【東近江市】インゲン豆などを伝えたあの隠元の企画展「黄檗インパクト」が、6月12日まで観峰館で開催中
明の時代、隠元隆琦(いんげん りゅうき)という僧侶がいました。この名前を耳にしてもピンと来ない方もいらっしゃるやもしれませんが、インゲン豆という野菜をご存知の方は多いのではないでしょうか。
あるいはこれから梅雨を経て夏を迎えます。眩しい陽射し、青い空、白い入道雲……そんな真夏の風物詩といえばスイカです。諸説ありますが、隠元隆琦はインゲン豆やスイカの他にもタケノコ、レンコン、ナスなどを江戸時代の日本に伝えた人物であると伝えられています。
もちろん野菜だけではなく、隠元隆琦は当時の禅宗寺院に大きなインパクトをもたらしたとされます。現在の東近江地域でいえば、永源寺の住持である如雪文巌とも交流したそうです。
書の文化にふれられる博物館である観峰館では、隠元隆琦について特集する春季企画展「隠元隆琦350年遠諱 黄檗インパクト」が催されています。
会期は2022年6月12日と、そろそろ終わりが近づきつつあります。近江の地の文化に様々な影響を与え、独自の文化を形成する要因のひとつでもあった隠元隆琦の存在。今回の企画展では、東近江地域の寺院が所蔵する貴重な書画が多数展示されています。
5月17日からは展示替えが実施され、後期展示となっています。曹源寺が所蔵する葛蛇玉「鯉魚図」は、東近江市において此度が初の公開となります。
5月16日までに観峰館へと足を運んだ方も、今一度黄檗インパクトを楽しみに向かってみてはいかがでしょうか。
【観峰館】
所在地
〒529-1421 滋賀県東近江市五個荘竜田町136
営業時間
10時00分~17時00分(休館日は月曜日)
電話番号
0748-48-4141