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バートロ・コロンが史上18人目の全30球団制覇を達成

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
20日のダイヤモンドバックス戦で今季5勝目を挙げたバートロ・コロン投手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 44歳で現役最年長右腕のバートロ・コロン投手が20日、ベテラン投手らしい快挙を達成した。

 ダイヤモンド戦に先発し、6回を投げ7安打4失点6奪三振の内容で、見方の大量援護にも助けられ108級の熱投の末今季5勝目を挙げることに成功した。これまでダイヤモンドバックを除く29チームから勝ち星を挙げており、この日の勝利で全30球団制覇を成し遂げることができた。

 1998年に30チーム体制になって以降、全球団制覇は史上18人目のことだ。最後に達成したのは昨年5月のマックス・シャーザー投手(ナショナルズ)だった。

 今シーズンはブレーブスで開幕を迎えたコロン投手だったが、成績不振のため40人枠から外された後解雇処分に。その後ツインズとマイナー契約を結び、再びメジャーのマウンドに戻ってきた。

 すでに現地メディアの取材で、亡き母との約束を果たすため45歳まで現役を続けることを目標にしていることが明らかになったコロン投手。ツインズ移籍後はローテーションをしっかり守り、ここまで7試合に先発し3勝を挙げている。特に8月は4試合に登板し、3勝1敗、防御率3.67と、チームの期待通り抜群の安定感を披露。

 自らの力で一歩ずつ夢を現実に近づけようとしている。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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