【新潟市西区】大切な子どもたちの育ちを見守る居場所「ゆめのき学園」。子どもとママをサポート!
新潟で活躍している人物を紹介する地域情報サイト「ガタチラ」のトクオです!
~当事者だからこそできるママとこどもたちのサポートを~
【羽賀万起子さん(ゆめのき学園 代表)】
【プロフィール】
羽賀万起子(はが まきこ): 新潟市出身。小学校の頃に妹の幼稚園で出会った先生に憧れ、幼稚園教諭を目指す。新潟中央高校の保育科に進み、短大卒業後、私立の幼稚園で働く。結婚を機に退社をするも、こどもたちの世界に関わりたいと学童保育の指導員(現 支援員)となり、現在はゆめのき学園で、こども園・学童保育・多胎支援・イロトリドリの事業を行っている。
憧れの幼稚園教諭に
トクオ:羽賀さんの経歴について教えてください。
羽賀さん:新潟市生まれの新潟市育ちです。小学生の頃から幼稚園の先生になりたくて、現在はもう無いのですが新潟中央高校の保育科に進み、短期大学を卒業してすぐに私立の幼稚園で働いていました。
トクオ:幼稚園の先生になりたいという夢を実現されたのですね!
羽賀さん:そうです。でも、その当時は結構な激務でした。結婚の話が出てきたときにさすがに今の働き方は無理だと思いました。結婚をきっかけに「働き方は無限大かも」と思ったのです。そう考え、幼稚園は一度退職をしました。
トクオ:一度、子どもの世界から離れられていたのですね。
羽賀さん:最初は違う仕事をしてみようとも考えたのですが、学童保育の支援員として働き始めました。幼児とは違う、学童期のこどもたちの自分の意思の強さに魅了され、8年近くやっていました。異動職だったのですが、"いつも変わらずここにいるから"という場所を作りたいと思い始めました。
トクオ:本当に子どもがお好きなのですね。
羽賀さん:そうですね。8歳離れた妹と先生とのやり取りを見て、私もなりたいと思ったのがきっかけです。しかも、学童保育の指導員をしているときに先生のお子さんを預かることになり、再会を果たしました。ずっとその方を目標にしていたので嬉しかったですね。
「ゆめのき学園」設立のきっかけ
トクオ:「ゆめのき学園」が出来た経緯を教えてください。
羽賀さん:現役でひまわりクラブの支援員をしていて、色々と民間で立ち上げようと動いている時に双子の妊娠が判明しました。一度仕事を退職し約3年近く専業主婦をしていました。ある日、子育て支援施設で会った方に「習い事教室のフロアが午前中空いているから、こどものために何かやらないか?」と言われ、現在の場所でもあるドリームアドバンスを紹介してもらいました。働きながら子どもを見る良い練習になると思ったのがきっかけです。そして、自分が実際に双子を授かったことで見えた課題から多胎支援を始めました。
トクオ:多胎支援はあまり聞き馴染みがなかったです。
羽賀さん:新潟は毎年全国3位以内に入る程多胎児の出生率が高い県なのです。しかし、当時は新潟市のサポートが少しある程度で、不安を持つママさん達にたくさん会いました。双子のママたちが良く言っていた「温かい飲み物を温かいまま飲みたいよね。」という言葉がとても心に残っていて、『ツインズトリプルカフェ』という形で少し支援をしてみようと軽い気持ちで始めました。
トクオ:そのようなきっかけで始められたのですね。参加者はどれくらいいらっしゃったのですか?
羽賀さん: 初めは10組を定員にして、関新にあるモデルハウスを会場に行いました。当時、こうした取り組みもなかったからなのか10分程で埋まってしまいました。驚きましたね。
こどもたちが行きたいと思う場所をつくる
トクオ:多胎支援の他にも、こども園、学童保育、イロトリドリもされていますよね。
羽賀さん:学童保育に対する世の中のイメージがあまり良くありませんでしたが、こどもたちの”好き”を伸ばせる時間帯なので、広げていきたいという思いがありました。まずは、ゆめのき学園で昼間に一時的なお預かりをする「こども園」として、夕方に小さな学童保育を始めました。それが最初のゆめのき学園の形です。
トクオ:それが現在の形になる始まりなのですね。
羽賀さん:しかし、私のやりたかった学童との違和感を感じ、悩みました。その時に、新潟市の方からひまわりクラブの指定管理者の話を聞き、2020年から坂井輪ひまわりクラブと坂井東ひまわりクラブ、2021年から新通つばさひまわりクラブの指定管理もさせていただいています。
トクオ:イロトリドリが一番新しい事業なのですか?
羽賀さん:本当にやりたかった形で、我が子も安心して預けられ、こどもたちも喜んで通うことのできる場所、イロトリドリという小さな学童保育を2020年6月から西区五十嵐地域に創りました。
スタッフとママと一緒に悩み、作っていくコミュニティに
トクオ:「ゆめのき学園」では乳児期から学童期までのサポートをしてくれるということですね。
羽賀さん:そうですね。例えば、コップの牛乳が零れた時、その現象は変わらなくても、余裕がある時とない時で良いものにも悪いものにもできてしまいます。そこにお金と支援を掛け、親の掛ける言葉が余裕のあるものになることが一番だと思ったので、乳児期から学童期までママもこどももサポートしていきたいです。
トクオ:スタッフや利用者さんとの印象に残るエピソードを教えてください。
羽賀さん:利用者さんがスタッフになることが多いです。それが何よりの喜びですね。みんながこの場所を好きで大事にしてくれているのでスタッフには感謝しかないですね。なるべくスタッフ一人ひとりと向き合って、悩んでいることや苦しいこと、可能性を大事にしたいので、その向き合う時間を大切にしています。
トクオ:羽賀さんも双子のママだったり、スタッフさんが利用者だったり、当事者だったからこそ分かることもありますよね。
羽賀さん: そうですね。多胎支援も学童保育も当事者だからわかるリアルな気持ちがある時にやりたいと思ったので、後悔しないようにママたちと悩み、一緒に取り組みました。一緒に悩んで一緒に創っていくコミュニティを大事にしたいので「旬は常に今」だと思って取り組んでいます。
トクオ:では最後に、今後の目標を教えてください!
羽賀さん:やはり“こども”は自分の中で「絶対」で大好きな世界なので、そこは無意識で関わっていくと思います。現在、イロトリドリでも手話の日を作っているのですが、もっと広く福祉や食を巻き込んだ形にも興味がありますし、とにかく「楽しそう」とか「世の中のためになること」とか、何でもチャレンジしたいです。
【ゆめのき学園】
住所:新潟市西区青山1丁目1-17 ヤマトビル
電話:025-201-8385
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