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NordVPNの評判!VPNについて詳しく解説!

マウスガジェットブロガー

NordVPNでもっと便利なネット生活。VPNサービスを詳細解説!

この記事では「NordVPN」というネット関連のサービスについて解説を行ないます。

Webページのバナー広告などでもこのサービスやその他の~VPNといった広告を目にした方も増えているのではないでしょうか。

そもそも「VPN」という単語自体にあまりなじみがない方も多いかもしれませんね。そういった基本的な部分からじっくりまとめていきます。

注目度が高まるVPNサービス!NordVPNは10年以上前からサービス提供!

「VPNサービス」への注目度が高まっています。

10年以上前からこの記事でご紹介するNordVPNを初めとした大手3ブランドなどがVPNサービスを提供しています。

これまではこのサービスを利用するユーザーの人口はさほど多くはなく、知る人ぞ知ると言いますか、必要に駆られたユーザのみが利用するタイプのネットサービスだったかもしれません。

ですが様々な要因からのVPNサービスへの注目度の高まりを受け、いまはたくさんのブランドがこのジャンルに進出し続けています。選択肢の幅がとても広くなりました。

元々このジャンルは海外とのやりとりも前提にしたサービスになっていますので、海外の企業がグローバル展開するVPNサービスが主流でした。

そういった会社が先行した分、最大手に位置するVPNサービスは基本すべて海外の社の手になるものです。

インターネット上の位置関係と現実社会の位置関係には一切関わりはありませんが、海外に(あるように見える)サーバーを設置する必要があるなどグローバル企業の方が展開が容易だった関係もあるかもしれません。

ただ、今は様々なニーズの高まりを受けて、日本のインターネット関連の企業なども次々とこのジャンルに乗り出してきています。

グローバル企業のVPNサービスも日本でのニーズの高まりを受け、サポート等の対応を日本語で行なってくれるようになりつつあります。

このような活況を呈するVPNサービスの状況の中でもVPNサービス参入で先行したNordVPNなどの大手の強みは失われていません。

特に展開のために費用と時間を要するVPNサーバーの設置台数やネットワークの回線の太さなど、インフラの強さの面でひとつふたつ抜けた機能性・パフォーマンスを提供してくれています。

現在、VPNサービスへの注目度が高まっている理由としては以下の3つが主なものとしてあげられます。

  1. セキュリティリスクへの対応の必要性の高まり
  2. 特定の国・地域限定のネットサービス、コンテンツ提供が増えた
  3. インターネットアクセスに対する規制を大幅に強化する国が出てきた

これらすべての問題に対処可能なサービスとしてVPNサービスが注目されているわけです。

VPNサービスで出来ること

VPNサービスはその仕組みとの兼ね合いで様々な方面に有用な機能を提供してくれます。その機能を前の節に記載した3つの注目点ごとに、より具体的にまとめてみましょう。

1、セキュリティ強化

最初にVPNサービスのセキュリティ面での強みから。

VPNサービスではネットを使うスマートフォンやパソコンなどのデバイスからVPNサービス提供会社のサーバーまでの区間の通信を「暗号化」して「秘匿」することが出来ます。通信経路の「トンネル化」などと表現することも出来ます。

これによりインターネットを経由する通信であっても、トンネル化した区間での通信内容を悪意を持った他者に盗聴されるリスクを大幅に引き下げることが出来ます

この特性は特にFree Wi-Fiや無線LANホットスポットなどを利用する時に大きな力を発揮してくれます。

Free Wi-Fiや無線LANホットスポットなどでインターネットサービスを利用するときには、自宅のLANからネットに接続するときよりもセキュリティのレベルが実は1ランク下がっています。

VPNサービスを利用することでこのリスクをほとんど解消できるようになります。

また、VPNサービスを使ってインターネットに接続するとアクセス先の相手(ネットサービスの提供者など)からは、VPNサービス提供会社のVPNサーバーのIPアドレスからの通信のように見えるようになります。

ネットサービスを利用しているユーザーの本当の「IPアドレスを隠せる」のです。

IPアドレスが相手に伝わるとそれを逆にたどって「攻撃に利用」することが出来ます。通信相手に悪意がある場合、ですけれどね。通常はそこまで気にする必要はないのですが。

加えてIPアドレスが特定されると、ユーザーのネット上での「ふるまいの追跡に使われたりする可能性」があります。

Web上で何らかの検索を行なって探していたサイトにアクセスしたあと、そのサイトに関連するバナー広告が異常に表示されたりすることがありませんか?アレはこの機能を利用して行なわれているものです。

正直、仕組みが見えていたとしてもあまり気持ちの良いものではないですよね。

VPNサービスを使ってIPアドレスを隠すことで、こういったもののリスクを減らせます。

2、限定のサービスを利用可能に

一部のネットサービスは国や地域ごとに別のサービス内容を提供しています。

また、特定の国からのアクセスしか許していないネットサービスもあります。

具体例として主に有料の動画配信サービスなどでは、コンテンツを視聴できる国・地域を特定の所に限定していることもあります。ゲームでも接続出来る国を制限するケースが多いようですね。

より詳しい例を挙げるとすると、例えばNetflixには日本からは視聴できない動画が数多く登録されていたりします。

Netflixのコンテンツのデータベースにはしっかりと作品が登録されていて他の国からはアクセスできるのに、日本からは見られないように制御されている作品が結構あるのです。

