松山英樹のザ・セントリー優勝、内外から何がどう評価されている!? #専門家のまとめ
松山英樹がPGAツアーの今季開幕戦、ザ・セントリーで快勝し、通算11勝目を挙げた。この優勝を、どんなアングルから、どう評価するか。通算35アンダーでの優勝はPGAツアーにおける72ホールの最多アンダーパー記録。通算11勝目はアジア人選手としては最多。ハワイ2戦の双方で勝利を挙げたのは史上7人目。そうした記録の面から松山が高く評価されている一方で、米国では松山の成長や一心不乱にゴルフに取り組む姿勢や強靭なメンタリティも絶賛されているところが興味深い。
ココがポイント
米TVによる松山英樹の優勝インタビュー風景。最後のパットを入れれば記録になると思った上で、沈めたことを喜んでいた
エキスパートの補足・見解
松山英樹が達成した数々の記録は、言うまでもなく素晴らしいもので、松山自身も記録達成を喜んでいた。日本メディアも世界のメディアも、そうした記録は漏らさず報じているが、それ以上に素晴らしいのは、優勝インタビューを聞いていただければわかる通り、松山が記録達成となることを知った上で、そのプレッシャーを克服し、記録を実現させたというプロセスだ。
期待を感じ、期待に応えることができるのは、ひと昔前なら「タイガー・ウッズしかいない」と言われていたが、今、松山がそうなりつつあることを、今回の勝ちっぷりが実証していた。
最終日のサンデー・レッドシャツは、ウッズのトレードマークで、このフレーズが他の選手に使われることは、まず無かったが、今回の勝利に際し、世界のメディアが「マツヤマのサンデー・イエロー」というフレーズを使い始めたことは驚きだった。
今回の優勝は、世界のゴルフ界における松山の立ち位置とバリューが大きく向上し、誰からも真に認められた勝利と言っても過言ではない。