【神戸市】懐かしい山陽電車の車内広告、ポートピア`81や万国博関連も!
神戸市内を走る山陽電車。沿線に住んでいる方だけでなく、大阪梅田や姫路にお出かけの際に直通特急に乗るという方も多く、神戸市民にとってはおなじみの存在ですよね。そんな山陽沿線を彩った懐かしの車内広告が山陽明石駅のコンコースに2024年2月19日まで展示されていました。もう終わっていますが、写真で少しご紹介しますね。最後に、まだちょっと早いけど山陽電車沿線の桜の名所の情報も。
これは、高砂駅始発の阪神三宮駅行き通勤特急の広告。後に、1991年のダイヤ改正で「S特急」のデビューにつながります。
その「S特急」は、公募で決められました。「Service」「Speedy」「Smart」「Short」の意味があります。
左に舞子ホテルの広告もありますね。舞子ホテルは、山陽電気鉄道グループのホテルです。1919年(大正8年)に建てられた洋館で、1942年(昭和17年)に開業。結婚式で利用した方もいらっしゃるのでは。残念ながら2022年(令和4年)に閉業しました。
1966年当時の神戸電鉄協会の春の行楽路線図。神戸電鉄株式会社ではなく、昔はこういう組織があったようです。ちなみに神戸電鉄は、箱根登山鉄道、叡山電鉄、南海電気鉄道などと共に、全国登山鉄道‰会に加盟しています。‰は勾配を表す記号のパーミル。
こちらは1963年当時の秋の行楽路線図。左には「三宮・ダイエービル開店記念1周年セール」の広告も。
こちらは1968年当時の秋の山陽沿線の広告。須磨浦ロープウェイの写真が掲載されています。秋の須磨浦カーニバルというイベントも開催されていたようですね。須磨浦山上遊園に「ドレミファ噴水パレス」があった頃でしょうか。
以前の記事「乗り心地の悪さが魅力!昭和レトロの雰囲気漂う絶景スポット「須磨浦山上遊園」」で「ドレミファ噴水パレス」のCMをご紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
新造の冷房電車が導入されるという1979年の告知広告。右上の「山陽もがんばっています」という文字が涙を誘いますね。冷房化は阪急や阪神などの大手私鉄のほうが先行していたのでしょうか。
日本万国博覧会(大阪万博)が開催された1970年の山陽電鉄バスの広告です。こちらも冷暖房完備を強調。ちょっと懐かしい形のバスの車体ですね。
そしてこれが1981年にポートアイランドで開催された神戸博・ポートピア`81関連の山陽電車の広告です。往復乗車券が販売されていたようです。開催期間中は、日曜・祝日に限り特急が須磨浦公園駅に臨時停車していました。博覧会見物の帰りに須磨浦公園にも寄っていってーということなのでしょうね。
この展示は、2023年の8月に、明石・姫路間が開業100周年を迎えたのを記念し、2023年9月15日〜2024年2月19日の間、山陽明石駅の改札前で展示されていたものです。今はもう展示されていませんのでご注意を。
なお、山陽電車の須磨浦公園駅下車すぐの須磨浦公園は、神戸一とも言える桜の名所。昨年は、夜桜のライトアップやイルミネーション、グルメが楽しめるイベント「敦盛桜 2023」が4年ぶりに開催されました。
桜にはまだちょっと早いですが、このイベントの詳細を記事にしていますので、興味のある方、昨年は行けなかったけど今年は行こうと思っている方はご覧くださいね。