陽川選手の公式戦1号2ランで同点!でも直後に倍返しされました…
10日は大阪狭山市で行われた金本知憲さんのトークショーへ行ってきました。いつものように新井貴弘選手や良太選手の話、広島のファーム時代の思い出、抽選会では金本さんとの“ハグ大会”などもあって、1000人近いお客様は大盛り上がり。私も、司会者でありながら完全に一観客として大爆笑しちゃっていましたねえ。すみません。
その金本さんは、きょう11日の巨人戦(甲子園)で始球式に参加されます。背番号6のタテジマ(緑色のユニホームではありません)に袖を通し、打席に立つとのこと。ご本人は“とある構想”を練っておられましたが、本番はどうなるのか?非常に楽しみです。
さて阪神ファームは9日から由宇球場での広島戦に臨んでいます。初戦は、先制しながら後半に2本のソロホームランを浴びて2対1の逆転負け。そして10日は8回に陽川選手が公式戦1号の2ランで追いついたと思ったら…その裏に金田投手が安部選手の3ランなど、まさかの5失点。これで広島には6連敗で、対戦成績が1勝8敗となりました。
《ウエスタン公式戦》5月10日
広島-阪神 9回戦 (由宇)
阪神 000 000 020 = 2
広島 100 001 05X = 7
◆バッテリー
【阪神】白仁田-島本-●金田(1敗)-田面 / 小豆畑-岡崎(7回~)
【広島】中崎(6回)-西原(1回)-江草(2/3回)-○横山(5勝1S)(1/3回)-岩見(1回) / 磯村
◆本塁打 陽川1号2ラン(江草)、安部2号3ラン(金田)
◆三塁打 磯村
◆二塁打 西田2、森田、高橋
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率
1]左中:緒方 (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .328
〃打:黒瀬 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .000
2]遊:阪口 (4-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .265
〃打:小宮山 (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .125
3]三二:西田 (5-2-0 / 1-0 / 0 / 0) .230
4]右:伊藤隼 (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .328
5]一:森田 (2-1-0 / 0-1 / 0 / 0) .232
〃打左:狩野 (0-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .189
6]中一:中谷 (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .170
7]二:北條 (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .167
〃打三:陽川 (1-1-2 / 0-0 / 0 / 0) .188
8]捕:小豆畑 (2-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .143
〃打:横田 (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .240
〃投:島本 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) ―
〃打:一二三 (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .182
〃投:金田 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) ―
〃投:田面 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) ―
9]投:白仁田 (2-0-0 / 2-0 / 0 / 0) .000
〃打捕:岡崎 (2-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .231
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率)
白仁田 6回 90球 (8-3-1 / 2-2 / 3.32)
島本 1回 15球 (0-1-1 / 0-0 / 0.00)
金田 0.2回 21球 (4-0-1 / 5-5 /22.50)
田面 0.1回 2球 (0-0-0 / 0-0 / 3.86)
陽川の同点弾、直後に金田がまさかの…
白仁田は1回、庄司と天谷の連打で1死一、三塁として4番・ロサリオの内野安打(白仁田の足に当たったよう)で1点を失います。2回は三者凡退で、3回から6回までは1安打ずつ許しながらも無失点。6回には1死から松本に右前打と盗塁、続く高橋の左越えタイムリー二塁打。白仁田は6回を投げて8安打2失点でした。
7回は島本が先頭の代打・迎から三振を奪うなど簡単に2死。そのあと庄司に四球を与えますが天谷を打ち取って0点に抑えています。
こちらの攻撃も1回は2死から西田が二塁打(伊藤隼は右飛でチェンジ)、2回は先頭の森田が二塁打(しかし後続はフライ2つ)、3回は1死後に緒方の右前打(遊ゴロ二塁封殺など)、4回は先頭の伊藤隼が右前打(森田は併殺打)、中谷が左前打(北條は三振)。5回は相手のエラー2つが絡み、2死ながら初めて走者を三塁へ進めましたが、阪口は三振に倒れて得点なし。
6回は先頭の西田が二塁打、森田の四球と暴投などで1死二、三塁と攻めるも…やはりフライ2つで還せず。7回は先頭の代打・横田が右前打、1死後に緒方の左飛を松本が落として一、二塁となります。しかし無得点。あと一歩のところで、あと一打が出ません。
それでも8回、代打・狩野の死球などで2死一塁となり、代打・陽川がセンターバックスクリーンへ2ラン!これで追いつきました。
ところが、その裏に登板した金田が先頭のロサリオに四球を与え、代打・土生の犠打で二塁へ進めます。2死後に磯村のタイムリー三塁打で勝ち越され、続く美間にもタイムリー。さらに迎の左前打で2死一、二塁として安部の3ランを浴びてしまいました。4連打で5失点となった金田はここで降板し、変わった田面が庄司を打ち取っています。
9回の阪神は、代打・黒瀬が左飛、代打・小宮山と西田は三振。この試合初めての三者凡退で試合終了です。カープは強い…。
公式戦1号は「風で伸びました」
では選手のコメント。といっても現地へ行けないため電話で聞いた陽川選手のみですが、まず公式戦プロ初ホームランおめでとうございます。「ありがとうございます!」。どんな感触でしたか?「打ったのはチェンジアップ、だと思います。まあいい感じで捉えて、いい感じで飛んでいったので良かったのかなと。外野が前にいて…いや前じゃなかったっけ?(前だった。えっ、誰の声?)前にいて、抜けるかな~くらいに思っていたら伸びました。風で」
なるほど、それにしても先月末に育成試合でプロ初ホームランが出て「次は公式戦」と言ったばかり。しかも代打で。「はい、代打でした」。やはり記念のボールはもらわず1軍の初ヒットまではお預けです。ご家族の皆さん、お待ちください。
そうそう、11日は母の日ですよ。何かプレゼントはしましたか?とあまり期待せずに聞いたら「何もしていませんねえ」と予想通りの答え。今までも?「したことないんですけど、高校の時に、部長から“100円の花1本でもいいからプレゼントしろ”って言われて、一度だけしました。ほんまにカーネーション1本」。何も言わずに渡したそうですよ。ありがとうは?「いや~高校生ですからねえ。そんなことは…」。まあ確かに、女子でも恥ずかしいですもんね。
毎年きちんと、田上選手
でも毎年、贈り物をしている選手は多いですよ。今1軍にいる田上選手もしかり。10日の試合では初球でしっかり犠打を決めましたね。お母さんに伺うと、その時点ではまだ何も届いておらず「元気な姿を見せてくれることが最高のプレゼント」とおっしゃっていたのですが、11日の朝に「先ほど母の日のプレゼントのカーネーションのお花が届きました。忘れていなかったようです(笑)」というメールを頂戴しました。
お母さんは、多分お嫁さんが送ってくれたのでしょうと言われますが、プロに入る前から毎年ちゃんと感謝の気持ちを伝えている田上選手はさすがです。「健一が大学時代、母の日に贈ってくれたオレンジの百合の花がもうすぐ満開になります。毎年、株が増えて楽しませてくれています。百合のように毎年成長して、大きな花を咲かせてほしいと願っています」とお母さん。決して派手なプレーは見せないけれど、首脳陣から「ここは田上で」という信頼を勝ち取りました。華やかに咲いて散る花より、年を経てなお大きく咲き続けるー。そんな、心も体も強い選手でいてください。
母の日の話題は、また“実態調査”をしてご紹介します。父の日はスルーしてしまう選手が多いので、その意識づけも含めて。