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【高野町(高野山エリア)】観光客は頼まないうまいもん。隠れた逸品メニュー『木の葉丼』

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

高野山の大門近くのお店「つくも」。

お店に入る前から「釜めし」押し
お店に入る前から「釜めし」押し

釜めしの看板が上がっていて、口コミも釜めしの話ばかりなので、観光客の皆さまは釜めしを注文されることが多いと思うのですが、その注文ちょっと待って下さい!

食品サンプルよりも実物の方が美味しそうです
食品サンプルよりも実物の方が美味しそうです

店内入っても、釜めし押し
店内入っても、釜めし押し

あちこち、釜めし押し
あちこち、釜めし押し

確かに、釜めしも美味しいです。せっかくここまで来られたのでそれはそれで注文して下さい。

でも、このお店の隠れた逸品メニュー(と私が勝手に呼んでいるもの)は『木の葉丼』です。

木の葉丼
木の葉丼(このはどん、このはどんぶり)は玉子丼の一種であり、薄く切ったカマボコやシイタケを具材に用い、彩りに三つ葉やネギを加えるのが特徴である。主に関西で食されており、安価でうどんとの相性も良いのでうどん屋の定番メニューとなっているほか、家庭料理としても食される。
その一方で、関西以外の地域での知名度は低い。(Wikipediaより)

家庭料理でもあるので、関西では知っている方は多いかもしれません。

逆をいうと、家庭料理なので、外で、お店で食べられる機会は少ないです。

ただでさえ食べられる機会が少ないのに、田舎では新しくオープンしたお店にはたぶんありません。昔ながらの定食屋さん・そば屋さんで食べられるかも、くらいなレベルで存在している希少なメニューです。

私の家では、子どもの頃に、母親が忙しくてゆっくり食事を用意できない日に、ちゃちゃっと作れるこの丼が出てきました。作り方はそんなに難しくはないのですが、自分ではなかなか作らない、母親との想い出の味です。

見た目も彩りどり。決して自分を主張しない食材のみなさんがうまく一つにまとまっています。
見た目も彩りどり。決して自分を主張しない食材のみなさんがうまく一つにまとまっています。

その想い出の味と「つくも」の木の葉丼の味は良く似ていました。

口の中に入れるとまずは、青ネギのシャキシャキ感が味わえ、

甘い出汁の効いたほどよく半熟の卵はどこかほっとする優しさを感じ、

こちらのお店ではシメジ、シイタケ、タマネギ、カマボコ、海苔が乗っていて、具材も体に優しいものばかり。

とても美味しく、今となってはなかなか味わえないものなので、木の葉丼も是非注文してみてください。

釜めしも食べて下さいね
釜めしも食べて下さいね

裏のメニュー
裏のメニュー

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「つくも」

住所:和歌山県伊都郡高野町高野山243

営業時間:10時~16時

定休日:木曜

電話:0736562212

高野山では珍しく、冬も営業されてる貴重なお店!!

地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。

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