元・台風の暖湿気で東海・北陸や北海道など広範囲で大雨に警戒!関東などは真夏日復活も:気象予報士解説
4日は前線や低気圧、そして台風18号から変わる熱帯低気圧周辺の暖かく湿った空気によって、全国的に雨のところが多くなりそうです。
特に北日本や東海、近畿、四国で雨の量が多くなり、地震と豪雨の被災地である石川県でも警報級の大雨になるおそれがあります。
一方、関東など雨が降る時間が短い地域では、再び30度以上の真夏日に…、週末~週明けの天気・気温の見通しも含めて気象予報士が解説します。
大雨と真夏日が同居する日本列島
4日は北海道~東北北部と東海~西日本で朝から激しい雨のところがあり、北陸でも昼頃には降り方が激しくなりそうです。
ふだん雨が少ない北海道や、予想降水量が200ミリに達している東海、それにこれまでの被害で災害が起きやすくなっている石川県では、急激に危険度が高まるおそれがあるためキキクルを確認しながら慎重に行動してください。
一方、台風周辺の暖かく湿った空気は、雨の量を増やすだけでなく気温も押し上げ、東北南部の太平洋側や関東などで前日より一気に5度以上も暑くなるところもありそうです。
週末の天気ぐずつく/来週は台風ではなく南岸低気圧?
土日にかけては東北以南では、太平洋側中心に曇りや雨のところが多くなりそうです。
1日中雨が降るわけではないところが多いため気温は上がり、真夏日の範囲が広がるでしょう。
そして、筆者の記事ではこれまでに何度か、来週新たな台風か熱帯低気圧が北上してくるかも…という話を書いていたのですが、最新の予想では、台風の北上タイミングが不明瞭になり、かわりに来週中頃~後半に低気圧が本州南岸を通過する、いわゆる南岸低気圧の可能性が出てきました。
南岸低気圧と言ってもこの時期はまだ雪が降るような気温ではありませんが、低気圧後面に寒気を伴って、通過後にぐんと気温が低くなる可能性があります。
台風、前線、南岸低気圧と、天気の「場」を変える登場人物たちに注目する1週間となりそうです。
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