そういった作品は日本からアクセスしている限りは検索を実行しても見つけることが出来ませんので、そもそもそういう動画があることにすら気づかないはずではありますが。

VPNサービスを利用すると、こういったことに関連する不便さをも解消できる可能性があります。

VPNサービス提供会社が供してくれるVPNサーバーの一定割合は海外の国と認識されるIPアドレスに配置されています。

そのVPNサーバーを選んで接続することにより、ユーザーは日本にいながらにして海外からネットサービスにアクセスしたかのように見せかけることが出来ます。

こういった仕組みを活用することで、日本からも海外限定のネットサービスが利用可能になります。

一例としては、イギリスのVPNサーバーを経由することでNetflixではスタジオジブリの映画を見られるようになったりします。

日本国内では映像関係の契約が恐らくはその理由となって、サブスク動画サービスにはジブリ映画が解禁されていません。海外ではその縛りは関係がなくなりますからね。

このVPNサービスの特性を逆方向に利用することで、海外旅行に出かけているときに日本限定のネットサービス、コンテンツを利用することも可能になるのがVPNサービスの嬉しいところです。

この場合には、接続先に日本のVPNサーバーを指定すれば良いのです。

3、インターネット規制対応

引用:SUIKAVPN

今、いくつかの国では自由なインターネットへのアクセスが制限を受けています。国家に対してあまり都合が良くない情報をネット経由で国民が自由に入手してしまうことを警戒しているのでしょう。

国主導での様々なネットサービスへのアクセス制限や検閲などが行なわれています。

この観点で最も厳しい規制をかけている国のひとつは恐らく中国です。中国の国内からは基本的に生のインターネットの情報、サービスに触れることは出来ません。

ツイッターやフェイスブックなどのいわゆる西側の国にあるSNSはほぼすべて規制の対象になっています。

そもそも論でいけばGoogle検索がないはずですね。

中国でインターネットと思われているものは実は国が行なっているグレート・ファイアウォールと呼ばれるネット上の壁で囲まれた中の部分で、わたしたちが日本で見ているインターネットとは全く別のものと考えた方がいいと思います。

厳密には、国家規模の巨大「イントラネット」と考えた方が正しいかもしれません。

そのようなインターネットへのアクセスへの規制が厳しい国に旅行や出張などで出かけた際に「生の」インターネットへの接続がほしい、あるいは必要になったときにはVPNサービスによる「真の」インターネットへの接続経路が必須になります。

そもそもサービスとしてのVPNとは?

「VPN」という概念・技術はかなり以前からあるものですが提供される機能などを厳密に見ていくと、NordVPNなどが提供する「VPNサービス」とは目的やサービス内容がちょっと違っています。

元来の意味のVPNは「Virtual Private Network:仮想的なプライベートネットワーク」というもので、(ネットワーク的に)会社の外から会社の社内ネットワーク=イントラネットに安全に接続するような目的で使用する技術的な仕組みのことを指します。

会社の社内ネットワークはインターネットなどの「パブリックネットワーク」に対しては「プライベートネットワーク」という分類になります。

インターネットとは基本的には分離されたネットワークです。

ルーターを設置している家庭なら、家庭内LANもプライベートネットワークですね。ルーターをインターネットとの「関所」にして内(LAN)と外(インターネット)を分離、インターネット側からの攻撃などからLANを守っています。

そこに外側からインターネットなどを経由して「安全に」接続、「仮想的に」社内ネットワークなどに参加した状態を作るための仕組みのことを指しています。

元々はそういったことを実現するためには、外部の拠点と会社を結ぶ「専用回線」を必要としていましたので、VPNは「仮想専用線」でもあったりします。

これに対してNordVPNなどの「サービスとしてのVPN」は元々のVPNの技術的な仕組みを活用していますが、接続先となるネットワーク、ネットサービスの種類が決まっていません。インターネット上にあるすべてが相手になり得る機能を提供するものになっています。

VPNサービスの仕組みをザックリとまとめるとするならば、ユーザー側のネットにアクセスするデバイス(スマホやPC)とVPNサーバーをVPN通信で接続。インターネット側との通信を行なう際には、必ず一旦VPNサーバー経由で通信を行なうカタチを取ります。

VPNサーバーから先はインターネットそのものへのアクセスで、基本すべてのインターネット上のサービスが利用出来るようになっているのです。

外見えの機能としてはネット上の「接続相手が決まっていないのがVPNサービス」、「1対1で接続相手が決まっているのが元々の意味のVPN」、といったイメージになります。

どちらのVPNも通信経路はソフトウェア技術を活用して暗号化等が行なわれます。

これにより元々のVPNでは社外との安全な通信を行うことができます。また、VPNサービスではユーザーのデバイスからVPNサーバーまでの通信経路を隠すことが出来るようになっています。

NordVPNのサービス内容

NordVPN公式サイト

最近の大手VPNサービスは純粋なVPNサービス以外の領域にまでその機能範囲を広げてきています。

もともとVPNサービス自体には素のIPアドレスを隠せる機能、通信経路を守る機能などネット利用の際のセキュリティレベルを1ランク引き上げられる副次的な効果がありました。

