが…

あれから数年経った今、

息子が

かーちゃんがご機嫌ナナメであることに気付かず

地雷を踏んで余計に怒らせる、

といった事件が頻発しておりまして…

２歳の頃の

あの空気を読む力は

一体どこへ行ってしまったのでしょうか？

空気を読まない人の方が仕事ができる、

なんて意見も聞いたことがありますが、

かーちゃんの機嫌がいいか悪いか

その辺は

平和に生きていくためにも

すぐに察知できた方が

絶対いいと思うので…

息子には２歳の頃のような

空気を読む力を取り戻してもらって、

今後は平穏無事に

家族仲良く暮らしていけたらいいな、

と思っています。

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＜作者PROFILE＞

ニシムラマコジ：ギャグ漫画家。

2歳年下の妻（かーちゃん）に小学校高学年の息子（おーくん）、小学校低学年の娘（みーちゃん）がいる。

現在や過去に我が家で起こった出来事を必死に思い出して発表しています。

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