【台東区上野公園】夜の上野公園の散歩はちょっと怖い?暗い夜道でゾクゾクするかも?
突然ですが、上野の街のイメージってどんなでしょうか。いつでも人がたくさんいて騒々しい、ともするとうるさい街と思っている人が多いのではないでしょうか。暗くて寂しいイメージを想像する方は少ないと思います。しかし、町の喧騒を抜けた夜の上野には、全く別の顔があるのです。こちらは20時頃の上野公園噴水前広場の様子。よく用があって上野公園を抜けて谷中方面へ1人で歩いていました。人もちらほらいたので、この時点ではまだ「上野の夜空は明るいなあ」などと思いつつ穏やかな気持ちでした。
しかし、噴水広場を抜け、東京国立博物館の前を通り過ぎる頃になると、一気に道が暗くなります。人もほとんど居ないので、心細くなり徐々に「なんか怖い…」モードにシフトして行きます。
昼間はクラシックな佇まいで素敵な旧奏楽堂も、暗い中で見るとなんとなくじっと見ていてはいけない気分に。カーテンの隙間から瀧廉太郎が手を振って…、なんてことはないですがそんな雰囲気が漂っています。
薄暗い中に白く浮かび上がる彫刻が見えます。ここは「芸術の散歩道」と呼ばれる場所で、置いてあるのは東京藝術大学生の作品です。
タイトルは「小さな攻防戦」。どんな意味なのでしょうか? 草むしりをしているようにもみえます。抜いても抜いても生えてくるから雑草との攻防戦? 和やかで明るい作品かもしれませんが、暗い中で、俯く人の形の彫刻を見るとギクっとするのです。心臓ドキドキ状態。
そして「小さな攻防戦」の隣にある、一際暗い場所に設置された彫刻。二人の人、女性と男性? 混じり合っているというか溶け合っているように見えます。彫刻自体見ると「愛」がテーマのようにも見えるこの彫刻のタイトルは…
「幽霊」。タイトルが怖い! 明るいイメージを想像していたのに、全く異なる意味のタイトルだと知ると脳が混乱します。思わずうお〜〜〜! となって、歩いてきた方向へ逆走してしまいました。
心拍数が上がった瞬間でした。夜の上野公園、一人で歩くにはちょっと怖いかも。
後日、明るい時間帯に同じ場所を訪れてみました。明るいと「全然怖くない! 」と意気揚々で歩いている途中…、
先日走って帰ったため、気付かなかった彫刻を新たに発見しました。この作品も暗い中で見たら震え上がっていたと思います。なぜならタイトルが、
「わたし見た」。やっぱり昼間でも少し怖いかも。
他にも、チューバの形をした大きな黒いオブジェがありました。暗い時には、向こう側を覗きたくない!
なかなかスリルがある上野公園内の芸術の散歩道。気になった方は、ぜひ夜に歩いてみてはいかがでしょうか。
・芸術の散歩道・
〒110-0007 東京都台東区上野公園8−43 台東区立旧東京音楽学校奏楽堂