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松山英樹のザ・セントリー優勝、内外から何がどう評価されている!? #専門家のまとめ

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

松山英樹がPGAツアーの今季開幕戦、ザ・セントリーで快勝し、通算11勝目を挙げた。この優勝を、どんなアングルから、どう評価するか。通算35アンダーでの優勝はPGAツアーにおける72ホールの最多アンダーパー記録。通算11勝目はアジア人選手としては最多。ハワイ2戦の双方で勝利を挙げたのは史上7人目。そうした記録の面から松山が高く評価されている一方で、米国では松山の成長や一心不乱にゴルフに取り組む姿勢や強靭なメンタリティも絶賛されているところが興味深い。

ココがポイント

松山英樹が通算35アンダーのツアー新記録で11勝目 単独首位スタートからは“勝率10割”
出典:ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO) 2025/1/6(月)

米TVによる松山英樹の優勝インタビュー風景。最後のパットを入れれば記録になると思った上で、沈めたことを喜んでいた

4大メジャーよりも高額 ザ・セントリーの優勝賞金 日本ツアーとは桁違い
出典:スポニチアネックス 2025/1/7(火)

「マツヤマは日本メディアをなぜ拒否した?」松山を追った米記者が驚いた“ある行動”、松山に贈られるタイガー・ウッズ級の賛辞
出典:Number Web - ナンバー 2025/1/7(火)

エキスパートの補足・見解

 松山英樹が達成した数々の記録は、言うまでもなく素晴らしいもので、松山自身も記録達成を喜んでいた。日本メディアも世界のメディアも、そうした記録は漏らさず報じているが、それ以上に素晴らしいのは、優勝インタビューを聞いていただければわかる通り、松山が記録達成となることを知った上で、そのプレッシャーを克服し、記録を実現させたというプロセスだ。

 期待を感じ、期待に応えることができるのは、ひと昔前なら「タイガー・ウッズしかいない」と言われていたが、今、松山がそうなりつつあることを、今回の勝ちっぷりが実証していた。

 最終日のサンデー・レッドシャツは、ウッズのトレードマークで、このフレーズが他の選手に使われることは、まず無かったが、今回の勝利に際し、世界のメディアが「マツヤマのサンデー・イエロー」というフレーズを使い始めたことは驚きだった。

 今回の優勝は、世界のゴルフ界における松山の立ち位置とバリューが大きく向上し、誰からも真に認められた勝利と言っても過言ではない。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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