7/22開催「能代の花火」は高いエンタメ性で注目度急上昇!チケットは買える?アクセスは?(2023)
秋田の花火といえば「大曲の花火」が有名ですが、内陸の大曲(大仙市)とはまた違う、港でのダイナミックな演出が楽しめるのが、日本海に面した能代市で開催される「港まつり 能代の花火」。21世紀に始まった花火大会ですが、そのエンターテインメント性の高さと密度の濃いスターマインで花火ファンにも注目されています。
2023年は7月22日(土)に開催。
どこが面白いの?まだチケットは買える?アクセスは?そう思った方はぜひご一読を!
【第19回 港まつり 能代の花火】
開催日時:2023年7月22日(土)19:30~21:00
※雨天決行、荒天時は7月23日・24日に順延
観覧会場:秋田県能代市 能代港下浜ふ頭 特設会場
「能代の花火」ここが凄い!
実力派煙火店の豪華なプログラムの連続
「能代の花火」は、多彩な音楽付きのスターマイン(速射連発花火:大量の花火を連続して打ち上げる方式)を立て続けに打ち上げる豪華な内容で、エンターテインメント性の高い、楽しいプログラムが目白押し!
打ち上げを担当する煙火店は5社。
秋田県大仙市の北日本花火興業、小松煙火工業、和火屋は、高い技術と人気を誇る、秋田県が誇る煙火店です。
だけど「能代の花火」では地元の煙火店だけでなく、長野県の伊那火工堀内煙火店も加わって、スペシャルスターマインやフィナーレスターマインを手掛けています
伊那火工堀内煙火店は、創業100年以上の歴史を誇る老舗煙火店。全国の花火競技大会で高い評価を得ているのはもちろん、「堀内さんが上げるなら」と各地に見に行く花火ファンがたくさんいる、人気の煙火店です。
花火大会は地元の煙火店が担当することが多く、地元秋田の3つの煙火店だけでも実力・人気ともに十二分に高いんです。そこに加え、他県の人気煙火店のプログラムがたっぷり楽しめるのだから、本当に贅沢。
各社人気の持ち玉や演出が次々に披露され、コアな花火ファンにも大好評なプログラムが連続して上がります。
海に近い米代川河口の長い中州で打ち上げるので、超ワイドなスターマインも!
なお、パンフレットには各プログラムのタイトルが書かれていて、タイトルから使用曲を予想するのも楽しいです。2022年は「彼方の星を目指して」で米津玄師「M八七」が、「希望の華」でサザンオールスターズ「希望の轍」が流れました。
そして2022年のフィナーレは、ドラマ「コンフィデンスマンJP」のテーマ曲で最高に明るく楽しく締めくくってくれました!
そんなアツいプログラムが楽しめる「能代の花火」ですが、2023年はこれまでとは異なり、2部構成にする予定だそう。また新しい見せ方で楽しませてくれそうです。
2023年のテーマは「笑Wind~笑顔あふれる未来の街へ!~」。どんなドキドキするプログラムが披露されるか、期待が高まります!
東北唯一の正三尺玉
スターマインだけでなく、他の東北の花火大会にはない、「能代の花火」だけの特色があります。
それは、東北で唯一の正三尺玉が上がること。
三尺玉とは、直径が3尺(約90cm)ある花火玉のこと。「正」がつく「正三尺玉」は、花火玉の直径が正味三尺あることを示しています。打ち上げ時には600m程度の高さまで上がり、直径も約600mの大きな花火が開きます。
直径約600mといわれてもちょっとピンときませんよね。東京スカイツリーが高さ634mだから、あれがほぼ入るような大きさ、ということになります。ちょっと想像してみてください。
この正三尺玉は、新潟の阿部煙火工業が担当しています。新潟といえば、越後三大花火の「柏崎の花火」「長岡花火」「片貝の花火」でも多くの大玉花火が上がります。大玉花火=新潟というイメージさえあります。
その、大玉花火の本場ともいえる新潟の正三尺玉が見られる、東北で唯一の花火大会なんです。
そもそも三尺玉が上がる花火大会自体が、全国でも希少。
なぜ三尺玉を打ち上げる花火大会が少ないのでしょうか? 花火の打ち上げには安全を確保できる保安距離が必要で、大玉であればあるほどその保安距離を広くとらなければなりません。三尺玉を打ち上げられる広い保安距離を確保できる花火大会は限られているのです。
なお、「能代の花火」では、この正三尺玉打ち上げのタイミングはシークレット。打上場所もスターマインとは違いますから、いつ、どこから上がるのか? 会場にいる人だけが味わえるワクワク感があります。
チケットについて
「能代の花火」はメイン会場が全席有料席となっています。イス席やカップル席、カメラマン席など多彩な席種が用意されていますが、7/1の時点でほとんどの席種はすでに売り切れ。
7/1現在で、4名まで利用可のマス席が残るのみです。
2022年はコロナ禍のためイス席を多く設置していましたが、2023年は従来どおりマス席がメインとなっています。マス席は前売り12,000円(当日14,000円)で、一見高いように思われるかもしれませんが、4人で使用すれば1人当たり3,000円とリーズナブルな価格設定となっています。
お友達に声をかけて、一緒に見にいってみませんか? 会場内には露店も出るので、お祭り気分も盛り上がりますよ。
余談ですが、会場で見たダイナミックな夕焼けも素晴らしかったです。
チケットはイープラスでのインターネット販売のほか、全国のファミリーマートおよび能代観光協会で販売しています。
能代観光協会での対面販売のみ座席指定が可能です。
イープラス「第19回 能代の花火」チケット販売ページ(外部リンク)
宿泊について
「能代の花火」で少々厳しいのが、会場近隣に宿泊施設が少ないこと。正直なところ、今から能代市内の宿泊施設を確保するのは難しいです。
ちなみに、通常は能代から秋田へ行ける最終便は20:52発なのですが、花火大会当日には、能代駅22:45発(秋田駅0:04着)の臨時列車「能代花火号」が運行されます。なので秋田駅周辺までは宿泊可能範囲内ですが、7/1時点で秋田駅周辺の宿もほぼ満室となっています。
遠方からの場合、車なら割と融通が利きますが、公共交通機関を利用する人にとってはここが厳しいところ。それでもぽつぽつとキャンセルが出ることがあるので、オンライン予約サイトなどをまめにチェックしてみてください。
アクセスについて
「能代の花火」会場は、JR能代駅から徒歩約30分。花火大会当日は、能代駅と会場を結ぶシャトルバスが運行されます。
車の場合は、秋田道能代南ICから約10分。当日は交通規制があるので注意してください。市内は非常に混むので、ぜひ早めの到着を。
合計約4,300台分の無料駐車場が用意されていますが、市内各所にばらけているので、事前に公式サイトでよく確認しておきましょう。主要駐車場と会場を結ぶシャトルバスも運行されます。
また、首都圏からなら空路で大館能代空港を利用することもできます。大館能代空港から能代市外地まで、車なら約40分なので、レンタカーを利用して向かうとスムーズです。また、大館能代空港から能代市街地までは直行の乗り合いタクシーがあります(片道1200円、予約制)。