漬物、のり、ふりかけ…「ごはんのおとも」人気の度合いを探る
メインのおかずにされることは無いものの、ご飯との組み合わせでは最強の部類に入る惣菜の類、ご飯食では欠かせない「ごはんのおとも」。その人気動向は世代による違いがあるのだろうか。JC総研が2014年7月に発表した、お米の消費行動に関する調査をもとに、その実態を確認していく。
次に示すのは、「ごはんのおとも」として何が好きかを複数回答で尋ねたもの。個人個人の趣向が大きく出ることから、選択肢に無い食材を好む人も多々いるだろうが、今件選択肢の中では「納豆」を選ぶ人が最も多く、半数近くの支持を集める形となった。
「納豆」に次いで多いのは「漬物」。もっとも今グラフは調査対象母集団全体の結果だが、家族構成上の立ち位置別で考察すると、男性では既婚も未婚も「生卵」の方が上につく。逆に女性は「生卵」が苦手のようで、主婦に至っては「のり」、さらには「たらこ」「明太子」よりも低い支持率でしかない。
それら属性別の違いは多分にあるが、大よそラインアップの上位には、和風の朝食を思わせる品揃えで占められていることが確認できる。
これを世代別に見た結果が次のグラフ。
最上位の「納豆」、そして「生卵」は世代間の差があまり生じていない。世代をこえて「ごはんのおとも」として愛されているようだ。一方若年層は「たらこ」「明太子」や「ふりかけ」「鮭フレーク」「キムチ」をより好み、高齢層は「漬物」や「のり」「梅干し」「しらす・ちりめん」をより一層好む動きが見られる。いくつかの例外もあるが、大よそ昔ながらのお供的食材はシニア層ほど、歴史の浅い食材は若年層ほど好む傾向があるようだ。
上位陣の動向を見比べると、例えば20代以下と70代以上では、20代以下が「納豆、生卵、たらこ・明太子」の順なのに対し、70代以上では「納豆、漬物、のり」の順となり、納豆の不動度合いと、世代によって好みが大いに異なる様子が改めて確認できる。
また「生卵」や「納豆」はさすがに難しいが、それ以外の「ごはんのおとも」は大よそおにぎりの具材、あるいは添え物としても活躍する。おにぎりを用意する際にも、この傾向を見定めた上で準備をすると、大いに喜ばれるに違いない。
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