盛岡市上堂3丁目の交差点を曲がると、目に飛び込んできたのは小綿商店さんの看板。

気になっていた方も多いのではないでしょうか。

アメリカンヴィンテージな小綿商店さんは、八幡平で農場を営む店主夫妻が愛情込めて作ったハンバーガーが大人気のお店です。

こだわりがつまった自家製ハンバーガーの他にも、パンやパフェなどの岩手県産にこだわったメニューが並びます。10時から19時までオープンしていますので、ランチやディナーだけでなく、カフェとしてもぴったりなお店です。

小綿商店さんの魅力はそのメニューの豊富さです。

ハンバーガーだけでも50品以上のメニューがあり、何度訪れても新しい発見ができるメニューとなっています。

店主の小綿さんに「メニューがこんなに多いのはどうしてですか？」と聞いたところ「自家製の野菜を使ったメニューを考えているうちにこの量になっていきました。」とのことで、自家製へのこだわりぶりも伺えます。

よく見ると思わずクスッとしてしまう名前のバーガーもあり、メニューを見るだけで好奇心が擽られます。

セットメニューもあり、今回は店主オススメの「店セット(1,390円)」を注文させて頂きました。

季節のスープと人気ナンバーワンの商店バーガーのセットです。

バンズの香ばしい香りと、ボリューミーなパティに食欲が刺激されます。

手切りの粗挽き自家製パティは牛肉100パーセントで作られているので、噛む度にしっかりと肉の旨味が感じられますし、口当たりの良いレタスとトマトがあるのでクドさなどを感じることなく食べることができます。

全粒粉を使用したバンズは表面はザクッと、中はふんわり優しいお味で、一口食べると小麦の香りが口全体に広がります。

この色鮮やかなレタスやトマトは、店主夫婦が愛情をたっぷり込めた自家製のお野菜となっており、ソースもすべてその自家製お野菜で作られているそうです。

スープは、季節やその時採れる野菜などによって定期的に変えているため、何が出てくるのかは当日のお楽しみ。

本日は新タマネギとクリームチーズのスープを頂きました。濃厚なクリームチーズと甘い新玉ねぎが相性抜群で、セットメニューとは思えない満足感。

これからの季節はネギとブルーチーズのスープやカボチャのポタージュも登場する予定だそうです。

この日は気温も高かったため、ドリンクも追加で注文しました。

ドリンクも自家製にこだわっており、中には自家製カルピスなどの珍しいメニューも。

今回はおすすめ頂いた、新生姜をつかったほんのりピンクの自家製ジンジャーエール(500円)を頂きました。

ピリッと生姜の辛味を感じつつもすっきりした味わいで、バーガーやスープと美味しく頂けました。

また、小綿商店さんはスウィーツも充実しており、特に果物たっぷりの季節のフルーツパフェやキャラメルフレンチトースト、ジェラートが大人気だそうです。

ジェラートは酪農家を営む店主の実兄から提供される新鮮な牛乳を使用し、遠野で加工したオール岩手産。

食後のデザートとしてだけでなく、スウィーツを目当てにいらっしゃるお客様もたくさんいらっしゃるんだとか。

また小綿商店さんは、入口にある手作りのパンコーナーも人気です。

ベーカリーの経験があるご夫婦は焼きあげるパンの種類によって小麦粉や天然酵母を変えるほどのこだわりをもっており、その美味しさに根強いファンも多いそう。

数多く並ぶ美味しそうなパンはおしゃれなベーカリーそのものです。

店内はカウンター席やテーブル席があるので、フラッと1人で訪れるのもいいですし、座敷席もあるのでご家族で豊富なメニューをシェアしながら頂くのもおすすめです。

「入るとワクワクするような店」を目指している小綿商店さん。

カウンター前にある黒板には読むだけで楽しくなる情報がたくさん載っています。

アウトドア好きな店主はキャンプ場も経営しており、夏には農場キャンプイベントも開催予定です。

アメリカンヴィンテージ調にリニューアルされた店内のあちこちに並べられた雑貨は、ハンバーガーを待つ間に眺めるだけでは時間が足りないくらい面白いものが数多く飾ってありました。

代わり映えのない毎日から飛び出して「ワクワクが味わえる」

目も心もお腹も満足できるお店でした。