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意外と知らない笑顔うつ病になりやすい人の特徴や『共通点』とは。

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

最近注目されている『笑顔うつ病』という言葉をご存知でしょうか。

正式病名ではありませんが、一般的に言われているのは、軽度から中度のうつ病に該当し、無理に笑顔を作って自分の心に蓋をしてしまう病気です。

人前では普通に話せることから一見うつ病に思われないことが多く、自分自身も病気に気づいていない場合があります。

どんな病気にも、なりやすい人やなりにくい人がいますよね。

それでは、笑顔うつ病になりやすい人はどんな特徴があるのでしょうか。

今回の記事では、微笑みうつ病になりやすい人の特徴、微笑みうつ病の予防法について紹介します。

笑顔うつ病になりやすい人の特徴は?

真面目で努力家

真面目で努力家な性格の人は何に対しても全力で取り組もうとするため、適度に息抜きをすることができず疲れを溜め込んでしまう人が多いです。

責任感が強い傾向もあり、人の意見を受け流すことができなかったり「自分がやらなければいけない」という考えに縛られ、人よりも多くのエネルギーを消耗してしまいます。

自分の仕事ではないのに、誰かが放置している仕事が気になってつい手をつけてしまうなど、真面目な性格であるがゆえに損をしていることも。

また、楽観的に考えることができずストレスを直に受け止めてしまう人も要注意。

「まあ、いいか」と思えずにいつまでも引きずってしまうので心の病気に繋がる恐れがあります。

真面目で努力家な人は、微笑みうつ病を発症するリスクが高いと言えるでしょう。

気を遣いすぎて他人のことを優先してしまう

自分のやりたいことや欲しいものがあっても、我慢して他人に譲っていませんか?

他人に気を配ることができるというのはとても素敵なことですが、自分ばかり我慢している状態が続くとストレスが溜まってしまいますよね。

また、気を遣いすぎて周りの人の意見を優先してしまう、必要以上に他人を褒めて持ち上げようとしてしまう人も注意が必要です。

「自分よりも他人が第一」という言動は気付かないうちに、自分のことを苦しめているかもしれません。

自分の本音がなかなか言えない

つらいことや悩みごとがあっても自分の本音を打ち明けられず、モヤモヤを溜め込んでしまう人は微笑みうつ病になりやすいので気をつけましょう。

友達や家族に愚痴を言って発散したり、頼れる人に悩みを相談するというのは、社会生活を送る上で大切なことでもあります。

しかし、自分の本音が言えない人というのは人に嫌われたくないという心理が働いていたり、トラウマをきっかけとして言えなくなってしまったということがほとんどなので、自然と自分の殻に閉じこもるようになってしまうのです。

本音を隠して何でもないように振る舞うことが当たり前になっている人は、特に注意した方が良いでしょう。

体調が悪くても無理をしてしまう

体調が悪かったとしても、頼まれごとを断れずに引き受けてしまったという経験はありませんか?

「いい人に思われたい」「断ったらどう思われるのかな」という不安感から無理をしてしまうのかもしれませんが、自分に嘘をついて無理をしてしまうのは微笑みうつ病の一歩手前の状態です。

また、体調が悪くても上司になかなか言い出せず、無理をして出社する人もいるでしょう。

このような性格を持っている人は、微笑みうつ病になりやすいので注意が必要です。

ストレスを解消する術がない

ストレスを上手く解消・回避できない人は微笑みうつ病になりやすい特徴を持っていることが多いです。

日常生活や仕事でのストレスを完全にゼロにすることは難しいかもしれませんが、ストレスと上手く付き合っている人はたくさんいます。

しかし、気分が落ち込む日が続いていたり、ストレスを発散するための趣味に没頭する元気がないこともあるでしょう。

そのような状態が長期間続いている場合は危険です。

ストレスを溜め込みすぎると体調を崩してしまったり、うつ病などの精神疾患になってしまう恐れがあります。

笑顔うつ病の予防法はある?

楽観的な考え方を意識する

ストレスをそのまま受け止めてしまう人は、楽観的な考え方を意識してみましょう。

「何とかなる」「まあ、いいか」「そんなこともあるよね」というように楽観的でいることはストレスを溜めない効果的な方法の一つです。

ネガティブな思考になっているときは、ストレスが溜まりやすく、何に対しても悲観的になってしまいますよね。

しかし、ポジティブな考え方を意識することによって、少しずつプラスの面に目を向けることができるようになっていきます。

また、ミスや嫌な出来事を引きずってしまう人にオススメしたいのは「過去よりもこれから先の未来に目を向ける」こと。

起きてしまった過去は変えられないので、その出来事を糧にこれからどう行動していけばいいのかを考えてみましょう。

自分のことを大切にする

自己肯定感が極端に低い人や自己否定の感情が強い人は、自分のことを後回しにして他人を優先する傾向があります。

しかし、その状態が続いてしまうと微笑みうつ病の症状を引き起こしてしまう可能性があるので、できるだけ少しずつ行動を変えていくようにしましょう。

まずは自分のことを一番に認め、大切にしてあげるようにしてください。

他人を優先するのではなく、たまには自分のやりたいようにやってみることが大切です。

とはいっても、すぐに行動や性格を変えることは難しいですよね。

そのような場合は、自分自身に何かをプレゼントすることがオススメです。

良い香りの入浴剤を入れてお風呂に浸かってみたり、普段は食べないケーキをご褒美に買ってみたり、自分が喜ぶことであれば何でも構いません。

他人を優先して我慢ばかりしている人は、ぜひ自分を労わる行動を取り入れてみてくださいね。

ストレス解消法を見つける

まずは、自分がどのようなことに対してストレスを感じているのかを紙に書き出してみましょう。

何となくイライラしたりモヤモヤすると感じていることでも構いません。

思い当たることがあればリストアップしてみてください。

生活している中でストレスを感じる瞬間はたくさんあると思いますが、具体的に見極めることによってストレスを回避するなどの対処法が見つかる可能性があります。

自分なりのストレス解消法も一緒に書き出していきましょう。

中には、「趣味もないし解消法なんて思い浮かばない」という人もいるかもしれません。

その場合はちょっとした散歩や音楽に合わせてストレッチしてみるなど、体を動かすような解消法を取り入れてみることがオススメです。

笑顔うつ病かもしれないと思ったら

職場や友達の前では明るく過ごせるのに、家に帰って一人になると気分が落ち込んでしまうというような状態が2~3週間続く場合は、微笑みうつ病の可能性が高いです。

人と会った後に倦怠感やひどい疲れを感じるときは、無理をせずにゆっくりと心と体を休めましょう。

やりたくないことは無理にやらずに、ごろごろと過ごしていてもいいのです。

自分なりのリラックス法やストレス解消法などを試しても憂鬱な気持ちが晴れない場合は、我慢せずに医療機関に相談しましょう。

まとめ

今回は、笑顔うつ病になりやすい人の特徴や予防法について紹介しました。

笑顔うつ病になりやすい人は、他人への気配りができて真面目な人にとても多い印象です。

頑張りすぎて心が疲れてしまったときは、他人のことを気にせずにしっかりと休養を取ることが大切ですよ。

そして、自分が思っているよりも他人は自分のことを気にしていないということ、ときには手を抜いても大丈夫だということを頭に置いておきましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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