Nintendo Switch 有機ELモデルはSwitchの完成形だ!
任天堂から発売されているNintendo Switch(有機ELモデル)。半導体不足やらなんやらで発売からなかなか買えなかったのですが、年末商戦のおかげか一気に在庫が潤って、実店舗で売っていることもチラホラと見かけるようになりました。
我が家では初期のSwitchとSwitch Liteを持っているのですが、最近子供も使う機会が多くなったので新しく買い増し。
発売当初はほとんど TVモードで据え置きで遊ぶことが多かったので、「有機ELになっても今のと変わらないっしょ」と斜に見ていました。けど、実際に手に取った今では買ってよかったと大満足。
今回はそんなNintendo Switch(有機ELモデル)の気に入った点や、惜しい点を紹介します。また来年ぐらいから半導体不足で生産量が落ちるとのニュースも出ているので、今気になっている人の参考になれば幸いです。
Nintendo Switch(有機ELモデル)の気に入った点
同じ筐体サイズなのに画面が大きく綺麗に
名前から分かる通りディスプレイが液晶から有機ELに変更になりました。液晶はバックライトで照らすため黒は黒に近い色になり完全に再現されません。対して有機ELはピクセルごとに発光するので黒を完全に再現することができコントラストがあるはっきりとした映像に。
さらに、筐体サイズはほぼ同じですが、ディスプレイ周りの縁(ベゼル)をギリギリまでなくし画面を大きくなりました。従来のSwitchが6.2インチ、有機ELモデルが7インチです。
0.8インチしか差がないじゃんと思うかもしれません。けど、実際に手に取ってみると数値以上に画面が大きく感じます。我が家の子供は有機ELを見て「全部画面じゃん!!」と叫ぶほど。
解像度は据え置きの720pでインチ数が大きくなった分、表示の密度は下がりましたがグラフィックが粗くなった感じることはありません。
画面の大きさと映像の綺麗さにはインパクトがあるので、携帯モードで遊ぶ機会がグンと増えました。例えば「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」はこれまでのSwitchだと携帯モードでは遊ぶ気がしませんでしたが、有機ELモデルなら携帯モードでも、画面も大きなって探索しやすいし、メリハリのある映像なので、また違ったゲーム体験でハイラルの地を冒険していると感じます。
しっかりしたスタンド
Nintendo Switchには携帯機として遊べる「携帯モード」、TVやモニターに繋いで据置機のようになる「TVモード」、さらに本体のスタンドを立ててコントローラーを分けて遊ぶ「テーブルモード」の3つのプレイスタイルがあります。
このモードの中でも一番使っていないのが「テーブルモード」、ほとんどの方も遊んでいないかと思います。というのもこれまでのSwitchのスタンドはとってつけたようなモノで、お世辞にもしっかりしたものとは呼べません。こんなスタンドじゃプレイ中にSwitchを倒しかねませんもの。
そんなスタンドが有機ELモデルでは大幅に改善されて、背面の縦半分ほどがスタンドになり安定性もかなり向上。さらに、無段階での調節ができるのでユーザーそれぞれに合った角度にすることができます。
筆者は家の中でもダイニングテーブルが好きで、ついつい自分のデスクじゃなくてダイニングテーブルの方へ行くこともしばしば。有機ELモデルにしてからテーブルモードでのんびりとダイニングテーブルでプレイすることも増えました。携帯モードでプレイしていると気づくと背中が丸まってしまっちゃいますからね。
ガタつきが抑えられたJoy-Conレール
Switchの特性上仕方がない部分ですが、携帯モードでのJoy-Con部のガタつきが気になる方も少なくないかと思います。
特に製品ページでは明記されていないのですが、有機ELモデルではレールが改良されていてガタつきが抑えられているように感じました。完全にガタつかないわけではありませんが、手でガチっとホールドしても従来のSwitchと比べて安心感があります。
Joy-Conのドリフト問題も徐々に改善しているとのことなので、レールも地道に改良が施されているのかと思います。有機ELモデルは携帯モードでのプレイが売りなので地味ですが良いポイント。
Nintendo Switch(有機ELモデル)の惜しい点
CPUやGPUなどのスペックは従来のSwitchと変わらず
CPUやGPUやメモリなど、内部的な動作に関係するスペックはこれまでのSwitchと全く変わりありません。Switchの発売から約4年と経っているし、以前よりスペックアップしたSwitch Proなんてものも噂されていたので、そろそろパフォーマンスを改善してもおかしくはないとは思うのです。
TVモードの出力は最大1080pと、4K TVが普及している現状では少し物足りなくなってきているユーザーもいるかと。
その分処理性能的なスペックが据え置きなのは残念なポイント。
内蔵ストレージはまだまだ少ない
有機ELモデルは内蔵ストレージが32GBから64GBにアップ。数値的には2倍となったわけですけど、ダウンロード派のユーザーからするとまだまだ足りないなといった印象です。あつ森やマリオカー、スマブラなど永続的にやりたいソフトは差し替えせずに済むダウンロード版が便利ですが、平均的に1つのソフトで10GB前後の容量を食ってしまいます。となると5-6本ほどしか入れられないのは心許ないかなと。
Switchにはmicro SDカードが使えるのですが、使う前提になってしまうのが残念。外部のストレージより内蔵の高速なストレージで少しでも快適にプレイしたいですから、せめてさらに倍の128GBは標準で載ってきて欲しいなといったところです。
Nintendo Switchの完成形
筐体サイズはそのままに画面が大きく、さらに有機ELに変更しメリハリのあるグラフィック。無段階で調節可能になったスタンドや、ガタつきが抑えられたJoy-Conレール。そのほかにもスピーカーも強化されクリアな音質になったり、ドックにも有線LANポートが搭載され標準で高速なオンラインゲームが可能になりました。
CPUやGPUなどのスペックはこれまでのSwitchと変わりはありませんが、この変更点の相乗効果で中身もスペックアップしているかのように錯覚しちゃってます。他にはない白いJoy-Conでベゼルも細くなったのでスタイリッシュになって見た目も抜群。
Joy-Conのドリフト問題や内蔵ストレージの少なさなど不満点はまだありますが、有機ELモデルはSwitchの完成形なんじゃないかと。今はとにかくSwitchでゲームするのが楽しい毎日。