そういった関係からか、従来セキュリティソフトが持っていたような機能にまで機能範囲を広げつつあるのです。

例えば危険なサイトへのアクセスをブロックしたり、マルウェアなどの危険なファイルのダウンロードを事前にブロックしたりする機能をも備えるようになりました。もちろん、NordVPNでもこれらの機能を標準プランで利用出来るようになっています。

さらにはWeb上でのユーザーの振る舞いをトレースする処理をブロックしたり、広告をカットする機能も標準で搭載されるようになってきました。

プランの内容

サービスの機能範囲という観点においてNordVPNがユニークなのは、さらにプラスアルファの機能を追加したプランも用意されていることでしょう。そしてプラスされる機能の中にはセキュリティ関連とは関係がない機能までも含むようになっていることです。

NordVPNではスタンダードなプランも含め合計3つの機能が異なるプランが用意されています。

1つ目は最も標準的なVPNサービスの機能を備えた「スタンダードプラン」。NordVPNのプランとしては最もシンプルで機能が小さなものですが、それでも上記のセキュリティ系の追加機能が利用出来るようになっています。

2つめとしてスタンダードプランの機能に加え、インターネットにユーザーの重要な個人情報が流出していないかをウォッチしてくれる「情報漏えいスキャナー」を追加した「プラスプラン」があります。

この情報漏えいスキャナー機能は、最近のバージョンのセキュリティソフトも採用を始めている機能ですね。例えばノートン360の「ダークウェブモニタリング機能」などがこれと同等の機能になります。カスペルスキーセキュリティの「データ流出チェッカー」もこの系統の機能です。

そういった所までVPNサービスの機能が広がっているということですね。

3つめとしてプラスプランにさらに「1TB分のクラウドストレージ利用権」を追加した「コンプリートプラン」があるのです。

これら3つのプランそれぞれに利用期間が1ヶ月、1年、2年のバリエーションが用意されていて、合計9パターンのプランが利用可能なっています。これらのプランの利用価格の一覧は次のようになります。

NordVPNでは長期契約を結ぶと、最初の契約期間分のみ大幅な割引が適用されます。例えばコンプリートプランの2年契約ならば、なんと71%もの割引が適用になります(記事執筆時)。

海外出張などで長い間外国に在住する方、日本から海外限定のネットサービスを使い続けたい方など、長期間VPNサービスを必要とするユーザーは長期プランを是非検討してみてください。

余談ですが、NordVPNも海外(恐らく英国)に本社がありますが、外資系のVPNサービス会社としては珍しく料金が日本円表示になっています。為替相場の変動の影響が比較的少ないVPNサービスです。

ただ変動はゼロではありませんので利用価格は契約前に必ず公式サイトで再確認をお願いします。またそのあたりの影響もあってか、長期プランでの割引率も割と頻繁に数字が動きます。こちらもしっかりチェックをしてから利用するようにしましょう。

ちなみに現在NordVPNでは利用期間にボーナスがつくキャンペーンを実施中です。最低3ヶ月分の追加利用期間がプレゼントされるようです。長期利用を考えているユーザーにはより嬉しいポイントになるのではないでしょうか。

サーバー台数

NordVPNはVPNサービスで先行したこのジャンルでのトップクラスのサービスであるため、インフラの強さでは後発組を圧倒しています。

VPNサーバーの台数は全世界でなんと「5,400台以上」を確保。サーバー設置国=サーバーロケーションのカバー範囲は60カ国に達します。

VPNサービスのトップランナーはいずれも1,000台以上のサーバーを保持していて、負荷が高まったときの対応能力の面で後発組に大きな差を付けています。多くの後発VPNサービスはサーバー台数が数十台から多くて百台オーダーですので、インフラの強さではまさに「桁が違う」スペックを持っていることになりますね。

同時接続台数

NordVPNで同時にVPN通信を行なうことが出来るデバイスの数は6台までになっています。

通常ここまで並行してVPN通信を行なう機会はほとんどないでしょうから、一般ユーザーには十分な同時接続台数です。

ただ、少し複雑な条件がつく箇所もあります。「別のサーバーにならば」何の制限もなく6台同時に接続可能ですが、同じVPNサーバーに複数デバイスを接続する際には「異なるプロトコル」を使用する必要がありその際の同時接続は5台が上限になります。

通常は同じアカウントで複数のデバイスをVPN接続させる際には、それぞれ別のサーバーを使うよう意識しておけばこの制約が問題になるケースはないでしょう。

ちなみにお使いのルーターにVPN接続を行なう機能が搭載されている場合には、ルーター側にVPN通信の設定を行うことで「1つの接続数だけ」で基本すべての通信をVPN通信化することが出来ます。

対応VPNプロトコル

NordVPNでは1台のVPNサーバーでサポートしているすべてのVPNプロトコルに対応できます。対応しているプロトコルは次の通りです。

  1. HTTPプロキシ
  2. SOCKS5
  3. NordLynx
  4. OpenVPN(TCP、UDP)

VPNサービスによっては接続手段ごとにVPNサーバーを分けているところもありますが、この点の使い勝手ではNordVPNの方が優れていますね。

IPアドレス固定サービス

NordVPNではユーザーの外見えのグローバルIPアドレスを固定するサービスを提供しています。

接続先のサービスなどとの兼ね合いでグローバルIPアドレスが変動すると困る場合にはこちらのオプションを使って回避することが可能になります。

Killスイッチ

多くのVPNサービス同様、NordVPNでも「Killスイッチ」が利用出来ます。

これは何らかの理由でVPN通信が行えなくなったときに、暗号化されていない通信が継続して行なわれるリスクを回避するための機能です。VPN接続が失われた際には即座に通信が遮断されます。

