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PGAツアーの年間王者を決める最終戦、ツアー選手権が今季から大きく様変わりする!? #ゴルフ

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

PGAツアーのフェデックスカップ・シーズンを締めくくるプレーオフ・シリーズの最終戦、ツアー選手権が今季から大きく様変わりする可能性があることがわかった。

ツアー選手権は3試合にわたるプレーオフ・シリーズの最終戦に位置づけられているハイステイタスで重要な大会だ。

プレーオフ第1戦のフェデックス・セントジュード選手権に出場できるのは、フェデックスカップ・ランキングのトップ70で、第2戦のBMW選手権はトップ50に絞られる。そして最終戦のツアー選手権に出られるのはトップ30のみとなり、ツアー選手権は少数精鋭のエリート・フィールドとなる。

米ジョージア州アトランタ郊外のイーストレイクを舞台に4日間72ホールのストロークプレーで競われ、優勝した選手が年間王者となり、2024年大会ではスコッティ・シェフラーが勝利して、ビッグボーナス2500万ドルを獲得した。

だが、BMW選手権終了後のフェデックスカップ・ランキングに従って、あらかじめストローク差を付けてスタートするツアー選手権の競技フォーマット、いわゆる「スタッガード方式」に対しては、以前から「改善の余地があるのではないか?」といった疑問や不満の声が方々から上がっていた。

そして、米ジ・アスレチックは、PGAツアーがフォーマット変更を検討していることを報じた。

検討されている新フォーマットは、いわゆる「ブラケット・スタイル」だという。30名の選手をあらかじめいくつかのブラケット(グループ)に分け、各ブラケットから勝ち上がった選手が次に対戦する形式。

競技方式にはマッチプレーが導入される可能性や、4日間を戦わずに去る選手が出る可能性もあるとのこと。

現状では、PGAツアーからのコメントは出されていないが、同誌によると、新たなフォーマットは、今季のツアー選手権から採用されるのではないかと見られているという。

プレーオフ・シリーズ、とりわけ最終戦のツアー選手権のフォーマットは、これまでにも何度も改良や変更が繰り返され、年間王者の最善の決め方が模索されてきたのだが、ここへ来て、ビッグボーナスの掴み取り方が再び大きく変わりそうである。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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