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【飯田市・遠山郷】かの有名な青崩峠を貫通したトンネル工事現場を見学してきました

FUNE地域情報発信ライター(飯田市・上伊那郡・下伊那郡)

今回は、飯田国道事務所の公式ホームページから応募した三遠南信道の青崩峠道路のトンネル工事見学会(飯田市側)の様子をレポートします。

青崩峠とは、長野県飯田市と静岡県浜松市の県境に位置する標高1,082mの峠。峠に沿って中央構造線が走っていることでも知られており、道路や地図マニアの間では酷道として名を馳せてきた難所です。

そんな場所にとうとうトンネルが完成するとあって、その工事現場の見学は、大変貴重な体験になるのではないでしょうか!?

次回は、12月以降に見学会参加者が募られる予定だそうなので、 興味のある方はこの記事をチェックしてみてくださいね。

三遠南信道青崩峠道路の工事現場見学はどうやって参加する?

三遠南信道青崩峠道路の工事現場を見学する方法を以下にまとめてみました。

【三遠南信道青崩峠道路の工事現場見学】
次回見学受付予定日/未定、2023年12月以降に見学会予定あり
申込先/飯田国道事務所のホームページと、国土交通省中部地方整備局のホームページそれぞれの、旬の現場を紹介ページより
費用/無料
子どもの参加可否/18歳未満の場合は保護者の同伴が必要
注意事項/荒天時、工事の進捗具合などによって見学が中止となる場合もあるので、ホームページを事前によく確認してください

三遠南信道青崩峠道路の工事現場見学ってどんな見学会?

ここからは、実際に私が体験した見学会の内容を時系列でご紹介していきます。

【午前10:00】

まずは自家用車で、道の駅遠山郷に集合。この日の参加者は私を含めて4人。私以外の参加者は愛知県方面の方々でした。
参加者が集合したら、マイクロバスに乗って工事現場まで連れて行ってもらいます。

※参加人数によっては、自家用車で現場まで行くこともあるようです。

道の駅遠山郷でトイレなどを済ませて、バスに乗り込みます。大体ツアーは2時間程度の予定です。

5分ほどで、工事関係者以外立ち入り禁止の区域に入りました。舗装されていない道路もあり、バスがかなり揺れることも。車に酔いやすい人は、ご注意を。

道中に見えた砕石。心なしか青っぽく見えます。

【午前10:15】


工事現場付近に設営されている「平成30年度 三遠南信小嵐トンネル本坑工事インフォメーションセンター」に到着。ここで、青崩峠トンネル工事について学ぶことのできるDVDを視聴します。

「三遠南信小嵐トンネル本坑工事」とは、青崩峠トンネル(仮称)を長野県側から掘り進んでいく工事現場を指す名称なのだそう。静岡県側は「三遠南信池島トンネル本坑工事」という名称になっています。

視聴したDVDでは、青崩峠トンネル(仮称)工事で採用されていた技術について、中央構造線との位置関係について、などを詳しく学ぶことができました。

DVDを見終わった後は、トンネルについての資料とクリアファイルをいただき、ちょっと得した気分に。

【午前10:45】

再びマイクロバスに乗り込み、未舗装の道路を走行していきます。峠というだけあって、急角度の坂道もあります。

もうすぐトンネルに入る、というタイミングで車内にヘルメットが配られました。いよいよ、トンネル内部に入るんだな、と少し緊張します。

車中で確認したmapのスクロールショットはこんな感じでした。道なき道を走っていることに、冒険心が刺激されます。

【午前11:00】

そうこうしているうちに、静岡県との県境に到達しました。

え!静岡県すごい近い! 感動です。青崩峠トンネル(仮称)が本格始動したら、静岡県がすぐそこになるんだな、と実感。

【午前11:02】

静岡県との県境(と推定される場所)をほんの少し越えた場所で、実際にトンネル工事に携わった方からお話を聞かせていただきました。

ここでは様々なお話を聞かせていただいたのですが、特に印象深かったエピソードを1つご紹介します。

先述の通り、青崩峠トンネル(仮称)は、長野県飯田市南信濃八重河内から掘削をスタートした長野県側の工事と、静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家から掘削開始した静岡県側の工事、2つの工事によって作られたもの。

山の両端から掘り進めたトンネルのほぼ真ん中で、その2つの工事が出会ったときに発生していた誤差は、なんとわずか1cm4mm程度だったのだそうですよ!!

実際に自動車が通行する予定の本坑のほかに、はじめに調査用の調査抗を掘っていたため誤差が少なかったということのようですが…本当にすごいですね。伺っている最中に鳥肌が立ちました。

「トンネルってなんかすごそう」程度の浅い知識の私でしたが、工事現場独特の雰囲気と、実際に工事に携わった方のお話に引き込まれ、夢中になることができた瞬間でした。

【午前11:37】

トンネルから脱出。青崩峠トンネル(仮称)のさまざまなお話を聞いているうちに、トンネル内部のひんやりした空気間だけでは説明のつかない畏怖の念が湧きはじめていた私は…脱出にちょっとホッとしました。

【お昼の12:00】

2時間があっという間に感じるトンネル見学会が終わりました! この見学会なら、トンネルにあまり興味がない方でも楽しめる&誰かについつい話したくなる濃い内容だったのではないかな、と感じました。

また、見学会が解散する時刻は大体お昼時になるそうなので、事前に遠山郷のランチスポットを押さえておけば、そのまま遠山郷観光することもできそうです♪

話のタネに…遠山郷観光を楽しみたい…そんな方にもおすすめしたい充実の見学会でした。

開通が待ち遠しい! 青崩峠トンネル(仮称)

5月に貫通したとはいえ、まだ未舗装の部分があったり、設備等の工事が残っているという青崩峠トンネル(仮称)。すべての工事が終わるのはまだ未定ということですが、開通が待ち遠しいですね。開通した際には、飯田市がもっと便利になるのだと思うととても楽しみです。

青崩峠トンネル(仮称)の工事見学ができるのは、トンネルが開通するまでの今だけ。興味がある方はぜひ、飯田国道事務所のホームページと、国土交通省中部地方整備局のホームページをチェックしてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございます。今後も、飯田市・豊丘村の情報を月に10本程度のペースで発信していく予定です。ご興味のある方は、FUNEのプロフィールからフォローしていただけるとうれしいです。

地域情報発信ライター(飯田市・上伊那郡・下伊那郡)

飯田市・上伊那郡・下伊那郡のさらなる魅力を、さまざまなお店やスポットなどの取材を通してお伝えしていければと思っています。

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