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【長岡市】途絶えた亀田縞を復活へ。令和の時代に和服だけでなく洋服にも生まれ変わる【越後の木綿の歴史】

pico地域ニュースサイト号外NETライター(長岡市)

現在、新潟県立歴史博物館で冬季テーマ展示「越後の木綿 いま むかし」が開催中なので行ってみることに。

常設展観覧料で見ることができるので、まずは受付でチケットを1枚購入。ちなみに中学生以下は観覧料無料です。

1Fにある企画展示室で2024年1月13日(土)~2月25日(日)の期間、開催されています。

貴重な綿織物の見本帳や仕事着、そして県内各地の資料館や博物館が所蔵する資料から、木綿と越後の人びととのかかわりを紹介されていました。

また、越後の綿織物の再評価に取り組む人々の活動として、復活を遂げた亀田縞で制作された着物やワンピース、エプロン、ベストなども展示されています。

袋津村を中心とする亀田近郷の農家が自給用に織ったものが起源の亀田縞。太平洋戦争後に途絶えていましたが、平成14年に亀田縞を再現する取り組みが始まり、織物工場で発見された昭和9年の亀田縞の布見本と縞帳などから昔ながらの原糸の形状や糸番手、密度、染色などを解析し亀田縞の復活へとつなげたそうです。

そして個人的に興味深かったのがこちら。

手蜘蛛絞りの染色の工程。染色前の絞った状態のもの、染色後の絞りを解く途中のもの、さらにそれをアイロンで伸ばして加工したティッシュケースも。工程が分かりやすく見えることによって柄の良さがさらに引き立ちます。

こちらは海辺の間瀬で「ツッポ」と呼ばれていたシャツ状の上衣。長くて体にぴったりとした鉄砲袖が特徴で海風から身を守るツッポ。こちらは当時のものが展示されていました。当時のてぬぐいが中に縫われている様などにリアリティを感じます。

それぞれの配色や組み合わせなどは、当時のものとは思えないほど洗練されたセンス。

今回の冬季テーマ展示、撮影はNGだったのですが、今回取材をするにあたって特別に撮影させていただきました。

2024年2月3日には関連講座「木綿のカタチ・ワザ・地コトバ~越後・佐渡の仕事着を読み解く~」が。2月24日にはトークセッション「再考・越後の綿織物」など関連イベントも開催されるようです。どちらも聴講無料ですが、事前申込みが必要です。

さらに日曜日には「さき織でコースター作りに挑戦」「亀田縞くるみボタンを作ろう!」など体験プログラムも開催。こちらは申込み不要で体験無料ですが、常設展観覧券が必要です。

続いてエントランスホールにあるエスカレーターを下ってB1Fへ。

冬季テーマ展示は常設展観覧券で見られるため、もちろんこちらのチケットで常設展示も見ることができます。

ちなみに体験コーナーもこちらのB1Fにあります。

たっぷり見ごたえのある常設展示も、冬季テーマ展示と一緒に楽しめました。

常設展示では昭和30年代初めの高田(現上越市)の雁木通りを再現した迫力のある展示も。週末はご家族で、新潟県立歴史博物館に行かれてみては?

冬季テーマ展示「越後の木綿 いま むかし」

会期:2024年1月13日(土)〜2月25日(日)
開催時間:9:30~17:00(観覧券の販売は16:30まで)
会場:新潟県立歴史博物館 企画展示室(新潟県長岡市関原町1-2247-2)
TEL:0258-47-6130
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌平日)、年末年始(12/28~1/3)
観覧料:常設展観覧料でご覧いただけます。
一般520円(410円)、高校・大学生200円(160円)、中学生以下無料
※(  )は20名様以上の団体料金
駐車場:一般用184台・大型バス5台・身障者用4台

関連講座「木綿のカタチ・ワザ・地コトバ ~越後・佐渡の仕事着を読み解く~」

開催日:2024年2月3日(土)
開催時間:13:30~15:00
会場:新潟県立歴史博物館 研修室
定員:50名(要申込)
料金:無料
申し込み方法:講座名、お名前、住所、電話番号を明記の上、電話・はがき・FAXまたはメールで下記までお申し込みください。
申し込み先:新潟県立歴史博物館 経営企画課
〒940-2035 長岡市関原町1‐2247‐2
TEL:0258-47-6135 FAX:0258-47-6136 E-mail:koryu@nbz.or.jp

トークセッション「再考・越後の綿織物」

開催日:2024年2月24日(土)
開催時間:13:30~15:00
会場:新潟県立歴史博物館 講堂
定員:150名(要申込)
料金:無料
申し込み方法:講座名、お名前、住所、電話番号を明記の上、電話・はがき・FAXまたはメールで下記までお申し込みください。
申し込み先:新潟県立歴史博物館 経営企画課
〒940-2035 長岡市関原町1‐2247‐2
TEL:0258-47-6135 FAX:0258-47-6136 E-mail:koryu@nbz.or.jp

体験プログラム「さき織でコースター作りに挑戦」

開催日:2024年1月21日(日)、28日(日)、2月4日(日)
開催時間:13:30~15:30(受付終了は15:00)
会場:県立歴史博物館 常設展示室内体験コーナー
事前申込み:不要、当日受付
体験料:無料(ただし常設展観覧券が必要です)
お問い合わせ先:新潟県立歴史博物館 経営企画課 交流普及担当
TEL:0258-47-6135

体験プログラム「亀田縞くるみボタンを作ろう!」

開催日:2024年2月11日(日)、18日(日)、25日(日)
開催時間:13:30~15:30(受付終了は15:00)
会場:県立歴史博物館 常設展示室内体験コーナー
事前申込み:不要、当日受付
体験料:無料(ただし常設展観覧券が必要です)
お問い合わせ先:新潟県立歴史博物館 経営企画課 交流普及担当
TEL:0258-47-6135

地域ニュースサイト号外NETライター(長岡市)

双子出産を機に長岡市に住み始めました。普段は日々のことなど漫画に描いたり、ワークショップを開いたり、似顔絵師など好奇心旺盛に活動しています。長岡市のおいしいグルメ、楽しいイベント、便利な情報などいろいろと発信していきます!

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