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ダブルRならぬトリプルRに進化! ホンダ「CBR1000RR-R」は最強狙いだ|EICMA2019

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
HONDA CBR1000RR-R/SP 撮影:佐川健太郎(以下写真すべて)

218ps! MotoGPマシン遺伝子注入で最強を狙う

ホンダのスーパースポーツの最高峰がフルモデルチェンジで大幅進化。ついにRが3つになったCBR1000RR-R FIREBLADE/CBR1000RR-R FIREBLADE SPは、このEICMAのショー会場でも群を抜いた注目度である。

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 MotoGPマシン「RC213V」の最先端テクにロジーを盛り込み、サーキット走行でのポテンシャルをさらに高めているのが特徴だ。新設計の水冷直列4気筒エンジンはチタンコンロッドやアルミ鍛造ピストン等の採用により軽量化と高回転化を図ることで最高出力218ps(160kW)/14,500rpmとクラス最強レベルを実現。

 これに合わせてメインフレームも強化され剛性と軽量化を両立。MotoGPマシンでも採用されたダクト内ウイングを取り入れるなど空力特性も進化している。足まわりもフロントブレーキに対向4ポッドラジアルマウントタイプとし、新設計のリアホイールにより軽量化。

 SP仕様はフロントキャリパーにブレンボ製を採用、オーリンズ製の電子制御式フロント&リアサスペンションが組み込まれさらに高次元の走りに対応している。現行モデルのCB1000RRが従来型のマイナーチェンジに近かったことを考えると、今回はMotoGP色を前面に打ち出すなど「サーキット最強宣言」ともいえる内容。ついにホンダが本気で狙ってきた。

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※原文より筆者自身が加筆修正しています。

出典:Motor-Fan BIKES

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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