通信の安全性はとても高くなりますが、このスイッチを有効にした状態だと非VPN状態の通信が行えなくなりますので運用にはちょっと注意が必要です。重要な通信を行なうときのみ有効化するのが無難ですね。

NordVPNについてのQ&A

VPNサービスという比較的新しい概念になじみがない、または薄いユーザーもいらっしゃるかと思います。そういった方々向けに代表的と思われる疑問などを集めて、VPNサービス自体やNordVPNに関連する簡単なQ&Aをまとめてみました。

VPNとはなんぞや

VPNは「Virtual Private Network」の略です。直訳は「仮想プライベートネットワーク」

になりますが、この言葉が一番この技術の中身を正しく表現していると思います。

VPNの使い方の一例は、会社の外から社内ネットワーク(イントラネット)に安全に接続すると言ったカタチになります。

接続のための通信での途中の経路には専用回線を使わず、インターネットを利用したりフレッツネットワークなどの共用のネットワークを活用します。

ネットワーク上の位置関係では全く別の場所にある機材が社内ネットワーク(プライベートネットワーク)に参加できるので、「仮想」プライベートネットワークという表現をしているのでしょう。

共用のネットワークを擬似的に専用回線に見せるような形になるので、「仮想専用線」と考えることも出来ます。

VPNサービスとVPNって何か違うの?

元々の意味のVPNは接続相手が基本的に1箇所固定になります。よく使われるパターンは、自宅のパソコンを会社のイントラネットに参加させるようなものですね。こういった形態はリモートワークで活用している企業・ユーザーも多いのではないでしょうか。

こだわりのユーザーだったら自宅のLANに外出先から安全に接続するためにVPNをセットアップする方もいらっしゃるかもしれませんね。VPNはビジネス目的専用の機能というわけではないのです。

これに対してVPNサービスは接続先のサービスがインターネットすべてになり、接続先が特定されてはいません。基本的にすべてのインターネットにアクセスできるサービスです。

利用目的が違っているのに名前に同じ「VPN」とつくのは、通信経路の安全性を高めるためにもともとの意味でのVPNの技術をそのまま活用しているからです。VPNサービスでもユーザーのデバイスとVPNサーバーの間ではVPNによる通信が行なわれています。

VPNサービスで出来ることは?

VPNサービスを使うことで出来るようになる内容は主に次の5個です。

  1. 海外限定のネットサービスの利用、コンテンツの視聴が出来るようになる
  2. 1.とは逆に海外から日本限定のインターネットサービスを利用出来るようになる
  3. インターネット規制が厳しい国から本当のインターネットに触れることが出来る
  4. VPNの技術を使って通信経路での情報の盗聴を防げる
  5. ユーザーの素のIPアドレスを隠してセキュリティレベルを上げられる

1.の機能を使うと、例えば動画配信サービスで海外からしか見られない動画を日本で見ることが出来るようになります。

2.を活用すれば、海外旅行などでの出先からいつもの日本のネットサービスが使えます。

3.に関しては、中国などのネット規制の強化が続く国に出かけたときにインターネットのサービスを利用する際には、事実上VPNサービスは必須のネットサービスになっています。

主に国が主導して行なっているその国のネットアクセスへの制限や検閲の仕組みを通り抜けるためにVPNサービスが必須になります。

4.ではFree Wi-FiなどのWi-Fiホットスポットでのインターネット利用の安全性の強化が出来るようになっています。

5.に関していえば、自宅の固定回線からの通信の安全性までも強化可能、ということになりますね。言い換えるならばインターネット接続の際の匿名性が高まる、とも考えることが出来ます。

VPNサービスのメリット・デメリットは?

VPNサービスを使うことにはたくさんのメリットもありますが、実はデメリットも発生することがあります。前の小節の記述とも少しかぶりますが、その内容を以下にまとめます。

メリット/デメリットを箇条書きにしてみるとこんな感じです。

メリット

  1. 通信経路の安全性が大幅に高まる
  2. 通信元(≒ユーザー)のIPアドレスが隠されるので攻撃を受けにくくなる
  3. 特定の国限定のネットサービスが使えるようになる

デメリット

  1. 実効通信速度が低下する。通信の遅延が増加する
  2. IPアドレスの判定が厳しいネットサービスが使えなくなることがある

メリットの方は概ねここまでに説明してきたとおりの内容になります。特にセキュリティレベルが下がりがちなFree Wi-Fiや公衆無線LANホットスポットでのインターネット利用の安全性が大幅に高くなります。

きちんと暗号化されているWi-Fiホットスポットでも、同じアクセスポイントに接続しているユーザーはみんな「同じLAN」にいることになります。ですので、他の人のデバイスから自分のデバイスが見える状態になっているんです。

