【神戸市】生きることの素晴らしさが伝わる展覧会。アメリカ・ロサンゼルス展の再燃が長田のまちに!
ただいま新長田合同庁舎1階ギャラリーにて「片山工房の日本展 IN NAGATA」が開催されています。
ガラス越しからでも強いパワーを感じずにはいられない作品たちです。
◆「片山工房の日本展 IN NAGATA」
・開催日時:2024年11月5日(火)~13日(水)
・開催時間:10:00から19:00(11/10・13は17時まで)
・場所:新長田合同庁舎1階ギャラリー
・入場無料
実はこれらの作品を制作された方は、みなさん何か障がいをお持ちでいらっしゃいます。
主催の長田区川西通にある「特定非営利活動法人100年福祉会 片山工房」が、昨年福祉施設として20周年を迎えたことを機に、日本の芸術文化の発信としてジャパンファンデーション共催のもと、アメリカ・ロサンゼルスで展覧会を開催。
そちらで大反響を得た作品に新たな作品も加え、原点回帰の凱旋企画として今回長田で展覧会が行われる運びとなりました。
アメリカの人々を魅了した「日本で大好きに描いた作品」をぜひ地元のみなさんにも観ていただきたい。
肌で作品の熱量を感じ取り、ワクワクする一日を体験して欲しい、との思いが込められているのです。
◆作品紹介
「赤と黒」の作者の澤田隆司氏は右足以外不自由でいらっしゃったそうです。
澤田氏がペンキの缶を右足でひっくり返し、同氏の合図で他の方がペンキを伸ばしていく。
そのような手法で描かれたこの作品からは、力強さとメッセージ性を感じます。
湯井亮氏が描かれた車の絵。
10年前は車のみの作品でしたが…
今描かれる車の絵には背景が加えられ、同氏の世界観が余すところなく表現されています。
プロジェクターも設置されており、作者がそれぞれの作品に込めた思いなどを語った映像が流されています。
◆「生きる人の絵」
作品は絵画のみならず、習字やポスターも。
そのどれもが、好きなものをつくる人たちの強いエネルギーを感じるものばかりです。
お話を伺った主催の新川氏によると、「きれいな絵」「上手な絵」だけでなく、本人の描きたい絵・表現したいものこそ、見る人に感動を与えるのだとか。
障がいの有無は関係なく、まさに「生きる人の絵」が観る人の心に届くという事なのですね。
場内に掲げられている同氏のメッセージにも心を打たれます。
ものづくりを通して生きることの素晴らしさを再確認できる「片山工房の日本展 IN NAGATA」。
ぜひ足を運んでみられてはいかがでしょうか。
新長田図書館でも作品展示中です。
こんなふうに気軽にアートにふれられる場所が長田に増えると嬉しいですね!
■新長田合同庁舎1階ギャラリー
住所:神戸市長田区二葉町5丁目1-32
電話番号:078-647-9200
アクセス:JR・神戸市営地下鉄新長田駅から南へ徒歩約10分・市営地下鉄駒ヶ林駅から徒歩約2分