【長岡京市】和太鼓で繋がる地域の和! 呼び太鼓の歴史ある地域で生まれた響太鼓がガラシャ祭にも出演
阪急長岡天神駅から近くの商店街のセブン商店街の真ん中あたりにある北開田地域には、和太鼓文化が色濃く根付いています。毎年恒例の長岡天満宮夏祭りや小学校の発表の場などに出演し大活躍の北開田(きたかいでん)響太鼓は、1983年の秋祭りで子どもたちが音を出したのをきっかけに始まりました。
2024年11月10日の「長岡京ガラシャ祭」にも出演して華を飾ります。北開田文化祭実行委員会の主催で11月1日から3日まで行われた「第36回北開田文化祭」でも圧巻のパフォーマンスでした。同文化祭は3日間にわたり、北開田会館の中では、習字クラブの展示や長岡京市に咲いている花を撮影した写真の展示などの文化を楽しめる空間が演出され、北開田地区ふれあい会や子ども会を中心に模擬店の出店もありました。
なかでも「おでんを食べに行こう!」と子どもたちが楽しみにするほどおいしいだしの効いたおでんのいい香りで溢れていました。人気のうどんや大きなたこせんもあって、「美味しい! もうおなかいっぱいや」との声があちこちで聞こえるほどみな大満足の様子でした。
金蓮寺では腹話術とげんちゃんとおばあちゃんのマジックショーが開催され、参加者はみな大笑いの時間を過ごしていました。ヒップホップダンスと北開田児童館ダンス教室の子どもたちによる発表もありました。
腹話術の会場となった1624年開創の浄土真宗金蓮寺には、平成18年(2006年)に長岡京市の市指定文化財の民族資料に指定された「呼び太鼓」が保管されています。報恩講など、法要のはじまりを村人に知らせる合図として使用された太鼓で、村人の生活と共に根いてきました。
1662年に製作され、1713年、1778年、などの修理年が残っています。製作時期や修理の経過がわかるものは全国的にも珍しいと言われていて、太鼓師は、代々「橋村理兵衛」と名乗り、「天部の太鼓」と高く評価されています。まさに和太鼓文化が根強く色づく地域で開催された「高めよう文化、広めよう地域の輪」というテーマにそったすばらしい文化祭でした。
取材にご協力いただきました皆様ありがとうございました。
北開田会館 京都府長岡京市長岡1丁目31−15