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【Yahoo!ニュース エキスパート】編集部が選ぶ8月の月間オーサー記事が決定 #MVA

Yahoo!ニュース エキスパート オーサー編集部が選ぶ、8月の「オーサーMVA(Most Valuable Article)」が決定しました

オーサー記事が目指す世界観、「発見と言論が社会の課題を解決する」「文化の発展に寄与する」 を体現している記事を選出する「オーサーMVA」。 厳選した2本の記事を、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。

今月の受賞者

・イソナガアキコさん

・橋本淳司さん

MVA受賞記事とあわせて、選出理由と受賞者のコメントをご紹介します。

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■「最後の被爆者になって世界が変わる瞬間を見届けたい」83歳で見つけたあの日との向き合い方(イソナガアキコ)

6歳のときに広島で被爆した後東利治さんが、83歳で証言を始めた背景とその心情の変化が描かれています。

編集部の選出理由

長年家族にも被爆体験を語ってこなかった後東さんが、当時高校生だった古賀野々華さんの行動に触発されて、自らの体験を次世代に伝える決意をするまでの心情の変化が丁寧に書かれており、読者の心に響きます。被爆体験を話すことの難しさや重要性について深く考えさせられる内容です。後東さんの過去と向き合う姿勢や、次世代に平和の尊さを伝える使命感、未来を変えようとする力強いメッセージが伝わってきます。

イソナガアキコさんの受賞コメント

2024年7月、広島市内で行われたショートドキュメンタリーの上映会で、アメリカで原爆について問題提起した古賀野々華さんと、彼女に触発され83歳で被爆証言を始めた後東さんのことを知りました。平和という壮大なテーマを前にした時、私たちはつい無力感に苛まれてしまいがちですが、二人の姿を通じて、いつでも、誰にでも、平和のためにできることはあるということ、そして私たちは未来のために選択できるし、それを放棄してはいけないということを強く思いました。この記事が平和について思いをはせる一つのきっかけになれば幸いです。

■セーヌ川でトライアスロン実施。巨額費用をかけた水質改善策のなかみは?東京大会との違いは?(橋本淳司)

パリ五輪トライアスロン競技で大きな話題となったセーヌ川の水質問題について、東京五輪時の日本の対策と比較し、ユーザーが考えるべき論点や課題を提起した記事です。

編集部の選出理由

開会式後にも大雨の影響で水質悪化が報じられたセーヌ川の水質改善方法について、東京五輪時の対策も踏まえて専門知識を持たないユーザーにも分かりやすい筆致で解説しています。さらに開催時こそ大きく話題になった東京湾の水質改善策について、セーヌ川の対策と比較し抜本的な解決につながっていないと提言。水質に注目が集まるタイミングをとらえた課題提起は「水問題」を追い続ける筆者だからこその発信といえます。

橋本淳司さんの受賞コメント

パリオリンピックのトライアスロン競技(スイム)がパリ中心部を流れるセーヌ川で行われました。セーヌ川は長年水質の問題が指摘され、対策は取られたものの、アスリートの健康を危惧する声が、競技後には実際に発生した健康上の問題を指摘する声が、SNSなどに書き込まれました。一方で、セーヌ川の水質改善には長期的なインフラ改善の側面もあります。オリンピックのインフラ整備には、都市の持続可能性、社会的影響、経済効果など多くの論点がありますが、取り上げられることは少なく、また、オリンピック期間が過ぎると忘れられてしまいます。そこで記事を執筆しました。莫大な費用が投入されている以上、資金の使い方として適切だったのか、長期的に見て効果的だったのかの検証を続ける必要があると考えています。

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Yahoo!ニュース エキスパートの「オーサーMVA」は、毎月中旬に「Yahoo!ニュース エキスパート公式」の記事で発表しています。

コメンテーターコメントから選出した「MVC」も同時に発表していますので、ぜひあわせてご覧ください。

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