今、「編み物」が熱い！

きっかけはどうやら新型コロナのようです。

外出を控えざるを得なくなった人たちが、自宅で手軽に楽しめる趣味として人気に火が付き、世界的ブームにまで広がったらしいです。

その後、女性だけでなく男性にもその人気はおよび、韓国のアイドルグループのメンバーや、日本の人気YouTuberが自作の編み物をアップするなどして若者にも人気となりました。

編み物初心者の強い味方

自分も編み物始めようと思い立ち、テキストを見ながら材料を揃えても、さあ、どうすればいいの？　と、途方に暮れる初心者は少なくいないでしょう。

そんな時に力強い味方になってくれるお店が前橋にあります。

「弁天手芸店」さんです。

ある年代以上の前橋っ子には「米山ボタン」と言った方が分かるかもしれませんね。

「お店、継いでもらえないかな」と先代社長

現店主の新井恭子さんが「米山ボタン店」を引き継いだのは15年前のこと。

近くに住んでいた新井さんは小学生時代から“手芸好き”、“編み物好き”で、材料目当てに「米山ボタン店」によく通っていたそうです。

それは新井さんが成人し、結婚してからも続き、すっかりお店の顔なじみとして懇意となっていましたが、そんな中「米山ボタン店」がなんと廃業危機に。

そこで白羽の矢が立ったのが新井さんだったのです。

「お店、継いでもらえないかな」と、先代社長から言われたそうなのですね。

ご家族にも相談した新井さんは継ぐことを決意。

2009年7月、「米山ボタン店」は「弁天手芸店」に屋号を変え、新たなスタートを切りました。

三代目店主となった新井さんは、ボタン販売中心から徐々に毛糸など編み物・手芸用品に品揃えを変えていきました。

そして、2015年には店内で編物教室をスタートします。そしてこれが大評判なのです！

編物教室が評判のワケ

教室の先生はもちろん新井さん。

教室といえば入会申込書を書いて入会し、入会金、そして毎月の月謝を払いながら通うというのが普通のような気がしますが、「弁天手芸店編物教室」は違います。

入会とか面倒な手続きはなし。

「ちょっと編み物教えてほしい」という時に電話で予約すると、すぐにレッスンが受けられます。

しかもレッスン料は30分500円！（最長2時間まで）

何でもかんでも値上がりしているこのご時世に、なんと嬉しい料金設定なのでしょう。

まさにチョコッと教えてほしい人にピッタリ。特に初心者には力強い味方ではないでしょうか？

直前予約でもレッスン可能

新井さんはおっしゃいます。

「予約は前日でも当日でも構いません。レッスンは一度に3名までしか受けられないのですが、空きがあればいつでも大丈夫です。生徒さんには初心者の方もいますけど、編み物歴の長い方も多いですよ。女性だけでなく男性の生徒さんもいらっしゃいますし。『今、家で編み始めたものがあるんだけど、ここがどうしてもできなくて、教えてほしい』とか『ネットでこんな手編みセーター見たんだけど、私も編んでみたい』とか。だから教室では皆さん違うものを編んでます」

材料の毛糸はやっぱり弁天手芸店で購入することになりますよね？

とお尋ねすると

「もちろん購入してくださればありがたいですけど、家に余った毛糸があるのでそれを使いたいということでも大丈夫です。ぜひ教室にお持ちください」とのことでした。

ほんとに良心的ですね。

毛糸の編み物というと冬のイメージがありますが、これから編み始めるなら夏物とかですよね？　などと編み物が全く分からない私の質問にも、新井さんは丁寧に答えてくださいました。

「そうなりますね。毛糸には綿やポリエステルでできたものもありますし、麻の糸もあります。材料を工夫すると涼しくておしゃれなサマーニットやニット帽、手作り小物なんかも作れますよ。もちろん教室でもお教えします」

教室というより、気軽に参加できる編み物サークルのようなイメージもありますね。

チョコッと予約して分からないことを教わるのもよし。

楽しくおしゃべりしながら「編み友」を作るのもよし。

さて、2025年は編み物にチャレンジしてみますか!?

最後に店内の写真をどうぞ