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【三田市】三田にも空襲があった。戦争について学べる「戦争と三田のくらし」展

三田めぐり地域ライター(三田市・丹波篠山市・丹波市)

1945年7月19日午前10時頃、空襲警報が鳴り響き、三輪国民学校の生徒は地区ごとに隊列を組んで下校となりました。11時20分頃、国鉄三田駅のそばにアメリカの戦闘機が上空に現れ、戦闘機からの機銃掃射により、児童4名と農作業中だった女性1名が命を落としました。

これは三田市で実際にあった空襲の話です。この27日後、日本は終戦を迎えました。

三田ふるさと学習館では、戦争のことを学ぶことができる「戦争と三田のくらし」展が7月20日(土)〜8月31日(土)まで開催されています。

なぜ、三田市が空襲にあったのか、戦時中の暮らしとはどんなものだったのかなど様々な展示がされており、学ぶことができます。

こちらは軍帽など戦場で使用されていた物、右奥は陶器の地雷です。

陶器の地雷は丹波焼で量産され、説明書きには学徒動員と書かれていました。私には中高生の子どももいるので、我が子と同じくらいの子が、この地雷を作らされていたのかと思うと心が痛みました。

三田市では、地下工場の建設が行われていたり、グライダーなどの練習をする滑空場まであったそうです。軍事に関連する施設が多数あったため、空襲があったのかもしれません。

三田市からも多くの方が出兵をされました。

慰問袋は戦地の兵士を励ますために日用品や娯楽品を送っていたそうです。

こちらには戦時中の暮らしを再現した家財道具や写真が展示されています。

金属類回収令により鉄がなくなり、代わりに使用していた陶器の釜や、写真では学童疎開の様子など、戦時中の暮らしを知ることができます。

戦後の教科書は戦争に関する内容はすべて黒塗りにされました。

すべて黒塗りのページもあり、これでは教科書の意味をほとんどなさなかったのではないかと思ってしまうほど何もわからないものでした。

4歳の息子には、展示を見ても戦争が何なのかはまだ理解できなかったと思います。それでも何か感じるものはあったかもしれません。是非、戦争時中の三田市の様子を見て学び、感じてみてください。

三田ふるさと学習館
住所:兵庫県三田市屋敷町7-33
電話番号:079-563-5587
開館時間:10:00〜17:00
休館日:月曜日(月曜日が休日にあたる場合は翌平日)年末年始(12月28日~翌年1月4日)
HP:三田ふるさと学習館

地域ライター(三田市・丹波篠山市・丹波市)

三田で生まれ育ち、現在も三田市で子育て真っ最中。親子で楽しめるイベントやお店などを中心に紹介。さらに恐竜好きの次男の影響で恐竜関連に、歴史探訪も好きなのでこちらも紹介していきたいです。

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