【京都市】左京区 豊臣家が信仰し再興した『由岐神社』は天狗に守られた子宝・安産の神社♪
京都には、天狗さんと牛若丸が修行したところで有名な『鞍馬寺』があります。
叡山電鉄の「鞍馬」駅を降りると、まず天狗さんが迎えてくれます。
また、駅の中には天狗さんと牛若丸が修行している様子が飾られていました。
その「鞍馬寺」への参道の途中に建っている『由紀神社』。
鞍馬の地にご遷宮された行列の様子を再現し、現在まで遺え残しているのが、日本三大火祭に数えられる例祭『鞍馬の火祭』です。
いつ見てもとっても神秘的でかつ、パワフルな火祭り!
若衆の衣装は向う鉢巻に黒い締込み(ふんどし)をしめ、足には脚絆(きゃはん)、武者草鞋(むしゃわらじ)、腰には魔よけになる南天の小枝を差します。
『鞍馬の火祭り』の起源は、平安時代中頃940年に朱雀天皇の案によるもの。
戦乱や天変地異が頻発していた当時、宮中から由岐神社を移すことになり、その際に鴨川に生えていた葦を篝火(かがりび)として道々に点灯したことが発端とも言われています。
毎年、時代祭と同じ10月22日の夜に行われる京都三大奇祭の一つで、明治時代の神仏分離までは「鞍馬寺」主催で行われていました。
「由岐神社」の狛犬は、日本でただひとつ子供を抱いている姿をしており、古くより安産・子授の神様として信仰があるそうですよ!
子授かりや安産の守護として多くの人がお参りされています。
「由岐神社」は、古くは皇室の守り神として京都御所内にお祀りされていたそうです。
今では、「鞍馬寺」の鎮守社で、靫明神(ゆきみょうじん)と呼ばれます。
大己貴命(おおむなちのみこと=大国主命)と少彦名命を主祭神として「由岐大明神」と総称し、また八所大明神を相殿に祀っています。
御祭神
大己貴命(おおなむちのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
相殿:八所大明神(はっしょだいみょうじん)
境内にある樹齢800年にもなるご神木は「大杉さん」と呼ばれ、一心に願えば叶う一願成就のご利益を授かれます。
この大杉さんの樹皮の御守や、天狗のおみくじが大人気!
今日、五月八日に大坂城が陥落、豊臣秀頼は母とともに自害し、豊臣氏が滅びた日と伝わります。
「由岐神社」は、豊臣秀吉の崇敬も厚く、ご本殿拝殿は慶長12年(1607年)に豊臣秀頼によって再建されました。 現在は拝殿(重要文化財)のみが残っていますが、なんとも不思議な歴史の流れを感じる日です。
由岐神社(ゆきじんじゃ)
住所 〒601-1111 京都市左京区鞍馬本町1073番地
時間 09:00~15:00(季節により要確認)
tel 075(741)1670