Yahoo!ニュース

【仙台市】本好きには堪らない。寛いで読書を楽しめる図書施設「8BOOKs SENDAI」

ドジボ仙台情報クリエーター(仙台市)

仙台市太白区八本松に昨年の夏、民間の図書施設が出来たというので行ってみた。
8BOOKs SENDAI(エイトブックス仙台)。移転した七十七銀行八本松支店の中を改装してオープンしたそう。

約5時間ほどたっぷり過ごした感想は、「読書によって、ゆったりした時間を楽しめる空間」。
どんな本を読むのか。それは来てのお楽しみ、本に出会ってからのお楽しみだ。
ここは「自分の知らない面白い本に出会える空間」でもある。

入り口を入ると、ドド~ンと約10000冊の本が目に飛び込んで来る。これは圧巻。

まず受付で入場料を払う。大人1300円。ワンドリンク付きで、1日出入り自由。3000円の月間チケットもある。

施設の説明を受けたら早速探検してみよう。全体像を知るためズンズン奥へ奥へと歩いていく。突き当たりの階段を上って2階へ。
この階には子供が裸足で遊べるキッズスペースがある。

広い、そして窓が大きく明るい。家族連れが何組か楽しそうに遊んでいる。
2階には、絵本や地元宮城に関する本が置かれている。こんな本も。

この「今昔妖怪大鑑」なんて、つい手に取りたくなっちゃう。手に取ったけど。
江戸時代から描かれていた妖怪たちが大集合している。図鑑っていうより画集のレベル。妖怪に興味があったわけじゃないけれど、見てみると面白い。

1階には色んなタイプの席がある。テーブル席や電源のある席、寛げるソファー席など。

私はドリンクサーバーからコーヒーを注いで、低いソファーに座る。寛ぐ気満々だ。

横を見ると、銀行時代の金庫がそのまま残っていた。もちろん扉を開けて覗いてみた。今は空洞だけど、ここに現金が積まれていたのか。よく分からない感慨に暫しふけってしまった。

壁にたくさん並べられている本は、ジャンル別ではなくコンセプト別に分けられている。「なりたい」「気づく」「つながる」「参加する」「続く」「このさきも仙台に」……など8つのコンセプト別に。

例えば「表現する」の棚にはアートや創造に関する本。

「構図の基本 名画はなぜ名画なのか」って本がある。構図かぁ、絵を描くわけでも写真を撮るわけでもないのに興味が湧く。

「触れる」の棚には自然や文化に関する本。

写真の「寿命図鑑」というのは、動物から機械、身近なモノ、天体まで色んなものの寿命が載っている本。普段そんな事これっぽっちも気にしてないけれど、本を見つけると知りたくなってくる。

こんな風に、施設内をブラブラ歩いて目に留まった本を気軽に手に取る楽しみがある。自分ってこんなものに興味を持つんだ……と新たな発見。

図書館のようにお目当ての本を探すというより、新たに出会った本とゆったり時間を過ごす空間だ。

また、普通の図書館とは違って、本の貸し出しはしていない。この場所でどうぞ寛いで読んでと言うコンセプト。読みきれない時は、手渡された栞に名前を書いて挟んでおく。

自分の栞が挟まれている本を誰かが読むかもしれないし、自分が手に取った本に誰かの栞が挟まれているかもしれない。知らない人とちょっとした連帯感を持てるかも。そういう狙いもあるとスタッフが話してくれた。面白い。

そんな、本好きにお勧めの8BOOKs。一度訪ねて体感してみてはいかが。

この日は学生たちが連れ立って勉強しに来てたり、社会人も仕事をしていた。
勉強好きにも、仕事好きにもお勧めだ。

【施設情報】
8BOOKs SENDAI(エイトブックス 仙台)
・営業時間 9:30~19:00
・定休日 水曜
・入場料(未就学児無料)
日額大人1300円、大学・専門学生1000円、小中高生500円
月額大人3000円、大学・専門学生2000円、中高生1500円、小学生1000円
年間大人20000円、大学・専門学生15000円、中高生12000円、小学生10000円
・電話 022-748-5781
・仙台市太白区八本松1-15-25 地下鉄長町駅より徒歩10分
8BOOKs SENDAI 公式サイト

仙台情報クリエーター(仙台市)

仙台を拠点として動き回っています。冬は近県でスキー、夏はマラソンとゴルフ、時々カヤック。そして旨くて安い店でガッツリ食べる。仙台のマニアックな情報をお伝えします。

ドジボの最近の記事