以下はVPNサービスとは関係がないお話で蛇足気味になってしまうのですが、Windowsパソコンに誰でも認証なしにアクセスできる共有フォルダを作っていたりすると割と大変なことになることがありますので、十分に注意するようにしましょう。

そんなセキュリティゆるゆるのパソコンからWi-Fiホットスポット経由でネットを使っていると、同じホットスポットを使っている他人から「共有フォルダの中身が丸見え」になってしまいますよ。

外に持ち出すパソコンにはそもそも「共有フォルダを作らない」か、しっかり「認証を行なう共有フォルダを設定」するようにしてください。

もちろん外に持ち出さない、自宅でしか使わないパソコンならば大丈夫です。(家族に共有フォルダを覗かれる可能性はあります...。)

デメリットの方は通常の通信に比べて、VPN通信で使う暗号化などによる処理の増加、VPNサーバーを経由するために通信の経路が長くなる影響などにより、実効通信速度は必ず低下しますし通信の遅延も増加します。

ほとんどの場合、使い勝手に影響を及ぼすほどの性能低下は発生しませんが、影響がゼロになることもありません。ここはあらかじめ織り込んでおく必要はありますね。

また、一部のネットサービスでは接続元のIPアドレスが自国内のものかどうかを非常にシビアにチェックしていることがあります。そういったサービスではVPNサービスが有効な状態だと「海外からのアクセス」と誤認されてサービスが利用出来ないケースも発生し得ます。

こちらも残念ながらVPNサービス共通の泣き所ですね。

NordVPNにお試し期間はある?

NordVPNには残念ながら純粋な「試用期間のようなものは用意されていません」。

特にVPNサービスを有効化することで発生する可能性がある非互換については有償プランを契約する前にしっかりチェックしておきたい、と言うのが一般的な感覚ではないかと思います。

また、VPNサービスを初めて使うユーザーは使い勝手やこのサービスを利用することで何が出来るようになるかがハッキリとは分らないと思いますので、お試し期間が準備されないのはちょっと残念なところですね。

ただNordVPNでは、一度契約したプランの解約で「利用料金の返金が受けられる」期間の設定はあります(30日間)。これを利用して擬似的にお試し期間的に利用することは可能です。

実際にVPNサービスは確率は高くないものの、利用したいネットサービス、それぞれのユーザーに取って必須のサービスとの相性問題が発生することもあるサービスですので、この返金対応のオプションは上手に活用したいですね。

万が一返金対応が必要になったとしても、かなりビジネスライクにサクッと処理してくれるようですので、期間内にVPNサービスを使ったことが原因の不都合が出た際には遠慮せずに仕組みを活用した方が良いでしょう。

NordVPNで使える支払い方法は?

NordVPNを含む大手のVPNサービス提供会社に共通するポイントではあるのですが、NordVPNでも非常に多彩な決済手段を利用することが出来ます。具体的には次の方法が使えます。

  1. クレジットカード
  2. Googl Pay
  3. PayPal
  4. UnionPay
  5. AmazonPay
  6. 暗号資産

「~Pay」のグローバルなキャッシュレス決済手段が使えるのはもちろんのこと、暗号資産による支払い対応があるのはグローバル企業らしさが感じられるポイントですね。

「PayPal」は日本ではなじみが若干薄いかもしれませんが、PayPal側にクレジットカード情報を登録しておくことでクレジットカードとのやりとりはPayPalがまとめて行なってくれるシステムです。

サービスを契約して料金を支払う先の企業にはクレジットカード情報が渡らない仕組みになっています。あちこちにクレジットカード情報が散らばらなくなりますので、結果的に情報流出のリスクが軽くなるはずです。

クレジットカード決済については、Visaカードの認証方式が使えるプリペイドタイプの決済システム「Vプリカ」が通るようです。クレジットカードがないユーザーはこちらを試してみると良いでしょう。

NordVPNではAmazonPayが利用出来ることになっていますが、著者が試した際には決済手続きの延長で「amazon.uk」(イギリス)に繋がってしまい上手く決済が通りませんでした。利用を考えている方はちょっとご注意を。

現在の所、NordVPNの支払いを日本からAmazonPayで行なう手順がよく分っていません。(Amazon.ukにアカウントを作って有効なクレジットカードを登録する、等の未確認情報はあります)

NordVPNを解約するには

NordVPNの解約は非常に簡単です。公式サイトのユーザーページからプランの「自動更新をoff」にするだけで基本はOK。

手続きの中で解約理由を聞かれるはずですが、そちらには「VPNサービスが不要になった」等々、適当な理由を記載するだけで大丈夫です。変にしつこい継続の勧誘を受けたりすることはありません。こちらも大変ビジネスライクに処理してもらえます。

NordVPNが使えるOSは?

