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実用試験中の新艦対空誘導弾は2024年に海上自衛隊で装備化予定

JSF軍事/生き物ライター
防衛装備庁より試験艦「あすか」において新艦対空誘導弾の開発スケジュール

 海上自衛隊の護衛艦向けに開発中の「新艦対空誘導弾」は令和5年(2023年)に実用試験に入り、来年の令和6年(2024年)に装備化予定です。

【新艦対空誘導弾の発射試験について】

 昨年12月に試験艦「あすか」において、新艦対空誘導弾の発射試験を実施いたしました。試験時の写真及び概要が防衛装備庁より公開されましたので、ご紹介いたします。

出典:海上自衛隊開発隊群Facebook(2023年2月20日)

防衛装備庁より試験艦「あすか」において新艦対空誘導弾の発射試験を実施(2022年12月)
防衛装備庁より試験艦「あすか」において新艦対空誘導弾の発射試験を実施(2022年12月)

防衛装備庁より試験艦「あすか」において新艦対空誘導弾の発射試験を実施(2022年12月)
防衛装備庁より試験艦「あすか」において新艦対空誘導弾の発射試験を実施(2022年12月)

 「新艦対空誘導弾」は陸上自衛隊の「03式中距離地対空誘導弾(改)」と海上自衛隊の「07式垂直発射魚雷投射ロケット」のブースターを組み合わせて長射程化を図った艦対空ミサイルになります。またレドームは変更され、データリンク装置が追加されます。

 新艦対空誘導弾のミサイル誘導方式は03式中距離地対空誘導弾(改)と同じく、火器管制レーダーによる中間指令誘導とミサイル自身に装着されたアクティブレーダーシーカーによる終末誘導という組み合わせになります。

 予定通りならば新艦対空誘導弾はおそらく「24式艦対空誘導弾」と命名されることになるでしょう。

軍事/生き物ライター

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人戦闘兵器、オスプレイなど、ニュースに良く出る最新の軍事的なテーマに付いて解説を行っています。

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