松屋の「魯肉飯」を食べて角煮丼みたいだな‥‥と思っていたら魯肉飯には台北式と高雄式があることを知った
2022年9月13日より松屋で販売開始された「魯肉飯」を食べてきました。甘辛く煮た柔らかい豚バラ肉の丼で「あれ?これは角煮丼なのでは?」と思っていると、同様に「これは角煮丼だ」と思っている人がたくさんいることがTwitterで分かりました。
「魯肉飯」は台湾の代表的な肉をかけたご飯で、八角を使い独特の風味があるのが特徴です。松屋で「魯肉飯」が食べられると思って駆けつけてみると、そこにあったのは松屋風アレンジの施された豚角煮丼的なものでした。
豚角煮丼としてはとても美味しいのですが、これが「魯肉飯」かというとどうも違うような気もします。もっと八角の香りがして、アジアンテイスト溢れるご飯だったような‥‥。
Twitterでも「魯肉飯ではなく角煮丼」といった意見は多く目にしました。ぼくもブログの記事で「魯肉飯を名乗るなら八角を使うべきだったのでは‥‥」と書きました。これが角煮丼を名乗っていたら「柔らかい豚肉に濃いめの味付けで美味しい」となったはずです。
松屋としても独特の風味のある八角を思う存分に使うという判断ができなかったのだと思いますが、そのあたりが全国チェーンの難しいところですね‥‥などと思っていたところ?
海外の料理に詳しい方から冗談めかして「松屋の魯肉飯は高雄式なのでは?」とコメントを貰いました。どういうことですか!?
検索してみると、どうやら台北(北)と高雄(南)では「魯肉飯」といっても違うメニューといって良いくらいに異なることが分かりました。
台北では豚肉を細かくカットしたものが「魯肉飯」と呼ばれ、これが日本でも広く知られる「魯肉飯」だと思います。一方の高雄では、なんと豚角煮がそのまま乗っているのが「魯肉飯」なのだそう。
豚角煮の味についての言及を見つけられなかったので、もしかしたら食べると八角で“らしい”味になっているのかもしれませんが、一口に「魯肉飯」といっても、地域によって違うことが分かりましたし、少なくとも豚の角煮が乗った「魯肉飯」も台湾に存在していることが分かりました。
まさか松屋が高雄式の「魯肉飯」を出している‥‥ということはないとは思うのですが‥‥。
松屋風の「魯肉飯」には山椒がついてきます。これで食べると豚角煮を使った日本スタイルの「魯肉飯」と言えなくもないですかね?
松屋の「魯肉飯」をきっかけに、台湾には南北で全く違う「魯肉飯」があることが分かりました。世界の食というのは、本当に面白いものです。こういう背景があることを知ると「松屋の魯肉飯もありだな」と思えてくる不思議。つまるところ“松屋式”でしょうか!? 勉強になりました!
松屋の「魯肉飯」に関しては↓でレビューを書いています(外部サイト)。
▼ルーロールーロー!豚バラ肉を煮込んだ松屋風アレンジの台湾飯「魯肉飯」が発売されたので食べてきた!
高雄の「魯肉飯」を紹介している記事↓です(外部サイト)。