【京都市上京区】水火の天神さんで紅枝垂桜が見事に咲き誇っています! 流れる平安の調べは何者が?
堀川通寺ノ内から上がったところに位置し、「水火の天神さん」として知られる「水火天満宮」と周辺の天神公園で2024年4月8日、桜が満開になり咲き誇っていました。
水火天満宮は、「都の水害・火災を鎮める為に、第六十代 醍醐天皇の勅願で、道真公の師でもあった延暦寺の尊意僧正(第十三代天台座主 法性坊尊意僧正)に命じられ、日本最初の天満宮として建立された」と言われています。水難火難避けの神といわれ、地元の人には「水火の天神さん」として親しまれてきました。
境内を覆うように、濃いピンクの花びらが風に揺れる様子が圧巻の紅枝垂れ桜が咲いています。境内には玉子石と呼ばれる安産祈願の石や、眼病に効くとされる「金龍水」などがあります。
どこからともなくピアノとフルートによる平安の調べが流れてきました。天神公園に出てみると、イケメン平安貴族と美しいお姫様が満開の桜の中で美しい音色を響かせています。
ピアノは、作編曲家としてNHKのテレビ番組「阪神・淡路大震災20年 あの日を胸に生きる」やゲーム音楽の「のだめカンタービレ楽しい音楽の時間です」などで活躍し、京都市を拠点にピアノチェロ演奏家として25年にわたって活躍してきた古後公隆(こごきみたか)さんでした。
現在は、芸術学校「リースヒェン」の芸術総監督を務める古後さんと美しいフルートの演奏を聞かせてくれたのは、FMおとくにのパーソナリティーでもあるシンガーCOCOさんでした。「あまりの桜の美しさに和装で演奏したくなったんですよ」といいます。遊び心の演出を近所の人たちが桜満開の公園でほっこりしながら聞いている姿が印象的でした。
突然の演出は見られるかどうか分かりませんが、地元に愛される天神さんへ桜見物にいらしてください。オーバーツーリズムとは無縁ですよ!
「水火天満宮」 京都市上京区扇町723−3 075-222-4114