イラン大統領選挙の結果と今後の中東情勢(2)
ライーシー新大統領が選挙で訴えた政策の一つが腐敗の撲滅である。前提となっている認識は、ローハニ―政権が汚職を許してきたである。だが本当にそうであろうか、イランの体制が腐敗しているという認識は広く共有されている。共有されていないのが、その原因である。体制の批判者たちは、ハメネイやライーシーなどの宗教指導層が支配する巨大な財団の経営の不透明さが、その原因であるとみなしている。そのライーシーの腐敗撲滅運動では、実効は期待できないのではないだろうか。
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