子犬の甘噛み対策 噛みたい欲求を満たすための「噛んでいい」おもちゃやおやつをドッグトレーナーがご紹介
こんにちは。ドッグキャッチしつけ教室 トレーナーの金倉です。
ぼくが運営しているYouTubeチャンネルの動画の中で、子犬が甘噛みをしてきたり、あちこち齧ってしまうという問題を解決するために「噛んでいいおもちゃ」を使いましょう。とお話をしています。噛みたい欲求を満たしてあげましょう。といったときに使うおもちゃがあります。
その「噛んでいいおもちゃ」について詳しくお話しをしていきます。噛んでいいおもちゃの種類や、特徴、デメリットなども合わせてお話していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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昔から定番のおもちゃ噛んでいいロープ
柔らかくて、噛み心地が良いので、喜ぶわんちゃんはとっても多いです。飼い主さんが端をもってフラフラ揺らしてあげることで、興味もわきやすいので使いやすいおもちゃだと思います。
繊維が細かいので、毛先が歯の隙間に入り込んで歯磨きの効果も得られます。と、いうメリットもあります。
もちろん、これだけで歯磨きの代わりになるという事ではないので、できれば歯磨きは別にしてあげましょう。
ただ、これは与えっぱなしにしておくとどんどんほつれてしまうので、ほつれた糸を知らない間に食べてしまったりする場合があります。
また、これはロープなので「自作できるんじゃないか?」と、適当なロープを使って手作りされる方もいらっしゃいますが、犬用のおもちゃはある程度安全性を考慮した作りになっています。手作りのものだと特に早く壊れたり飲みこんだ時に危ないことになったりしますので、注意してください。
お留守番の時に置きっぱなしにするには、あまり向かないですね。
ひっぱりっこなどで一緒に遊ぶ時に、使ってみてください。
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噛んでいい木のおもちゃもあります。
梨の木や椿の木など、ささくれにくくて縦に裂けにくい材質の木を犬が好む形に加工されたおもちゃがたくさんあります。
最近では、木のチップを樹脂で固めた木くずが散らかりにくいタイプのおもちゃも発売されています。
これは、少しずつ削れていくおもちゃなので削りカスをもし食べてしまっても害はありません。ただし、噛む力が強い犬も弱い犬もいるので、力強くかんで、大きな破片にしてしまう子も中にはいます。初めてあげる時にはしっかり様子を見ながら与えるようにしてください。もし、恐ろしい勢いで破壊してしまうようであれば、せっかく買ったのに残念ですが、絶対に与えっぱなしにはしないようにしてください。
それから、削れて小さくなった時、丸呑みできるサイズになってしまったら処分して新しいのを用意してあげてください。
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木のおもちゃと同じようなグッズになりますが、商品名でいうとマローボーンやナイラボーンなど、ナイロンなどで出来たおもちゃもあります。これも、齧って遊ぶおもちゃです。おもちゃ自体にフレーバーが付いていたりおもちゃの内側に臭いの強いペースとが練りこんであったりします。
これらのおもちゃは、もともと齧る用途だけのために作られています。硬さやフレーバー、大きさなどバラエティーに富んでいますので、愛犬が喜んで齧ってくれるものを見つけられると良いですね。
ただ、こういう固いおもちゃを齧らせる場合、歯が折れてしまう危険性も否定できません。基本的に、指で押して弾力を感じないおもちゃは絶対に使わないほうが良い。という方もいらっしゃるくらい、リスクが全く無いとは言い切れません。ですので、どのおもちゃも愛犬の様子をしっかり見ながら、与えるようにしてあげてください。ちょっと夢中になりすぎて怖いかも。という場合は、使用をやめるようにしてください。
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昔ながらの牛皮のガム、牛の革や、鹿の骨。馬や鳥のアキレスなど、動物系のおやつ
これは、食べ物なのでおもちゃとはちょっと違いますが、噛みたい欲求が少し解消される程度に長持ちするのでお勧めです。
最近は、本当にさまざまな種類の商品が出ているので、これもまたひとくちには言えませんが、お留守番させるときにハウスやサークルに入れておくには、こういうものがベストかな。と思います。食べ物なので、無条件に喜ぶ子が多いです。おいしいんですよね。
そして、色々なサイズや種類があるので、お留守番の前に10分くらいで食べきるくらいのものハウスに入れて、出かけると、それに夢中になっている間に家が静かになりますので犬は「置いて行かれた」ことに気が付きません。
それから、それを繰り返していくとお留守番の時にはいいものがもらえる。と、自分でハウスに入っていくようになる可能性も高いです。お留守番のストレスが解消されることがありますので、使ってみてください。
ただ、これも、サイズや硬さなどの選び方を間違えると、歯が折れてしまったり丸呑みしてしまう可能性もありますので慎重に選んであげてください。
初めは、ターキーのアキレスなど、小さくて硬そうなものから上げて様子を見るのも良いかと思います。
動物系のおやつは、かなり臭いがしますので、苦手な飼い主さんもいらっしゃいますね。被毛の長いわんちゃんなどは、においがついてしまうこともありますので、これも様子を見てあげてください。犬は喜んでも飼い主さんが不快だと使えないですね^^;
牛のひづめや鹿の角などは特に硬いので注意が必要です。
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おやつやフードを入れて使う、コングなどの天然ゴムのおもちゃ
こちらも、様々なサイズ・硬さ・形があります。
コング(この中におやつやペーストを入れる・場合によってはこれでご飯をあげる)
これは海外でものすごく売れているおもちゃで、これひとつで甘噛みが無くなる!という話も聞きますが、コングに限らず、グッズはしつけやトレーニングと併用して効果が期待できるものなので、いかにコングを効果的に使うか?という工夫をするよりも、噛むおもちゃに少しエネルギーの消耗を手伝ってもらう。という事を考えて、有効に使えればいいかな。と思います。
毎日の食事をこれに詰めてあげる時、あんまり楽しくないなぁ。と飼い主さんが思われるようなら、コングを特別なグッズだとは思わずに、噛んでいいおもちゃのうちの一つ。と考えるのが良いかな。と思います。
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どのおもちゃも、使用上の注意をよく読んで、愛犬に危険が無いようなものを選んで、使用後は清潔に洗う。とか長時間与えっぱなしにしない。など、丁寧に使用するように気を付けてあげてください。
YouTubeでは、実際に商品を用意して説明していますのでぜひ動画もご覧ください。