小倉の繁華街鍛冶町のランドマーク的存在である南国ビル。一階には、韓国料理店や炉端焼き、高級割烹などが軒を連ねています。その一角に店を構える「大衆焼き鳥居酒屋はやみ」。

店構えは「昔ながらの居酒屋」のイメージ。焼き鳥のクオリティはさすが老舗の実力と思わせる素晴らしさでした。

南国ビルの角に昔ながらの大衆居酒屋

店内はカウンター席のみのこぢんまりとした空間です。見ると壁一面にはこの店を訪れたお客さんの名刺が貼られていました。その数の多さに驚き。

長年営業してきた歴史を見ることができます。一人一人のお客様を大切にしている大将の心意気も見えてきますね。

気さくな大将と楽しい会話も

明るくて気さくで少し照れ屋な大将は笑顔がとても素敵です。カウンターで大将との会話を楽しみながら焼き鳥でお酒が飲めるって大衆居酒屋の醍醐味ですね。

「もう28年やってるよ」と手を器用に動かしながら話す大将の笑顔に「はやみ」の歴史と実力が垣間見えます。昔は戸畑と小倉の２店舗で営業をしていましたが、今は小倉の店舗だけで頑張っているそうです。

生つくね焼きは必食！ささみもジューシー

まずは、ビールと店頭の看板に書かれていた生つくねを注文しました。生つくねは８種類の味が楽しめるというので、おすすめを大将に聞くと「塩がいいよ」とひと言。

ついでに好物の砂ずりとささみ柚子胡椒を追加しました。焼き上がるまでの間大将と昔話に花を咲かせます。

しばらくして生つくね「塩味」が焼き上がりました。見た目にも美味しそうなつくねが大葉の葉に覆われています。ひと口食べるだけで「旨さ」を実感しました。

塩味が柔らかい肉の旨みを引き立てていて、旨みたっぷりの肉汁があふれてきます。ボイルせずに生から焼いているからこその旨みです。

つくねに包まれているこりこりの軟骨がアクセントになって最高の食感。これは美味しい。

ささみはジューシーで柔らかい食感です。パサつく感じが一切なく「これって本当にささみなの？」と思ってしまうほど。たっぷりの柚子胡椒との相性も良くビールがすすみます。

砂ずりの塩加減も良く、焼き具合いもちょうど良いので独特の食感を味わうことができました。

これも絶品！生つくねの「たれ玉」

隣に座ったお客さんと話をしていると「たれ玉も美味しいよ」との情報をいただきました。そこで早速追加注文。生つくねの「たれ玉」です。

これはもう絶品！甘辛いたれと卵黄でまろやかな舌触りと豊かな味わいが口いっぱいに広がります。

あふれんばかりの肉汁と食感はそのまま生かされていて、卵黄と混ざったたれをそのまま飲んでしまいました。

他にも、豚バラやピーマン、カシワにレバーなども美味しそうでした。鶏のたたきや女性に人気の豚足もあります。

想像を超えるほどジューシーで旨みあふれる焼き鳥の数々、ぜひご賞味あれ。

焼きとりはやみ