NordVPNは非常に幅広いOS・デバイスをサポートしていることも大きな特徴です。メジャーどころのネットに繋げるデバイスはほとんどカバーされていると言っていいかもしれません。

少なくとも下の7種類のOSはカバーされています。

  1. Windows
  2. MacOS
  3. Linux
  4. Android
  5. iOS
  6. Fire TV Stick(Amazonデバイス)
  7. Chromebook

そして使い勝手の面でのNordVPNの大きなメリットは、どのOS向けにも基本専用のVPNアプリが準備されていることです。アプリを公式アプリストアなどからインストールしてサインイン情報を入力すれば、あとはアプリおまかせのボタン操作一発でVPN通信を確立することが出来ます。

OSの詳細な設定や汎用アプリをNordVPNの仕様に合わせてカスタマイズする必要はありません。この辺りも経営体力のある大手サービサーならではと言えるかもしれませんね。小規模のVPNサービスの場合には、むしろ専用VPNアプリが準備されている方がまれ、という感じになっていますから。

NordVPNの公式サイトではゲーム機のXbox、PlayStation、Switchが対応機材に含まれていますが、これらはすべてルーターなどの外部の機材でVPN接続を実現してそこにゲーム機を接続することで通信のVPN化を実現するお話です。

厳密にはゲーム機自体がVPN通信をサポートしているわけではありませんので注意してください。

ちょっとユニークな対応範囲として次のものがあります。

  1. Chrome
  2. Edge
  3. Firefox

ご存じの通り、これらはすべてWebブラウザです。

これらのブラウザにNordVPNの「拡張機能」をインストールすることにより、「ブラウザの通信のみVPN通信化」することが出来るようになっています。

その他の通信には一切影響を与えませんので、VPN通信化によるオーバーヘッド増加の悪影響とかIPアドレスの変化などによる何らかの非互換が生じるリスクを抑えることができます。

ちなみに同様のアプローチはブラウザ側からも行なわれていたりします。マイクロソフトのEdgeがVPN通信に切り替える内蔵機能をテスト中、タブブラウザの元祖Operaも独自VPN機能を搭載しています。

VPNサービスを使うと海外向けコンテンツが見れるってホント?

ホントです。

VPNサービスを使って「サーバーロケーション」の指定で「海外のVPNサーバー」を選びましょう。これによりユーザーのアクセスは指定した海外の国からの接続のように見えるようになります。(VPNサーバーのIPアドレスからのアクセスに見える)

この機能を使ってやると、グローバル展開しているサブスク動画サービスならば特定の国限定で公開されている動画コンテンツが見られるようになります。

例えばNetflixでサーバーロケーションをイギリスにすると、日本のサブスク動画では見られないスタジオジブリの映画が見られるようになったりします。

NordVPNに繋がらないときどうすれば?

NordVPNのVPNサービスを使ってネットに上手く接続出来ないケースが発生することもあります。そんな時のチェックポイントを列記しておきます。

  1. ネットの回線自体が生きているかどうか
  2. プロバイダでトラブルが起きていないかどうか
  3. ルーター、アクセスポイントが正常に動作しているかどうか
  4. VPNサーバーが正常に動いているかどうか
  5. 滞在している国でインターネットアクセスやVPN接続に規制がかかっていないかどうか

これらを順番にチェックして可能性を一つ一つ潰していきましょう。

1.に関しては回線の提供業者に状況を確認してみましょう。フレッツシリーズはNTT、auひかりならばKDDIが窓口です。

フレッツの例ですと、フレッツのネットワークから収容局の内部の配線等々、そして自宅にあるルーター内蔵の光終端装置(ONU)までのステータスをチェックしてくれます。

2.は契約しているプロバイダーのメンテナンス状況、工事状況などを確認します。場合によってはサポート窓口から調査や復旧を依頼してください。

フレッツの場合には回線自体とフレッツ網からインターネットへの接続を担当する会社が別になっています。前者がNTT、後者はそれぞれのプロバイダーですね。auひかりの場合にはどちらも基本KDDIの担当です。

3.については意外と盲点になっているかもしれませんが、ルーターやWi-Fiアクセスポイントも中身は小さなコンピューターです。そこではOSやルーターの機能を司るいろいろなソフトウェアが動作しています。

ですのでバグにぶつかってしまうなどいろいろな理由でルーター・アクセスポイントの動作が不調になることは、ユーザーが考えているよりも実はかなりたくさんあります。VPNサービスの有無にかかわらずネット接続にどこか不調を感じたら、まずこれらの機材の再起動を行なってから再接続を試してみましょう。

それとWi-Fiは電波を使ってやりとりをする関係もあって接続の安定性は有線LANより少し落ちます。ずっと安定して接続しっぱなしの状態を維持するのは難しい仕組みです。この点もちょっと意識しておくといいでしょう。

4.については、VPNサーバーもやっぱりコンピューターですので何らかのきっかけで動作がおかしくなる可能性がゼロではありません。また、一度にたくさんのユーザーが集中してしまってサーバー自体の処理がパンクして動作が遅くなったり、回線側のキャパシティをオーバーして性能が出なくなったりする可能性もあります。

VPNアプリを操作して接続先のVPNサーバーを切り替えたあと、もう一度動作を見てみましょう。

5.に関しては、もしもNordVPNのVPNサービスが規制対象になってしまっていたりするとユーザー側で出来ることはほとんどなくなってしまいます。一応、接続先のVPNサーバーを切り替えながら様子を見てみましょう。それでもダメな場合には、少し時間を置いてから再接続にトライしてください。

中国ではVPN接続に対する規制が非常に強まっていて動作が安定しないVPNサービスが増えています。特に大手VPNサービスから狙い撃ちにされるような形で規制が行なわれている雰囲気です。NordVPNの他にもExpressVPN、SurfsharkVPNといった大手VPNサービスは、中国からの接続状況がかなり苦しくなっているようです。

