【京都市山科区】渋谷街道川田道の旧銭湯みどり湯の解体はじまる。山科区の銭湯の建物は東野湯のみに
かつて山科区には山科湯や扇湯・千鳥湯など多くの銭湯があったのですが、20年ほど前から閉店が相次ぎ、2019年に渋谷街道川田道を南に行ったみどり湯が閉店してからは、2024年4月現在では外環妙見道近くにある東野湯が山科区で唯一営業している銭湯になりました。(参考:京都府浴場組合)
他の閉店した銭湯の建物は解体されていますが、みどり湯が閉店後も建物自体はそのままあり、銭湯の建物としては山科区にみどり湯と東野湯の2件ありました。しかし、2024年4月に前を通ったところ、解体工事がされていました。
解体現場の入り口からのぞいてみると、建物はほとんど解体が済んでいました。レンガブロックやタイル張りのがれき類があり、煙突がまだあったので銭湯であったことがうかがえます。
煙突の解体方法は引き倒し法や輪切り法など複数あり、煙突の高さや形状、工事現場のスペース、周辺環境などを考えて選ばれます。周りが住宅街ということもあり、騒音の少ない工法になると思われます。
昭和初期の時代は内風呂のない家庭も多かったのですが、1981年以降に建築された浴室ありの住居用建築物は99.7%になっています。(参考:総務省統計局)
内風呂の普及や銭湯の老朽化・水道光熱費の上昇により、銭湯の減少は時代の流れとはいえ、長年地域の人に親しまれた施設の解体には、寂しい気分になりました。
【施設情報】
みどり湯
〒607-8481 京都府京都市山科区北花山中道町32-5