【川崎・BAR BLUE SUNFLOWER】小川町のブルー・ナイトは絶品カクテルとともに
出会いの場所
普段は自分の住む武蔵小杉周辺を中心に書いている私ですが、実は最初に縁ができたのは川崎駅の海側のディープなエリアでした。なので、そのあたりも記事ではおそらく拾っていくと思います。そもそもどうして川崎市に住むようになったのか、という話を今日はしますね。前置き長めなので、BARの話だけ読みたい!という人はどうぞ次の大見出しまで飛ばしてください。
川崎との出会い
学生時代、スノーボード好きが高じてインストラクターまでしていた私は、とにかく雪山が好きでした。できるだけ雪山に滑りに行きたいけど、一人でいくのは交通費が無駄にかかるし、そもそもつまらない。
まだSNSが今ほど普及していなかった当時、Yahoo!には「掲示板」というサービスがあって、共通の興味を持つ人がつながるツールになっていました。自分にあったトピックを見つけて「どこどこの山に行くけど、相乗り希望の方いる?」みたいに投稿するのです。今だとLINEのオープンチャットに近いシステムですね。
で、私は「川崎市スノーボーダー・平日」というトピックに投稿していました。学生だったので平日に行きたかったし「川崎なら関越に乗るのにうちの方通るよね」と思ったからなんですが、実際、そのトピックは本当に面白い人が集まっていて、たくさんの伝説的な(?)ライディングやトリップが生まれました。お互いに親となった今でも仲良くしている仲間もいます。
つまり、私がそうだ!川崎市に住もう!と思えたのはYahoo!掲示板のおかげで既にたくさん友達ができていたからなんですね。何の縁もない場所だったけど、まあ知っている人がいっぱいいるし安心かな、と後々背中を押す理由になった。思えばYahoo!さん、その頃からえらいお世話になってますなあw。
BAR BLUE SUNFLOWERとの出会い
そんなスノーボード仲間の中に、よく私をピックアップしてくれた男の子がいました。私の中で勝手に描いていた川崎のイメージにぴったりのやんちゃな男子君。ある日彼が突然「明日は天気がビミョーだから山に行くのはやめ。代わりにうちの近くにスッゲーいいバーがあるから飲みに来ね?」という。
どんなに悪天候でも山に行きたいボード馬鹿でしたが、まあたまにはいいかな、と。「マスターもスノーボーダーで、めっちゃイケメンなんだよ」という彼の言葉に釣られたわけでは(決して)ありませんが、片道1時間かけて川崎に乗り込んできてみたのです。若かったな…(遠い目)。
そして連れて行かれたのは…京急川崎駅の奥にあるラブホ街(爆)。
一瞬「こいつなに考えてんじゃ!」と思いかけ…(若かったな…いやいや!!あのシチュエーション誰でも思うわよ)でも彼がスーっとラブホの間を抜けて入っていたのは、青い明かりがぼんやり灯る小さなお店でした。なんと、こんなところにBARが!まさに隠れ家!!
聞いていた通りイケメンのマスターが「おう!」と気軽に迎え入れてくれて、当時一緒に店を切り盛りしていたマスターのお母さんが手作りのつまみを出してくれ、お洒落なのにとっても人情味の溢れるBARでした。他のお客さんとワイワイ話すうちにあっという間に終電の時間が来てしまい、大慌てで帰ったのでした。ああ帰りたくないなあ、この街に住んでたらよかったのに、という思いとともに。
それが「BAR BLUE SUNFLOWER」と私の出会い。
つまり、後に川崎のさまざまな飲食店を渡り歩く(?)ことになった私がこの街で初めてのれんをくぐった店は、このBARだったのです。
2020年に移転・リニューアルオープン
さて、ようやく本題。(息切れ…してないよぉ!)
ラ チッタデッラの裏手に
前段の出会いから幾星霜が流れ(嘘)、BAR BLUE SUNFLOWERは昨年2020年12月に移転・オープンをしました。(もう、初めて連れて行かれる若い女の子を無駄にドキドキさせることもありませんね!笑)
新しいお店は旧東海道沿いの小川町、ラ チッタデッラの南側にあります。クラブチッタの楽屋口を出て左に行って旧東海道にぶつかったら右に曲がって1軒目。しょっちゅうクラブチッタに出入りさせてもらってる私にとっては、ステージがはねた後に飲みに行けるとーってもありがたいロケーションです。バンドマン、音楽ファンの方、要チェックです!!