中国に出かけてネットへのアクセスが必要なユーザーは、可能ならば複数のVPNサービスを契約して通信経路のバックアップも確保しておくようにしましょう。

NordVPNの契約手順の実際

では次に、NordVPNを契約してプランを有効化するまでの手順を具体的に見ていきましょう。NordVPNはちょっとユニークな手順を取っています。

最初に公式サイトにアクセスして「NordVPNを購入」とか「お得に購入」のボタンをクリック。

次のページで利用するプランと年数を選びましょう。

するとNordVPNにサインインするためのアカウントを作成しつつ支払い手続きを行なう画面が表示されます。アカウントのIDに使用するメールアドレスを指定して、支払のための情報を入力してください。

利用料金の支払いが成功するとNordVPNの専用アプリのダウンロード画面に遷移します。VPNアプリとパスワードマネージャーである「NordPass」のインストーラーをダウンロードしておきましょう。

後者はアカウント有効化の手続きの中でも利用します。

続いてアカウント作成の際に使ったメールアドレスにその後の手順をまとめた電子メールが送信されてきます。

そこに記された手順に従ってセットアップを進めますが、NordVPNがユニークなのはここで最初にパスワードマネージャーであるはずの「NordPass」を起動する指示になっていることです。

それに従ってNordPassをインストール、起動しましょう。

その後サインイン用のID(メールアドレス)を入力すると、そのアドレスにサインインの認証用のメールが飛んできます。そのコードをNordPassから起動されるNordVPNのユーザー認証ページに入力することで、アカウントが仮状態から本登録状態になります。

このあとNordVPNのアカウントのパスワードを入力するステップになります。

ここまで手続きを進めるとNordVPNが利用出来るようになります。

あとはNordVPNの専用VPNアプリをインストールしてサインインすることでVPN通信が行えるようになります。

NordVPNのセットアップ手順

NordVPNのサービスを使ってVPN通信を有効にするにはそれぞれのOSに準備されている「専用VPNアプリ」を使います。

代表的なOS 4つのインストール手順を簡単にまとめておきましょう。

Windows

Windows向けのVPNアプリはNordVPNのユーザーページにリンクが用意されています。デスクトップアプリのインストーラーがありますのでそれをダウンロードして実行。アプリを導入してください。

インストールが完了したらアプリを実行して「ログイン」ボタンをクリック。

サインイン処理と利用するアカウント選択のために一度Webブラウザが呼び出されたりはしますが、ユーザー側で特にそのあたりの切り替え操作を行なう必要はありません。流れに任せて操作するだけで大丈夫です。

サインイン情報に間違いがなければ専用VPNアプリはこんな画面が表示されます。

通常はVPNサーバーを自動選択してくれる「クイック接続」のボタンをクリック一発で、すぐにVPN通信に切り替わるようになっています。

特定の国限定のサービスを利用したいときには国の一覧から目的の国を選択すると、その国にあるVPNサーバー経由でネットに接続する形になります。

MacOS

MacOSの場合にはMac用のApple社公式アプリストアに専用アプリが登録済みですので、そちらからアプリを検索してインストールしてください。

あとの操作はWindows版のアプリと基本同じ。

初回起動時にはサインイン情報の入力を行ないますが、2回目以降の起動ではその情報はアプリ側で覚えてくれていて自動サインインになります。

あとは「クイック接続」のボタンクリック一発でNordVPNに接続出来ます。

iOS

iPhoneやiPadなどのiOS機器の場合にもNordVPNのVPNアプリは公式アプリストアに登録済みになっています。App Storeで「NordVPN」のキーワードあたりで検索をかけてみてください。

あとは見つかった専用VPNアプリをインストール。インストール後にアプリを起動して初回のみサインイン情報を入力。

その後は「クイック接続」などを使ってVPN通信に切り替えるだけでOKです。

画面のデザインがスマホの縦長画面用に最適化されていますが、基本的に機能はWindows版、MacOS版と一緒です。

Android

Androidデバイスの場合にもNordVPNの専用アプリはきちんとGoogleの審査を通していて、公式アプリストアであるGoogle Play経由で提供されています。このためインストールはすごく楽ですね。

Google Playにてやはり「NordVPN」のキーワードで検索すれば専用アプリが見つかるはずです。これをインストールしてください。

あとは初回のみサインイン情報を入力してサインイン。その後はクイック接続などのVPNサーバーへの接続操作を行なうだけの簡単手続きです。

こちらのアプリのデザインはiPhone向けのアプリと全く同じです。すぐに使い方を理解出来るでしょう。

NordVPNの実使用感をレビュー

実際にNordVPNのVPN通信を有効化した状態での使い勝手を簡単に確認してみました。

速度測定サイトを利用しての実効通信速度の測定と、著者が普段使っているネットサービス、サブスク動画との互換性などをチェックしてみました。

各種ネットサービスの使い勝手

著者はそれほど多くのネットサービスを使うタイプではないと思います。今の風潮からするとむしろネットへの依存度がすごく低い方かもしれません。

そんな中、著者が普段使いする各種ネットサービスの使用感をチェックしてみましたが、VPN通信onの状態で動作しないものは一切なく使用感でも劣化を感じるようなサービスはありませんでした。

