新しい「西武園ゆうえんち」は懐かしさを五感で感じる昭和体験パークだった
埼玉県所沢市にある「西武園ゆうえんち」がリニューアル。2021年5月19日(水)にグランドオープンを迎えました。それに先駆けて開催されたメディア向け内覧会を取材してみると、あまりの懐かしさに思わずこみ上げてくるものがありました。
70周年の記念事業で生まれ変わった西武園ゆうえんち
2020年に開業70周年を迎えた西武園ゆうえんちは、その記念事業として昨年11月からリニューアル工事を敢行。「心あたたまる幸福感」をコンセプトに昭和の世界観を全面に押し出した新しい「西武園ゆうえんち」に生まれ変わりました。
1960年代の懐かしさが漂う「夕日の丘商店街」
リニューアルでは、世界初のライド・アトラクション「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」や、漫画家の手塚治虫さん原作のアニメをモチーフにしたアトラクションがならぶ「レッツゴー!レオランド」などが新しく完成。
そうした中、一番の目玉は昭和の高度成長期の1960年代頃をイメージしたノスタルジックな商店街「夕日の丘商店街」です。
飲食店や洋品店、お土産を売る雑貨店、写真館など、夕日の丘商店街はその多くの店舗が実際に利用できるとあって、まさに昭和時代に潜り込んだかのような体験ができます。
昭和レトロな懐かしさを探してみる
そんな「夕日の丘商店街」をまずはぐるっと散歩してみましょう。
街の電器屋さんの赤と黄色の看板や、昔の薬局の出で立ちに思わず「これ懐かし〜!」と声に出したくなります。
薬局の前に必ずあったゾウのマスコットキャラクターや、公衆電話の台にはなぜか地元の信用金庫の広告があったり、街中のそこかしこにある小物や掲示しているポスターのテイストなど、当時の雰囲気を忠実に再現しています。
求人募集の貼り紙は、もはやどれが最新の求人なのかよくわからないくらい、次から次と貼ってあるこの感じがまさに「昭和」。
「夕日丘第一分団屯所」の前には、紅白幕で華やかに飾ったやぐらとスピーカーを積んだ三輪オートが停車していたり、
「龜山新聞舗」の前にはこちらも三輪オートのダイハツ「ミゼット」が健在。
ちなみにこちらでは「ミゼット」の前で「龜山新聞舗」のカメラマンが記念撮影もしてくれます。
昭和の喫茶店「喫茶ビクトリヤ」で飲むクリイムソーダ
商店街を回ったところで、さらに懐かしさを求めて向かったのは「喫茶ビクトリヤ」。
こちらでは、実際に喫茶と軽食が楽しめる昔懐かしい喫茶店です。
赤い革張りの椅子やステンドグラスをあしらった窓ガラスなど、店内の中はまさに古き良き昭和の喫茶店そのもの。
この日は「スパゲッティ・ナポレターナ」と「ゼリイポンチ」、メロン味の「クリイムソーダ」の喫茶店王道メニューをいただきました。
ケチャップのいい香りがする太麺たっぷりのスパゲッティ・ナポレターナをひと口食べれば、もう立派な昭和時代の住民です。
この他にも「豊川氷店」では、かき氷(レモン・いちご・メロン)や、氷みぞれなどが販売していたり、
「食堂 助六屋」では、ライスカレーやライスオムレツ、丹心中華そばや定食なども楽しめるそう。
「喫茶ビクトリヤ」の隣りにあるこちらの「中富米店」では「ポン菓子」も販売中。
お店の近くにある広場では「ポン菓子」の実演販売も見られました。
五感で感じる「昭和体験パーク」
さらに商店街では巻き込み型のパフォーマンスが各所で突如はじまります。
街の駐在さんも金物屋の店主も、魚屋の商店会長も、みんなで商店街を盛り上げようとする心の距離感が今よりもずっと近かったこの昭和時代が、懐かしくもありちょっぴりうらやましくも感じました。
新しい「西武園ゆうえんち」は視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚と五感で感じるまさに「昭和体験パーク」でした。
1970年代生まれで40代半ばを迎えた筆者の世代は懐かしさを、それより若い世代の方は今まで感じたことがない新しさを感じるかも知れません。
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西武園ゆうえんち
所在地:埼玉県所沢市山口2964
料金:1日レヂャー切符(入園+アトラクションフリー)大人(中学生以上)4,400円・子供(3歳〜小学生)3,300円
※西武園通貨つき「マル得1日レヂャーパック」もあり
アクセス:西武鉄道山口線(レオライナー)「西武園ゆうえんち」駅前
駐車場:約1,000台 ※臨時駐車場含む 料金1,800円
西武園ゆうえんち(公式サイト)