トランプ氏が今夜、日中首脳と緊急電話会談との情報…対北朝鮮で爆弾発表か
トランプ米大統領が今夜、日本の安倍晋三首相と緊急の電話会談を行うとの情報が出ている。
メディア関係者によれば、トランプ氏は日本時間の今夜のうちに安倍氏、そして中国の習近平国家主席と、相次いで電話会談を行うという。一方、別の関係筋は、「電話会談は明日になる」としている。
会談の議題は不明だが、米海軍の空母打撃群が一両日中に北朝鮮近海に展開するタイミングから考えて、北朝鮮の核兵器開発を巡る情勢の緊張状態などについて話し合われると見られる。
ただ、朝鮮半島情勢を巡っては今月7日、一部の永田町関係者やマスコミ関係者、そして公安関係者の間で、「日本の大手メディアのワシントン支局が米当局から入手した情報では、米軍は9日にも北朝鮮の軍事施設を攻撃するかもしれない」との情報が出回ったことがあった。
北朝鮮に対する先制攻撃論は、オバマ政権時代にも米国内からすでに出ていただけに、簡単に聞き流すことのできない話だった。
(参考記事:米軍の「先制攻撃」を予言!? 金正恩氏が恐れる「影のCIA」報告書)
しかし言うまでもなく、これは事実ではなかった。どうやら米軍によるシリア攻撃を受けて語られた「事情通の見解」が、ぐるぐる回るうちに「関係者情報」に化け、さらに尾ひれ背びれが付いて、まことしやかに語られていたようだ。あるいは、米軍が8日に発表した「空母カール・ビンソン急派」の情報が事前に漏れ、誤って伝えられたのかもしれない。
だから、電話会談が行われるかどうかも、まだ100パーセント確実とは言い切れない。
しかしいま、北朝鮮と米国が近年にない緊張状態にあるのは確かだ。
(参考記事:米軍が北朝鮮近海に空母派遣…金正恩氏の運命は「5月」に決まるか)
いきなり攻撃開始ということはないだろうが、大金を使って空母打撃群を送るだけに、北朝鮮に対する圧力効果を最大化するため、日中首脳との電話会談でひとつ爆弾発言をかぶせてやろう――トランプ氏が、考えそうなことではある。
いずれにしても、電話会談が行われたならその内容を、行われなければ今回の情報の発生経緯について、改めて取材・分析してみたいと思う。
(参考記事:米軍が「金正恩斬首」部隊を韓国に送り込んだ)