【八王子市】トヨタ東京自動車大学校をご存知ですか? 幕張開催のオートサロンでも学生制作車が人気でした
八王子市内に、トヨタ直営の自動車学校があるのを知っていますか。
八王子市館町にある「トヨタ東京自動車大学校」の学生さんたちの作った車が、2023年1月13日〜15日の3日間、千葉県の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2023」に出品され、連日たくさんのお客さんが熱心に見入っていました。
3日間の会期を通じた累計参加人数は17万9434人(東京オートサロン事務局発表)と、会場の幕張メッセは車好きたちの熱気に包まれていました。
トヨタ東京自動車大学校は、1954年(昭和29年)立川市のトヨタ直営「日本自動車学校」に自動車整備士(3級)養成課程として発足。
1971年(昭和46年)立川市から八王子に移転。全国初の専門科(2級自動車整備士コース、定員50名)を新設し、1983年(昭和58年)には女子学生も入学しました。
2007年(平成19年)校名を『専門学校 トヨタ東京自動車大学校』と改称。
その後、全国初の『ハイブリッド・EV科』や『スマートモビリティ科』を新設するなど、最先端の自動車関連技術を学べる学校として、車業界からも一目置かれる存在となっています。
トヨタ東京自動車大学校は北野街道から湯殿川を跨いだ、静かな丘の上に建っています。
「技術を磨け、そして人間性も」を教育スローガンにつねに時代にマッチした「新しいサービスエンジニア像」を掲げ、トヨタ東京自動車大学校では学生を育てているそうです。
整備士資格をとって、プロのサービスエンジニアとして活躍したい。
更に、新技術を追求し自動車の開発・評価分野の仕事に就きたい。
モータースポーツ分野でレースメカニックを目指したい。
整備だけでなく販売分野も経験し、将来、会社の経営もチャレンジしてみたい。
そんな若き車好きが集まる、夢を叶えるための学校なのかもしれませんね。
東京オートサロンに展示されていた、トヨタ東京自動車大学校の車たち
TSF22E(トヨタ東自大 学生フォーミュラカー)
2022年度の学生フォーミュラ日本大会EVクラス参戦車両。「意のままに走れる車両」をコンセプトに旋回性の向上、ステアリングの切れ角の向上を目標に設計したそうです。
RAV-Road
現行のトヨタRAV4をオフロード仕様のピックアップに改造。ハイブリッド4WDを活かし車高を2インチUPし、オフロードの走行を可能にさせたそうです。また、フロント・リヤに大型のバンパーガードを装着し、ワイルドなオフロードマシンに仕上がっています。
Jジェット90
トヨタの主力エンジンの一つである1JZ-GTツインターボエンジンを搭載した車両を、ドリ車に改造してあります。外観はジェット機風に塗装を行い、ドリフトしてリヤタイヤを滑らせた時の白煙がジェット機のスモークをイメージさせます。室内もジェット機のコックピットをイメージした徹底ぶりです。
(ドリ車とは、特殊な走行法であるドリフト走行をする事を主な目的としたチューニングカーのこと)
東京オートサロンは、1983年に「東京エキサイティングカーショー」としてスタート。
1987年の第5回からは「東京オートサロン」に名称を変更し、会場も晴海から有明、そして幕張メッセと開催場所を変え、近年では自動車メーカーも出展し、オートサロンに合わせ新車の発表などもされています。また、各種自動車パーツの展示販売や、レーシングマシンのデモラン、豪華アーティストが出演するライブステージを開催するなど人気の有料展示会です。
トヨタ東京自動車大学校の学生たちの作品は、メーカーやチューニングショップの改造車にも、引けを取らない仕上がりと絶賛されていました。
北野街道で、学校の下のバス停でバスを待つ学生さんたちを時折見かけますが、みなさん好きな道を見つけ目標に向かって学んでいるようで、目が輝いている人が多い感じがします。
トヨタ東京自動車大学校
住所:東京都八王子市館町2193
電話:0120-76-1929