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【大阪市】快適さとプライバシーを追求した、阪急の新しい列車体験! 「PRiVACE」内覧会レポート

sigepandaパンダライター・イラストレーター(大阪市)
7月から導入される「PRiVACE(プライベース)」の車両

2024年7月から導入される、阪急初の座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」の内覧会に参加してきました。

運用開始は2024年7月頃を予定していますが、一足先にPRiVACEの車両設備をご紹介します。

「座りたい」をかなえる座席指定

阪急京都線の大阪梅田から京都河原町間の所要時間は、特急で約43分。

しかし、通勤のほか、買い物や観光などで利用する方も多く、途中駅から乗車するとなかなか座れない……なんてことも。

それを解消するのが座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」です。

「自分時間にこだわる、阪急らしい特別な一両」がコンセプトのこの車両は、大阪梅田駅と京都河原町駅を結ぶ、京都線で運用予定。

車内には専属のアテンダントが添乗し、料金は区間運賃に加え、一乗車あたり500円(税込)の座席指定料が必要となります。

PRiVACEの車両は、大阪方から4両目に設定
PRiVACEの車両は、大阪方から4両目に設定

乗降口は1箇所

PRiVACEの車両は、京都線の新型特急車両2300系と、現在同線で特急系車両として運用されている9300系の1部の大阪方から4両目に設定されます。

出入り口は1箇所のみで、車体のゴールドラインが目印。ステンドグラスをイメージした乗降用扉も特別感がありますね。

出入口の乗降用扉
出入口の乗降用扉

4両目に設定した理由は、モーターがついていない車両のため。できるだけ静かに過ごしていただきたいという思いがあるのだそうです。

金色のPのロゴは、SNSで「ア」に見えると話題なんだそうですよ。そう言われると、もうそうにしか見えない……。

車内のようす
車内のようす

くつろぎとプライベート感を追求

座席は3列(2列+1列)で、一般車両と比べて広めの座席幅と足元スペースが特徴。

内装は阪急電車の特徴でもある、木目調の壁面にゴールデンオリーブ色の座席生地はそのままに、床面をカーペットにすることで、一般車両よりも高級感が感じられます。

頭部側面がせり出した座席
頭部側面がせり出した座席

各座席は座席頭部側面がせり出していて、周囲の視線を遮ります。2列席の間もしっかりとパーティションで仕切られており、プライベートな空間を演出します。

車窓からの景色を楽しめるように、窓も座席1列ごとに配列。座面が連動するリクライニングで、快適にリラックスできます。

車内設備も充実

車内設備には、収納式のテーブルや読書灯、ドリンクホルダー、マガジンラックなどが設けられています。

収納式のテーブル
収納式のテーブル

ドリンクホルダーとマガジンラック
ドリンクホルダーとマガジンラック

各席に充電用のコンセントがあるのも、うれしいところ。車内では無料Wi-Fiサービスも利用できます。

肘置きの前部には、充電用コンセントも
肘置きの前部には、充電用コンセントも

運用開始は7月頃から

スーツケースなどが収容できる共用荷物コーナーも、旅行者にはありがたい設備。車いす利用者の優先席もあり、バリアフリーも意識されています。

導入開始頃は1時間に2本から3本を運用。その後、順次編成を増備して2025年頃には1時間当たり4本から6本運用に拡大予定なのだとか。

旅行や買い物、通勤にも。7月頃からだという運用開始の続報が待たれますね。

阪急電鉄「大阪梅田」駅
所在地:大阪府大阪市北区芝田1丁目1-2
PRiVACE公式サイト

パンダライター・イラストレーター(大阪市)

パンダ好きのライター。アドベンの明浜・優浜の名付け親。日本パンダ保護協会会員。パンダ団子を食べ、パンダのうんこの香りを嗅いだ人間です。撮影には一眼レフを使用。

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