《海の幸・山の幸》これぞバンメン!横浜でいただく本格的福建料理に感動の舌鼓【横浜市中区】
横浜市地域情報クリエイターのみうけんです!
横浜の町中華には「拌麺(バンメン)」という麺料理がありますが、「拌麺(バンメン)」とは「よく混ぜて食べる汁なしの麺」という意味。
いっぽう、中国の各地方にはいろいろな「拌麺(バンメン)」があり、地方地方によっても差異が大きく、もちろん日本のバンメンともかなりちがったもの。
余談ですが中国人の友人に言わせれば日本の「油そば」や「釜玉うどん」も立派に「拌麺(バンメン)」の一種類だそうです。
と、いうわけで今回は中国福建省のお料理です。
福建省は広大な太平洋と急峻な山岳地帯を擁することから、海の幸と山の幸の両方が楽しめるところ。
主食は米が中心であり、辛い味付けもあまりないので日本人にも馴染みやすい中華料理だと思います。
そんな福建省でも「沙県」というところのお料理が楽しめるのが、ここ伊勢佐木モールの「日本沙県食坊」さんです。
店頭のメニューを見てみると、なるほどさすがは福建料理。
海鮮スープや海苔入りチャーハンなどの海鮮系、ジャガイモやお肉を多用したお料理など、その種類も豊富。
一品料理ももちろんたくさんありますが、そうめんやラーメン、チャーハンや餃子などの主食系もいろいろ。
今回は見開きの2ページだけ載せますが、実際はいろいろな種類のお料理が何ページにも渡って掲載されています。
今回は「套餐」(お得なセット)の中から。
◆Aセット(拌面&炖罐 1200円)
ここでの拌面(バンメン)は細めのうどんのような面を、濃厚なピーナッツと胡麻風味のタレで和えて食べる料理。
炖罐(トンカン)は壺のような容器で具材を蒸し煮した、何よりもスープを愛する福建人らしいお料理。
このスープは4種類の中から選べます。
・「冬虫夏草の花と鴨肉の蒸しスープ」
・「茶樹茸とスペアリブのスープ」
・「昆布とスペアリブのスープ」
・「蓮の実とガツのスープ」
今回は「冬虫夏草の花と鴨肉の蒸しスープ」(虫草花炖鴨肉罐)にしてみました。
壺のような筒に入っており、あっつあつなスープ。
飲んでみると、素材の優しげな味わいがお口にフワッと広がります。
ドッサリと入った鴨の肉は、ギッシリとしており野生的な味わい。
ちょっと骨が多いのですが、そのぶん骨付き肉の美味しさをを味わえるのが良いなぁと思います。
オレンジ色のものは、いわゆる冬虫夏草(とうちゅうかそう)と呼ばれているもの。
世の中にはいろいろなキノコがありますが、冬虫夏草とは虫のサナギなどを栄養源として成長するキノコで、中国では漢方薬としても珍重されています。
キノコといっても、茎があって傘があって・・・というものではなく、長細くて太めのかた焼きそばのような見た目。
シャキシャキとした食感が小気味よく、珍しさもあって興味深い逸品でした。
その他には、たっぷりと入ったクコの実。
クコの実は日本では馴染みの薄い食材ですが、中国ではお料理のアクセントによく使われています。
さて、次は拌面を頂きましょう!
見た目はちょっと細めのうどんのようで、麺の下にたっぷりと茶色いタレが敷いてあります。
前述したように、しっかり混ぜていただきましょう。
麺はこう見えて意外にも量が多く、ズッシリとしています。
量が多いのでちょっと大変ですが、ムラがないようによくよくかき混ぜました。
ズズッとすすってみると、実に濃厚なピーナッツとゴマの風味で、これはクセになります!
麺はもっちもち・あっつあつで、このタレとの相性もよくていくらでもいただけてしまいます。
一口目からけっこう濃い味なのですが、なぜか飽きることなくスルスルといただける美味しさが、このメニューの本当の良さかもしれません。
スープあり、麺ありでけっこうなボリューム。
アッツアツなスープをすすりながら頂く濃厚な麺の美味しさは、他の何者にも代え難い尊さがありました。
◆◇◆後記◆◇◆
今回紹介したのは、数ある中華料理の中でも珍しい部類に入る逸品たち。
日本の横浜という街において、また中華街でもないところで、ここまで本格的な中華料理がリーズナブルに頂けるのは嬉しいところです。
ふだんとはちょっと違った美味しい中華が食べたくなったときは、伊勢佐木モールの「沙県食坊」さん、オススメできるお店です!
お試しを!
沙県食坊 (Rettyページ)
045-308-8222
横浜市中区伊勢佐木町3-107 ストーク田名瀬ビル 1F
※お店の情報・メニューなどは予告なく変更となる場合があります。
※メニュー表記は極力メニュー表と同じにしております。
※レビューはあくまでも筆者の嗜好によるもので、皆様のお好みとは異なる場合があります。
※この記事はお店の方の許諾を得て撮影・掲載させていただいております。