【京都市下京区】知っているようで知らない? 京の食文化を楽しく学べる《京の食文化ミュージアム》
京都には長い歴史と四季折々の豊かな自然の中で洗練されてきた京料理や、旬の野菜などを使ったおばんざいなど、さまざまな「京の食文化」が根付いています。
京都の食文化に親しむ事ができる「京の食文化ミュージアム」に行ってきました。
下京区の京都市中央市場敷地内にある、京都府と京都市が共同運営する施設です。
この施設では、京都で独自に発展継承されてきた文化を学ぶことができました。
まずはお馴染み、おばんざいについて。
四季折々の京野菜を中心とした旬の食材を使い、お金をかけずに手間をかけ、安い材料も端っこまで使い切る。
そんな思いを感じる料理が並んでいます。
展示品は模型ですが、それぞれにレシピがついており、ご家庭で再現が可能です。
そして、京料理の源流である5種類の料理について。
京料理は「有職料理」、「本膳料理」、「精進料理」、「懐石」、「川魚料理」が融合して発展したものと言われています。
有職料理と本膳料理については、こちらで初めて知りました。
有職料理
貴族たちは勢力を誇示するために、さまざまな儀式を行い、その際に出された料理が基になっています。
州浜台などに食べ物が高く盛られているのが特徴で、年中行事や宴の際に出された宮中の儀礼料理です。
本膳料理
本膳とは式正の料理の中央に据えられる膳のこと。本膳につづいて二の膳、三の膳、大汁、小汁・・・と並べられます。
主従の関係や主君へのもてなしの重さを、膳の数、膳の形式で視覚的に表現しています。
そのほか、多様な形と色彩が見事な京菓子や出汁の試飲など、楽しみながら京の食文化を学びました。
「京都の食」について、たくさんの発見がありますよ。
皆さまも是非足をお運び下さい。
京都府京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センタービル3階
TEL:075-321-8680(水曜日休館)
8:30〜17:00 入館無料
休館日:毎週水曜日(祝日を除く)および年末年始(12月31日〜1月4日)