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【港区】麻布十番納涼まつりでは限定アイスクリームを販売する、老舗和菓子店の逸品を堪能!

himawariライター(東京都港区)
昨年の限定ワッフルアイスクリーム(画像は「麻布十番 紀文堂」よりお借りしました)

こんにちは。himawariです。
今回は、「麻布十番 紀文堂」をご紹介します。麻布十番の地元で愛されているのはもちろん、全国各地からも注文が入るという、明治43年創業の老舗和菓子店です。

どこか懐かしく、趣のある店構えに惹かれます。「114周年」の文字が光りますね。(右側に「創業明治23年」とあるのは、のれん分け元の「紀文堂総本店」の創業年です)

店内にはほんのり甘い香りが漂い、癒されます。ショーケースには、紀文せんべい(瓦せんべい)、七福神人形焼ワッフルなどが並んでいます。

店内奥には作業場があり、ここで和菓子が作られます。現店主で3代目の須崎正巳さんにお話を伺いました。

「祖父が浅草の紀文堂総本店からのれん分けで創業したこの店をこれからも変わらず、守っていきたい」と。有機・無添加原料にこだわり、奥久慈の自然飼育の卵十勝産の小豆などを使用していること、そして何より手作りへのこだわりには熱いものを感じました。どの商品も、毎日気温の変化などによる焼き加減の調整をしつつ、ひとつひとつ丁寧に手焼きされていると思うと、感慨深いです。
更に、道具のお話も興味深かったです。「麻布十番 紀文堂」では、紀文せんべいだけでも20種類くらいの焼型を使用しています。ところが、最近は焼型の専門の型職人が後継者不足などの理由により少なくなってきているそう。

こちらは「どらしゃじ」といって、生地をすくって型に流すためのもの。

どらしゃじも焼型と同様に、専門の職人が少なくなってきているとか。そのため、どの道具もとっても大切に使用しているそうです。和菓子作りに欠かせない貴重な道具の存在、そして、ものを大切にすることを改めて考えさせられました。

4代目の須崎雅紀さんにもお話を伺いました。

「原料を気にするお客様が多いのですが、そんなお客様にも納得してもらえるシンプルで安全な原料を使用しています。作っているところをお子さんにも見せられるし、安心して食べさせられることも喜んでいただいています。今後はこれまでのものを守りつつ、既存の商品に新たなバリエーションや付加価値を加え、発展させていきたいです」
歴史と伝統を守りながら、新たなチャレンジも、という意欲に感銘を受けました。

こちらは昨年(2023年)の麻布十番納涼まつりで販売され、大好評だったワッフルアイスクリーム

(画像は「麻布十番 紀文堂」よりお借りしました)
(画像は「麻布十番 紀文堂」よりお借りしました)

ワッフル、丸い玉子せんべい、筒状に巻かれたパピロせんべいが贅沢に添えられ、ソースがかかっています。「麻布十番」の焼き印が象徴的ですね。もちろん今年、2024年の麻布十番納涼まつり(8/24(土)、8/25(日))でも販売されます。普段の販売はなく、麻布十番納涼まつり限定の貴重なワッフルアイスクリーム。ソースの種類は、ラズベリー・黒蜜・キャラメル・チョコ・抹茶の予定となっています。麻布十番納涼まつり開催中は、営業時間は麻布十番納涼まつりに合わせて15:00~21:00で、販売するのはこのワッフルアイスクリームのみとのこと。食べるのが今から楽しみです!
ちなみに、4代目の須崎雅紀さんは麻布十番商店街振興組合で副理事長を務めていらっしゃいます。

店内商品はどれも美味しそうなのでとても迷いましたが、七福神人形焼(12個入 税込2070円)を購入しました。

ふっくらとしたほっぺと、愛嬌のある表情。ご利益がありそうですね!

七福神人形焼を半分に切ってみました。衣の表面はとっても香ばしく焼き上げられていて、内側はふんわり。中には上品な甘さのこしあんがたっぷり詰まっています。後を引く美味しさに、思わず2個目に手が伸びてしまいます。

クリームやあんがたっぷり挟まれているワッフル4種(カスタードクリーム・あんずジャム・抹茶クリーム・みかんあん)も購入して帰りました。各種 税込250円です。

左上のあんずジャムは酸味が効いています。上中央の抹茶クリームは、抹茶のほろ苦さがとってもいいアクセント。右上のみかんあんはさっぱりとしていて爽やか。下のカスタードクリームはなめらかで、良質な卵の風味を感じます。生地は、食感はしっかりあるのにフワッと柔らかくて口の中でほどけます。クリームやあんはどれも優しい甘さにプラスアルファの味わいがあります。
カスタードクリームとあんずジャムが定番の2種類で、抹茶クリーム、みかんあん、モンブラン、コーヒー、チョコレート、いちごなどが季節によって入れ替わり登場するそうです。

七福神人形焼ワッフルも、どちらも人気商品で絶品!クセになります。

穏やかで優しい、3代目 須崎正巳さんと4代目 須崎雅紀さんにより歴史と伝統を守られた、丁寧な手焼きの和菓子は深くて豊かな味わい。麻布十番を訪れた際にはぜひ「麻布十番 紀文堂」に立ち寄ってみてください。

*須崎様の「崎」の文字は本来は「たつさき」です。

《店舗情報》
【店名】麻布十番 紀文堂
【住所】東京都港区麻布十番2-4-9
【TEL&FAX】03-3451-8918
【営業時間】9:30~19:00
【定休日】火曜日
【支払い方法】現金・カード・電子マネー・QRコード決済
*テイクアウト専門店
*全国発送可

ライター(東京都港区)

制作会社、広告代理店勤務を経てライターに。港区のオススメ情報をお届けいたします!

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