通常はVPN onの状態のままでも全く問題なく各種サービスが利用出来るでしょう。

NordVPNは通信データ量には制限がありませんから、常時VPN通信にしていても全く問題はないはずです。

サブスク動画との互換性

メジャーな動画配信サービスであるAmaonプライムビデオ、Hulu、Netflixの視聴は全く問題なく行えました。

画質自動選択状態でもきちんと高画質でコンテンツを楽しむことができます。(=十分に通信速度が出ている)

ただ、接続元のIPアドレスのチェックが非常に厳しいドコモのdアニメストアでは「海外からのアクセス」と判定されて動画を見ることができませんでした。

ですがこのサービス、かなり多くのVPNサービスが蹴られます。著者もある程度の数のVPNサービスをチェックしてみていますが、8割ぐらいのサービスがアウトでした。日本企業が手がけるVPNサービスでもダメなときにはダメです。

むしろdアニメストアが見られたならサブスク動画との互換性の観点でそのVPNサービスが極めて優秀、と判断した方がいいぐらいの状況のようです。

ですので、NordVPNはサブスク動画サービスとの互換性では特に問題があるという状況ではありません。ごく普通の互換性は確保されています。

実効通信速度など

いくつかの速度測定サイトをお借りしてVPN通信を有効化した状態での実効通信速度を計測してみました。が、NordVPNはこちらのテストでの結果はもう一つふるいませんでした。

とは言っても実用上全く問題ないレベルの速度は記録しているのですが。

どの時間帯でもだいたい65Mbps程度で下りの通信速度が頭打ちになります。ネットの混雑する夜の時間帯でもさほど変化はありませんので、どうもNordVPNは通信速度の規制をかけてQoS(Quality of Service)のコントロールを行なっている雰囲気です。

よりたくさんのユーザーが平等に一定以上の使い勝手を得るためには妥当な方針だと思います。実際に65Mbps通信速度が出ていれば通常のネットサービスは全く問題がない使い勝手を確保できますから。

VPN通信を有効にすることによる遅延の増加はごくわずかに限られていますので(28ms->30msに増加する程度)、特別にVPNサーバーの負荷が高まっていることによる性能低下ではないと思われますし。

遅延の増加が使い勝手に与える影響もほぼないと考えて大丈夫です。

ただ、NordVPNの公式サイトによると通信速度の規制はかけていない、との表記もあります。速度測定サイトの違いによる通信速度のバラツキもかなり大きく出ていたため、著者の通信環境とは何か相性が悪い要因があったのかもしれません。ネットワーク上の位置関係により、どこかにボトルネックとなる経路が混じっていたのかもしれませんね。

ネット上の口コミ情報では比較的多くのユーザーが通信速度に満足する書き込みをしていましたし、通常の条件ならば通信速度の面で使い勝手の悪化が出ることはないでしょう。

ちなみに、著者宅にはフレッツ光の1Gbps回線を引いていて通信をIPv6化しています。この設定のおかげで、午前中などのネットが空いている時間帯には下り700Mbps、上り500Mbps程度の実効通信速度が出ます。夜でも落ち込みは少なく、素の通信側が速度測定のボトルネックになることはほぼないと思います。

記事まとめ

NordVPNは様々な観点から安心して利用をおすすめ出来るVPNサービスにまとめられています。

設置されているVPNサーバーの台数も豊富で能力に余裕がありますし、VPNサーバーが設置されている国の数(サーバーロケーション)もトップクラスのものを誇ります。

安定した十分な実効通信速度を常に期待でき、特定の国限定のネットサービスへの対応も十分に幅広いものになっています。結果、多くのニーズに対応可能な汎用性が高いVPNサービスになっていると言えるでしょう。

日本から海外限定のコンテンツ・サービスにアクセスしたいユーザー、海外旅行などの際に出先から日本限定のコンテンツに触れたいユーザーにはぜひ導入を検討してもらいたいVPNサービスのひとつです。

さほど大きくはない追加料金でプラスアルファのセキュリティ機能がゲット出来るプラスプランで、セキュリティソフトにない機能を補うと言う選択もありです。

また、コンプリートプランのクラウドストレージ利用権もかなりお得な設定の差額になっています。クラウドストレージを多用するユーザーはプランのアップグレードを検討する価値があるでしょう。

ただ、中国でのVPNサービスへの規制は大手VPNサービスから強化されている雰囲気があって、NordVPNもその例に漏れず接続がかなり厳しい状況になっているようです。

中国から利用可能なVPNサービスの導入を検討しているユーザーは、他の中国からの接続の強さをうたうVPNサービスを選択した方が良いでしょう。

それ以外のユーザーでしたらNordVPNはVPNサービス選択のとても有力な候補になるはずです。

一部の中国からの接続の強さをうたうサービスは、VPNサービスとしての汎用性(サーバーロケーション対応やVPNサーバーの台数など)の面で弱点を抱えているケースもあります。

中国からの接続の安定度とVPNサービスの汎用性の両方が必要な場合には、複数のVPNサービスの併用も考えた方が良いかもしれません。

NordVPNはそのうちの一つのVPNサービスの候補として常に検討対象に入れておきたいブランドです。

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