【周南市】「奈切千軒 濱八軒」が買える唯一のお店「冨永酒造」。明治8年創業の酒屋さんなのに…が沢山!
今回は櫛ケ浜にある明治8年創業の「冨永酒造」さんのご紹介です。
明治8年創業というだけでも凄さが伝わると思うのですが、こちらは一般的なお酒屋さんとはちょっと違うんです。
とても個性豊かなお店なんですよ。
お酒屋さんなのに…
筆者がお店に伺ったのは、2022年11月下旬。
店内を覗かせていただくと、お酒はもちろん、色々な商品が並んでいます。
様々な自然食品にオーガニックな化粧品…。
地元櫛ケ浜の「太華醤油醸造場」でつくられた「太華醤油」。
にがり以外の添加物を一切使用していないという「椿き屋」のお豆腐。
この日は1種類しか在庫がありませんでしたが、入荷日には色々な種類のお豆腐が並ぶようですよ。
ボージョレ・ヌーヴォーの時期にだけ販売されるというチーズも美味しそうです。
スーパーなどでは見かけない商品ばかりで、じっくり見たくなる店内です。
冨永酒造でしか買えない 純米酒「奈切千軒 濱八軒」
そんなお店の中、入口近くで気になったのが純米酒「奈切千軒 濱八軒」です。
元々は富久寿という酒蔵があった冨永酒造さん。
現在は酒蔵は稼働していないそうですが、委託して醸造された「奈切千軒 濱八軒」はこちらでしか購入できないお酒です。
周南市栗屋大浦の口伝にちなんだ名前のお酒は、知る人ぞ知るお酒ではないでしょうか。
そして、値札のコメントには「今ならかわいいお猪口が付いてるよ」の文字。
このお猪口は昭和時代のもの。お店にたくさんあったからという理由で、今だけ頂けるそうですよ。
よく見ると「富久寿」の文字入り! これはレア感があります。
野菜たっぷり自然食品を使った木曜限定販売のお弁当
毎週木曜日限定で販売されている「加賀屋工房旬菜弁当」も気になりました。
こちらは、20個ほどを上限に手作りされているお弁当です。
櫛ケ浜地区には一人暮らしをされているご高齢の方が多く、お野菜をたくさん摂れるお弁当を…という思いで出来たものだそうですよ。
この日のお弁当は7品のおかず入り。
人参・大根・白菜・ピーマン・れんこん…本当に色々な野菜が摂れます。
写真右端のおかずは卵液の中にしめじや玉ねぎ、トマト、ベーコンなどが入っていて、具沢山。
お野菜が多くても、しっかりとボリューミーなんですよ。
しかも、一つ一つに違った味付けがされていて、食べるのがとっても楽しい! 食べる人の事を考えて作られているのが伝わってきます。
そして、お弁当のご飯は玄米。
玄米はやわらかく炊くのが難しいそうですが、こちらの玄米ご飯はもっちり柔らかく美味しい。
しかも、お弁当に使用されているものは、お店で販売されている自然食品だそうですよ。
ミネラル成分が多いオリジナルのはちみつ
そして、純米酒「奈切千軒 濱八軒」のお隣で存在感を放っていたのは、冨永酒造さんオリジナルのはちみつ。
こちらは一般的なはちみつと比較して、カルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラル成分が多く含まれているそうですよ。
善玉菌の集合体「EM」
そして見逃せないのが「EMコーナー」。
筆者は「EM」という言葉を知らなかったのですが、人にも環境にもやさしい善玉菌の集合体…のようです。
EMコーナーには様々な商品があり、奥が深そうです。
「EM WATER」という”飲むEM”もありました。興味のある方は、自分に取り入れやすい形を探してみてもいいのかもしれませんね。
お酒屋さんなのに、どうして自然食品が販売されているの?
本当に色々なものがあるお酒屋さん「冨永酒造」さん。
でも、どうして自然食品などが豊富なのでしょう? お尋ねしてみました。
そこには店主さんの経験が関わっているようです。幼い頃に病気を患っておられたという店主さん。
そんな中で自然食品と出会い、身体をつくるのは「食べること」と感じたそうです。
お店で販売されているものは、店主さん自らが一度は口にしたもの。
ご自身が安心して口に出来るものを扱われているそうです。
お弁当に使用されている玄米も、玄米食にしてから身体が変化していったご自身の経験を大事にされているからです。
不定期開催の色々なイベント
また、冨永酒造さんでは不定期にイベントを開催されています。
こちらで開催されるイベントは、「人」との繋がりで開催されているそうです。
直近のイベントは2022年12月2日~4日に開催される「photo exhibition」です。
このイベントでは地元の写真家さんの作品が展示されるそうですよ。
レトロな雰囲気と愛らしいレイアウトも魅力的
冨永酒造さんには歴史を感じるものもたくさんあります。壁に飾られているのは、レトロなポスター。
ガラスのボトルをつくる際の木型など、普段は見かけないものもさりげなく置かれています。
お花が飾られていた棚もアンティーク感満載。
そして、品物を彩る飾りも、ほっこりする可愛さ。
2022年の干支「寅」の飾りも、店主さんの周りの方が手作りされたものだそうですよ。温かみを感じますね。
「人」とつながり、「人」を大事にされている「富永酒造」
初めてお邪魔した冨永酒造さん。色々な魅力があってお伝えしきれません。
でも、地域の方の健康を考えたお弁当販売、人との繋がりで開催されるイベント…、周りの「人」を大事にされている温かいお店なんだな…と感じましたよ。
明治8年から続く歴史あるお店なのに、新しい取り組みもされていて素敵なお店です。
皆様もお近くに行かれた際には、立ち寄ってみてはいかがですか?
ここでしか買えない「奈切千軒 濱八軒」もぜひチェックしてみて下さいね。