【京都】綾部市 足利尊氏公の産湯と伝わる井戸がある『安国寺』は尊氏出生地3説のうちの一つ!
鎌倉幕府を倒し、南北朝2つの朝廷が並立するかつてない混迷と戦乱の時代を開いた足利尊氏(1305〜58年)。
室町幕府を開いた初代征夷大将軍です。
『高津商会』での映画やドラマで使われた甲冑を着れる武将体験でも、人気の武将です!
「足利尊氏」は、室町時代に15代にわたって中央政府に君臨し続けた足利将軍家の祖として、崇められています。
足利尊氏の母は、上杉頼重(よりしげ)の娘であった清子(きよこ)です。
清子は、勧修寺流の一流である上杉氏の出身です。
その清子の出身が綾部の上杉庄であり、上杉氏の菩提寺の「光福寺(安国寺)」だという話です。
清子が上杉氏の氏寺にしたいと願った「光福寺」を尊氏は全国に「安国寺」を設置するに際し「光福寺」を「安国寺本山」とした、という話をお寺の関係者の方にお聞きしました。
「丹波安国寺」は、元は993年に創建された「光福寺」という寺だったんですね。
「天龍寺」や「等持院」などでも知られる禅僧、夢窓疎石(むそうそせき)の勧めで全国で行われた戦争による戦没者の霊を慰めるため国ごとに「安国寺」を建立し、その「安国寺本山」として勢力を奮っていたとのこと。
この寺院は尊氏が出生した地ともいわれており「足利尊氏産湯の井」が境内の入り口にあります。
足利尊氏がここで生まれたという説は、今、伝わる3つの説の一つである、ということも説明受けました。
しかし鎌倉で生まれたという説が強いという話も伺いました。
地元の人はもちろん、綾部で足利尊氏が生まれたと信じている、とのこと!
京都縦貫自動車道 綾部安国寺ICから約5分である「安国寺」、足利尊氏の銅像が「安国寺」への参拝する気持ちが高まります。
66か国2島に一寺一塔を建立させた禅寺「安国寺」。
京都から少し足を伸ばしたところで足利尊氏の出生を感じられるのが嬉しいですね。
「足利尊氏産湯の井」
〒623-0104綾部市安国寺町寺ノ段1
TEL 0773-44-1565