七国山周辺の地図を眺めていたとき、地図上にある日ふっと現れた【七国山パン工房】。「えっ、こんなところにパン屋さんなんてあったっけ？」と、好奇心に駆られて調べたら、金土日だけオープンしているパン屋さん（らしい）。

これは行ってみたいとワクワクしながら町田薬師池公園経由で土曜の午後に向かいました。公園から工房まではのどかな田園風景が広がります。

地図検索によるとこのあたりのはず...と思いながら先へ進むと、看板がある一軒家に到着。どうやらここが目的地の「七国山パン工房」。

店頭らしい場所へ近づくと、窓がパタンと開いてオーナーが顔を出してくれました。

パンは「クルミ（300円）」「レーズン（350円）」「ベリー＆マカダミア（400円）」の3種類のカンパーニュだけ。カンパーニュだけ、というのがとてもそそられる。薪窯で焼いているそうで、お店の前にも薪のストックが置いてあります。

2024年5月にオープンしたばかりのパン工房

地図に突如現れたのもそのはず...パン工房は2024年5月にオープンしたばかり。

3種類のカンパーニュは自宅内に設置した薪窯で焼いているそうです。その窯がこちら。

参考までに、カンパーニュは正式名をパン・ド・カンパーニュ（フランス語: Pain de campagne）と言って、フランスパンの一種です。フランス語で「田舎パン」あるいは「田舎風パン」を意味し、食事パンとしてスープによく合わせています。

パン・ド・カンパーニュといえば見かけるのは丸型ですが、伝統的なのはラグビーボール型。お店で焼いているのはラグビーボール型。この素朴な形が、温かみを増しているように感じられる...。丁寧に優しく焼いているのが伝わってくるようなカンパーニュが一目で好きになりました。

お店は1人で運営しているため焼き上がるパンには限りがあり、1日で販売できるのは約40個くらいだそう。筆者が訪れたのは土曜の午後すぎ。この時点で「ベリー＆マカダミア」は残り1個でした。

カンパーニュを購入＆実食

口コミで人気の「ベリー＆マカダミア」と「レーズン」を購入し、「クルミ」は撮影用にご提供いただきました。ありがとうございます！この素朴な形がたまりません。焼き色がきれいで、見るからに美味しそう。

写真で伝えられないのが残念ですが、外側はパリッと焼けているのに中はしっとり＆もっちり。薪窯で焼くとパンのクラフト（外皮）がオーブンよりも一層パリッと焼き上がり、中はしっとりとした食感になるのだそう。

「ベリー＆マカダミア」はほんのり甘酸っぱいベリーがアクセントになって、もちもちの生地とも相性抜群。カンパーニュはスープやシチューに合いますが、「ベリー＆マカダミア」はこのままでもいけます。

撮影用にご提供いただいた「クルミ」は、中にぎっしりクルミが入っています。生地のもっちりさと外側のパリッとしたコラボレーションがたまらなく美味しい。この弾力が伝わるでしょうか...。「レーズン」はワインにも合いそうですね。

その日のうちにいただくのが一番美味しいですが、残ったら冷凍して保存すれば後日もいただけます。

筆者は一気に食べてしまったので、冷凍する分は残りませんでした（笑）。筆者はこのラグビーボールのような素朴な形ともっちり生地がすっかり気に入ってしまった...。薬師池公園へ行く時の楽しみがまた一つ増えました。

町田薬師池公園で金土日に四季の草花を鑑賞した時に、その足で田園風景を眺めながらウォーキングを兼ねてふらり立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ただ日に約40個限定なので、買えたらラッキーと思い気軽に訪れてみてくださいね。

※2024年7月時点の価格です。

取材協力：七国山パン工房オーナーさま

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