猫が『お気に入りの飼い主』と認定するのはどのような人?猫が“推し”を選ぶ基準とそのサインを解説!
猫は独立心が強く、マイペースな生き物として知られています。そのため、飼い主として「愛猫は私のことを本当に好きなんだろうか?」と思う瞬間も少なくありません。
しかし、猫にもお気に入りの飼い主がいることは確かです。
では、猫が「推し飼い主」を選ぶにはどのような基準があるのでしょうか?また、そのお気に入りサインにはどのようなものがあるのでしょうか?
1.猫が『お気に入りの飼い主』を選ぶ基準5つ
1‐1. 安心感を与える存在であること
猫にとって「安心感」は非常に大切な要素です。
猫は環境の変化に敏感でありストレスに弱い生き物なので、リラックスできる環境を整えて、安心感を与えてくれる飼い主を「お気に入り」として選ぶことが多いです。
たとえば大きな声を出さない、じっと猫を凝視しない、香水などのにおいがきつくないなど。
こういった、猫が「嫌だな」と思う行動をとらないような人が、猫の「お気に入り」に認定される場合が多いようです。
【ひとこと】わたしは笑い声が大きいためか、愛猫の「推し」ではないようです…。
1‐2. 猫のペースを尊重してくれる
猫のペースに合わせられるような人も、猫に好かれやすい傾向があります。
猫は自分のペースで行動することを大切にするため、猫が嫌がるタイミングで抱っこをしたり、無理にスキンシップを取ろうとすることは避けましょう。
そういった行動は信頼関係を損なう原因になります。
代わりに猫が自分から近寄ってきたら、優しく撫でてあげたり、抱っこをしてあげたりするといいでしょう。
猫の「マイペース」な性格を尊重することで、きっと猫にとって「心地よい存在」になれるはずです。
2‐3. 食事やケアを丁寧にしてくれる
食事や身の回りのお世話をしてくれる人は、猫の「お気に入り」になる傾向があります。
というのも「身の回りのお世話」をしてくれる存在というのは、猫にとって「母猫」のような存在だからです。
そのため大人になってもお世話をしてくれる人が側にいると、いつまでも子猫のように甘えてしまいます。
とくに猫の大好物を用意してくれる飼い主は、猫の「お気に入りの存在」になりやすいでしょう。
1‐4. 穏やかで落ち着きのある性格である
猫の「お気に入り」になるには、飼い主自身の性格や態度もポイントです。
たとえば穏やかで落ち着いた飼い主に対しては、猫も親しみを感じやすい傾向があります。
逆に声が大きく、すぐに怒ったり落ち着きがない飼い主に対しては、警戒心を抱きやすくなるでしょう。
猫は飼い主の感情を敏感に感じ取れる動物。穏やかで安定した人物であるのは、猫の「好ましい存在」ために必要といえます。
1‐5. コミュニケーションが上手である
猫とコミュニケーションを上手にとれる人も、猫に好かれやすいです。
言葉を話すことはできない猫は、猫なりのサインでコミュニケーションを図ろうとします。
それを読み取り猫の気持ちに寄り添った対応ができると、猫の「お気に入りの飼い主」に近づけるはずです。
たとえば猫が頭を擦りつけてくるときは「親しみ」を示していますが、その際に優しく撫でてあげると、猫は飼い主に対して信頼感を抱くでしょう。
こうした細かい猫のサインを理解し、それに応じてコミュニケーションをとることも、猫との絆を深めるポイントとなります。
2.猫が『お気に入りの飼い主』にみせるサインは?
猫がお気に入りの飼い主に見せるサインはさまざまですが、ここでは代表的な行動をいくつか紹介します。
2‐1.自分から近づいてくる
猫が自分から飼い主に近づいてくる行動は、明確な「お気に入りサイン」です。
猫は基本的に警戒心が強いので、無理に近寄ることはせず、信頼できる相手にだけ自ら寄り添うことが多いです。
つまり猫が自分の足元にすり寄ってきたり、飼い主の膝の上に飛び乗ってくるのは、飼い主に対する信頼と親しみを示している証拠です。
2‐2. ゴロゴロと喉を鳴らす
猫がリラックスしているときや、満足感を感じているときに鳴らす「ゴロゴロ」という音は、多くの飼い主が知っている猫の愛情表現です。
飼い主を母猫のように思いながら、「甘えまくっている状態」だと思ってください。
2‐3. お腹を見せる
猫が飼い主に対してお腹を見せる行動は、強い信頼のサインの一つです。
お腹は猫の最弱部分なので、それを見せるというのは「この人は私に危害を加えない」という強い信頼を表しています。
2‐4. 頭や体を擦りつけてくる
猫が飼い主に頭や体を擦りつけてくる行動は、「この人は私のものだ」とマーキングしている行動です。大好きなので誰にもとられたくないのでしょう。
また猫が飼い主に対して強い絆や親しみを感じている証拠であり、「お気に入りの飼い主」に対して見せる典型的なサインといえます。
2‐5. 目を細めてゆっくり瞬きをする
猫が飼い主に対して目を細め、ゆっくり瞬きをする行動は、猫界での「信頼」のサインです。
猫は警戒しているときには目を大きく開き、相手をじっと見つめますが、安心している時やリラックスしている時には目を細め、長い瞬きをします。
このゆっくりとした瞬きは、猫が飼い主に対して敵意がないことを示しており、強い信頼感を表すものです。
2‐6. そばで寝る・一緒に寝る
猫が飼い主のそばで寝る、もしくは同じベッドで一緒に寝るというのも、『お気に入りの飼い主』に見せるサインの一つです。
猫は非常に用心深い生き物で、安心できない相手や場所では寝ることができません。
そのため飼い主のベッドや近くで寝る行動は、猫が飼い主に対して強い信頼感を持っていることを意味します。
3.まとめ
猫に『お気に入りの飼い主』と認定されるためには、猫のペースに合わせて接すること、優しく接すること、お世話をしてあげることなどが重要です。
また猫が示す「お気に入りサイン」を見逃さずに、その行動を理解し対応することが信頼関係を深めるカギとなります。