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【京都市東山区】祇園祭で知られる八坂神社 「京の夏の旅」で本殿が特別公開

くまライター(京都市)

通常は非公開の文化財が期間限定で特別公開される「京の夏の旅」が今年も開催されています。
第49回となる今回のテーマは「世界遺産登録30周年 & 京の名建築と夏の庭」。「京の夏の旅」としては22年ぶりとなる八坂神社では、本殿が特別公開されています。

祇園祭で知られる神社

京都市東山区祇園にある八坂神社は、全国にある八坂神社、祇園社の総本社です。

876年、僧・円如(えんにょ)が疾病の流行を鎮めるために播磨から牛頭天王(ごずてんのう)を勧請し、この地に祀ったのが始まりだと伝えられています。

ただ、これには諸説あり、八坂神社は平安京遷都(794年)よりも前から鎮座する古社だとする説もあります。

牛頭天王が祇園精舎の守護神とされていることから、もともとは「祇園神社」「祇園社」「祇園感神院」などと呼ばれていましたが、1868年(明治元年)の神仏分離令により「八坂神社」と改名されました。

現在は主祭神として素戔嗚尊(すさのおのみこと)・櫛稲田媛命(くしなだひめのみこと)・八柱御子神 (やはしらのみこがみ)を祀っています。

八坂神社は古くから厄除けの信仰を集めてきました。「日本三大祭」「京都三大祭」のひとつに挙げられる祇園祭は八坂神社の祭礼です。

もとは「祇園御霊会」(ぎおんごりょうえ)と呼ばれていた祇園祭は、日本全国に疫病が流行したときに祇園社から神泉苑に神輿を送り、災厄の除去を祈ったのが始まりだとされています。

八坂神社といえばイメージされるのが、四条通に面したこちらの西楼門ではないでしょうか。1497年に再建されたもので、重要文化財に指定されています。

よく知られているのは西楼門ですが、実はこちらの南楼門も重要文化財です。

休日・平日関係なく、常に多くの人で賑わう八坂神社。正月三が日の初詣の参拝者数は約100万人を超え、京都では伏見稲荷大社に次いで第2位だそうな。

「京の夏の旅」で本殿を特別公開

八坂神社は境内外に多数の摂社・末社を有します。
本殿(国宝)をはじめ、その多くが重要文化財に指定されています。

大国主神と因幡の白兎の像がかわいい大国主社。こちらも重要文化財です。

本殿の地下には「龍穴」があり、青龍が住んで京都を守ってきたという龍穴伝説があります。

また、本殿内では円山応挙による「番鶏図衝立」(ばんけいずついたて)ほか、貴重な神宝を拝観できます。

「京の夏の旅」による特別公開は、2024年9月30日(月)まで。公開時間は10:00〜16:30ですが、9月1日(日)・15日(日)・22日(日)は12:00からの公開となります。

八坂神社
住所/京都市東山区祇園町北側625
電話/075-561-6155
Webサイトはこちら

第49回 京の夏の旅
公開期間/2024年7月12日(金)〜9月30日(月)
公開時間/10:00〜16:30(16:00受付終了)
料金/大人 800円、小学生 400円
Webサイトはこちら

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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