店主の「ヒデさん」
こちらが店主の大石秀治さんです。一般的なバーテンダーのイメージを覆す、カジュアルなたたずまい。挨拶は大体「よっ!」です。お客様からは親しみを込めて「ヒデさん」と呼ばれています。お客さまは友達!というスタンス、これは出会った頃から変わりません。
ヒデさんは「こういう打ち解けた雰囲気が好きな人もいれば、バーはやっぱり格式があった方がいいと考える人もいる。うちは店主がお客さんと一緒にお酒を飲むような場所なので、そういうのが好きな人が集まってる。黒服の人がしっかり接客してくれるようなオーセンティックなバーも川崎にはいっぱいあるから、好きな方を選んで」と笑っていました。
店内はスイスの山小屋のような暖かい雰囲気
インテリアは質素ですが、温かみがあり、どことなく昔訪れたスイスの山小屋の雰囲気を感じました。店内のスペースにアウトドアチェアで設えられた二人用の席の醸し出す雰囲気かな。或いは、前の店の頃から変わらずディスプレイに流れるSNOWBOARDの映像のおかげかしら。
お客様はスノーボーダー以外の人もいっぱいいますから、ウィンタースポーツやらないよ、って方も分け隔てなく歓迎されます。安心してくださいね。
メニューはない
さて、肝心のドリンクですが、BLUE SUNFLOWERにはメニューが置いてありません。こう書くと、一気に敷居が高く感じてしまう人もいるかもしれませんが、逆です。
こんなのが飲みたい、という気分をヒデさんに伝えるだけで、まさにその気分にぴったりの飲み物が出てきます。ヒデさんはバーボンとラムに凝っていた時期があり、その二つには特にこだわりがあるそうですが、ストレートにお酒を飲みたい人にも、バーらしくカクテルを飲みたい人にも、オールマイティに飲み物を出してくれますよ。
価格は、だいたい1杯700円〜1000円くらいで(シングルモルトなどもっと上もありますが)チャージは500円。明朗会計でしょ。なお、お通しのポップコーンはお代わり自由です♪
小川町BLUEが誕生
私は、前のお店では大体いつも「クラマト」というハマグリのエキスの入ったトマトジュースを使ったレッドアイを1杯目にオーダーしていたのですが、今日は新しいお店に初めて来た記念に、オリジナルカクテルを作ってもらうことにしました。
私「うーんとねー、ジンかウォッカベースで、チッタの照明や小川町のトワイライトをイメージしたブルーのカクテルがいいなあ。元気が出る系のスカッとした爽やかなロングカクテルで!」
こんな適当なオーダーでも、ヒデさんはニッコリ笑って「オッケー♪」と作り始めます。
さて、どんなカクテルが誕生するでしょう?
ジャーン!綺麗!!!
なんと美しい。グレープフルーツとトニックウォーターを使った、これでもかと爽やかなカクテルが誕生しました。すっごくおいしいー!!旧東海道を走った後や(飛脚?)チッタでシャウトした後キューっと行きたい感じです!ヒデさんに「名前は?」と聞くと、「Ashがつけてよ」とのことなので、まんま「小川町BLUE」と命名!
名バーテンダー・ヒデさんの腕は、小川町に移ってきても健在でした。ちなみにこの写真はたまたま隣り合わせたスーツ姿の素敵な男性が撮ってくれましたよ。こうやって、すぐに他のお客様と仲良くなれちゃうのも、このBARの魅力なのです。
この記事をみた皆様はお店に言ってぜひ「小川町BLUEください」ってオーダーしてみてください。「おー!Ashの友人?」って笑顔とポップコーンを増量してくれると思います。まあ、ポップコーンは元々お代わり自由ですけど!
BAR BLUE SUNFLOWER
住所:神奈川県川崎市川崎区小川町11-4
電話番号:044-222-1855
営業時間:19:00〜2:00(緊急事態宣言下は早い時間より開けて20時まで)
公式HP:https://www.facebook.com/BAR-BLUE-SUNFLOWER-157929244291103
アクセス:JR川崎駅より徒歩7分